AIのおかげで話が早くなった分、お客様の理解度が読みにくくもなった

AIとの向き合い方
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こんにちは!

公認会計士・クリエイター業専門税理士の三橋裕樹です!

 

ここ数ヶ月、AIのおかげでお打ち合わせの質が上がったと感じることが増えました。

お客様が事前に自社の状況をAIに分析させてきてくれたり、

税理士に共有しやすいように情報を整理してきてくれたり、

会計・税務上の論点を自分で言語化してきてくれたり。

 

以前と比べると、打ち合わせの入り口がスムーズになったと感じる場面が増えているものの、

「気をつけなきゃいけないなぁ」と思う出来事もあって、自分への戒めとして書いておこうと思います。

 

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知っている前提で話を進めてしまうことがある

たとえば、新しく関与したお客様から、

「〇〇の制度を適用しようと思っています」という話をいただいたら、

「〇〇の制度を知ってるくらいの知識がある人」と勝手に解釈してしまうことが少なくありません。

 

それが税務に詳しくない人からすればなかなか馴染みのない制度であればなおさら。

「会計・税務の情報を何かしらの方法で継続的に学んでるんだろうな」と思い込んでしまいやすく、

基礎的な話をすこし省略して本題に切り込んでしまうことも。

 

でも、ここ数ヶ月で、実際にはAIに調べてもらった「有利な制度」をそのまま共有してくれていたものの、

ご本人は制度の中身を理解しているわけではなかった、というケースに何回か遭遇したんです。

 

幸いだったのは、どのケースでもお客様の理解が早かったことと、

分からないことを正直に「実はあまりわかっていないんですが」と言ってくれたこと。

 

そのおかげで気づけて、基礎的な部分に立ち返って説明をさせていただくことができましたが、

もし言い出しにくい雰囲気があったり、お客様が「よくわかってない」ことを隠していたら、

お客様を置き去りにしたまま話が進んでいたかもしれません。

 

AIが情報を整理してくれるのと、理解しているのは別の話

これは考えてみれば当たり前のことで、

AIが情報をまとめてくれることと、その人がその内容を理解していることはまったく別の話です。

 

以前であれば、「〇〇について調べてたんですが…」という相談の裏で、

それなりの時間と労力をかけてお客様自身がその情報にアクセスし、

何が分からないのかだったり、やるべきかどうかについて、思考の過程があったはず。

 

でもAIを使えば、そのプロセスをショートカットして、整理された情報だけを手に入れることができる。

これは効率的である反面、「情報を持っている」ことと「理解している」ことの間に、

いままでとは比べ物にならないくらい大きなズレが生まれやすくなるということでもある。

 

お客様が共有してくれた課題が、

本当に自分で悩んでいることなのか、AIが整理した課題をそのまま持ってきてくれたものなのか、

いままで以上に丁寧に掘り下げていく必要があると感じています。

 

正直に「分からない」と言えることが、今まで以上に必要になった

AIが情報を整理してくれる時代だからこそ、

「それってつまりどういうこと?」

「聞いたことあるけど、じつはよくわかっていないので教えてもらえますか?」

と正直に言える場面を税理士側から作ることが、今まで以上に大事だと思っています。

 

もしお客様に「それくらいのことは分かってます」と言われたとしても、

どのラインから始めるべきかをひとつひとつ探って、過剰になりすぎない範囲で説明させていただく。

少しストレスを与えてしまうかもしれませんが、このくらいの慎重さはあったほうがいいかなと。

 

そして、わたし自身もAIには「分からない」を多用するようにしてます。

「きみの言ってる〇〇って、そもそもなんなの?」

「××作ってくれたけど、コード読めなくて裏で何が起きてるのか分からないから教えて」

「きみの説明の△△の部分、こういう風にわたしは理解したけど合ってる?」

 

分からないことをAIに聞くのはいいことですし、自分ができないことを任せるのもいいこと。

でも、「分からない」ことに蓋をして進んでしまわないようにしたいですね。

 

まとめ:「分からない」ことを大事にしていく

  • AIのおかげで打ち合わせ前の情報整理が進んでいる一方、相手の理解度が読みにくくなった
  • 「情報を持っている」と「理解している」の間のズレが、以前より大きくなっている
  • 知っている前提で話を進めると、相手を置き去りにするリスクがある
  • どのラインから始めるべきかを丁寧に探ることが、今まで以上に必要になった
  • 「分からない」ことに正直であり続けることが大事だと思う

 

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