こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
クリエイター同士のつながりで仕事を紹介してもらったとき、
「ありがとう」の気持ちを現金やギフト、食事で伝えることってありますよね。
こういったお礼の支出、経費にできるのかどうか気になる方も多いと思いますが、
結論から言うと、事業に関係するお礼であれば経費にできる可能性があります。
ただし、渡し方や取引内容によって勘定科目の選び方が変わるので注意が必要です。
この記事では、謝礼金・ギフト代・食事会が経費になる条件と処理方法について、
クリエイターさん向けにわかりやすく説明します!
経費にできるかどうかの基本的な考え方
税務上、経費になるかどうかのポイントは、
その支出が、売上を得る事業活動のために必要あるかどうかです。
仕事を紹介してもらうことや、作品を置くためのスペースを借りることは、売上に直接影響することなので、
そのお礼として渡した現金・ギフト・食事代は、事業に関係する支出として経費計上できる余地があります。
ただし「ただのプレゼント」に見えてしまうと、税務調査で私的な支出とみなされるリスクがあるため、
- 誰に(どんな関係の相手に)
- 何のお礼として渡したか
といった記録しておくことが大前提です。
ケース別の処理方法
① 紹介のお礼として現金を渡した場合
現金でお礼を渡すケースは、金額と性質によって勘定科目が変わります。
「紹介料」として明確に金額を決めて渡している場合は「支払手数料」が適切です。
例:「案件を紹介してもらったら売上の10%を渡す」 → 「支払手数料」
一方で、「気持ち程度に」「ありがとうの意味で」渡す場合は「交際費」で処理するのが自然です。
例:「明確な取り決めはないけど、謝礼として現金を支払った」 → 「交際費」
② ギフトカードやお菓子などを渡した場合
スタバカード、お菓子の詰め合わせ、ちょっとした贈り物など、こういったギフトは「交際費」で処理します。
例:「お世話になった人に暑中見舞いを贈った」 → 「交際費」
③ 食事をごちそうした場合
「紹介ありがとう!」という流れで食事をおごった場合み「交際費」として処理します。
ただ、打ち合わせや情報交換を兼ねた食事であれば「会議費」を使いましょう。
例:「同業の仲間とPJに関する意見交換をした場で、食事代を負担した」 → 「会議費」
④ 作品を置かせてもらったスペースへのお礼
カフェやギャラリーに作品を置かせてもらったお礼は、渡し方によって勘定科目が変わります👇
- 現金で渡した場合 → 「支払手数料」または「広告宣伝費」
- ギフトで渡した場合 → 「交際費」
スペース使用料として定期的に支払っている場合は「地代家賃」や「支払手数料」で処理するのが適切です。
例:「カフェの一角に作品を置いてもらうために毎月5,000円を払っている」 → 「支払手数料」
記録の残し方
お礼のための支出を経費にするためには、
「誰に・何のために渡したか」がわかる記録を残しておくことが必須です👇
- レシートや領収書の裏に「○○さんへの案件紹介のお礼」と一言メモ
- 会計ソフトの摘要欄に「○○案件の紹介謝礼・○○さん」と入力
- 現金を渡した場合は、金額・日付・相手・目的をメモしておく
- ギフトの場合は購入レシートと渡した相手のメモをセットで保管
とくに現金のお礼は領収書が残りにくいので、メモ・記録がかなり重要です。
「渡した相手の名前と目的」をスマホのメモや手帳に書いておくだけでも、
税務調査のときに大きな助けになるので残しておきましょう。
Q&A:お礼・謝礼代のよくある疑問
Q. お礼を渡した相手が個人ではなく法人の場合、処理は変わりますか?
A. 基本的な処理方法は変わりません。
なお、紹介手数料の金額が大きければ請求書や領収書を発行してもらうようにしましょう。
Q. 食事代を割り勘にしました。自分の分だけ経費にできますか?
A. おごった場合は全額を経費にできますが、割り勘の場合は自分の分だけが経費の対象です。
自分が支払った分のレシート・領収証を別個にもらえない場合は、出金伝票を残しましょう。
Q. 毎月同じ人に紹介のお礼を渡してても経費にできますか?
A. 仕事のために必要という実態があれば経費にできます。
ただ、継続的に現金を渡している場合は、紹介契約のような形で書面を残しておくと税務上の説明がしやすくなります。
まとめ:お礼・謝礼代を経費にするときのポイント
- 事業に関係するお礼であれば経費にできる
- 紹介料として明確な場合は「支払手数料」、気持ち程度なら「交際費」
- ギフト・食事・商品券はいずれも「交際費」で処理
- 誰に・何のために渡したかのメモを必ず残しておく
クリエイター同士のつながりは大切な仕事の資産です。
そのつながりを育てるためのお礼の支出は、きちんと記録を残して経費として計上していきましょう。

