こんにちは!
公認会計士・クリエイター業専門税理士の三橋裕樹です!
AIの発達はすさまじく、数ヶ月前まで「まだこれは無理だよね」と思っていたことが、
いつの間にか平然とできるようになっていますよね。
それに比例するように、AIスキルに関する情報も洪水のように押し寄せてきていて、
正直わたしも、「せっかくアレを学んだのに、こんどはコレ。その次もまた出てくるらしい。」っていう状況。
良くも悪くも、仕事のやり方は今後ますます変わっていくでしょう。
そんなときだからこそ、あえて最先端のAIスキルについての考え方を明確にしています。
いま苦労している作業を代替できるならAIに任せるべき
AIに何の業務を任せるかの線引きは、
精度、セキュリティ、通信障害、お客様とのコミュニケーションといった観点から、
相変わらず慎重に考える必要があると思っています。
ただ、いま簡単にAIの力を借りることができる業務については、
極力任せたほうがいいのは間違いありません。
わたし自身のお仕事の話をすると、
- ブログのテーマと伝えたいことを自分である程度まとめたら、草案づくりは任せる
- 会計システムから出力した情報を一度マスキングしたうえで、財務情報分析の第一段階を任せる
- 本を読んでいて歴史的な背景や学術的な専門用語が分からなかったりするときは、都度要約を任せる
- 自分の思考について、客観的な判断を壁打ち相手になってもらう
- お客様への説明資料づくりを完全に手作業からAIによるスライド作成に移行
- 特定の論点について税法、基本通達、質疑応答事例に基づく解説を任せる
- 制度改正などがあった場合に、一時情報の要約・解説を任せる
といったことは毎日使ってます。会計freeeやチャットツールなどの機能も含めたら、もっとあるでしょう。
もしAIが使えないタイミングが生まれても問題なくお仕事ができるレベルで業務に落とし込んでますが、
それでも以前とは比べ物にならないくらいお仕事がしやすくなった実感があります。
最近でいえば、10月からfreeeが入出金明細の消込に対応したAPIをアドバイザー向けに公開するらしく、
ずっと懸念していた自動仕訳処理の実効性が格段に高まりそうでワクワクしてるのが正直なところです。
最先端を学び続けようとすると、何かの犠牲が出てくる
一方、わたしは最先端のAI情報をリアルタイムで追い続けることを諦めました。
ノーコードでプログラミングをしたり、
効率的なワークフローを構築したりできる時代になったり、
Computer Useで人間の代わりに作業をより代替できるようになっても、
現場の最前線にいて組織的に情報共有ができる人たちに情報収集の速度で勝てることはありません。
なにより、AIスキルの活用自体で収益を稼いでる人であれば、
1日12時間PC操作をするとしても、そのほぼすべてをAIのトライ&エラーに費やすことができます。
わたしはひとりで運営している個人事務所で働いていて、お客様も個人で活動されている方が多いので、
常にチーム体制で働く現場のような高度なワークフロー構築は、正直なところ必要ないです。
効率化する視点を持つことも大事ですが、効率化することそのものは目的じゃありません。
そして、AIを使いこなすこと自体が本業ではないわたしのような立場では、
目の前のお客様が抱えている悩みや課題を解決することのほうが圧倒的に重要度が高いですし、
既存の業務と並行しながら学んでいくしかありません。
さらにいえば、読書もしたいし、筋トレもしたいし、愛犬とも触れ合いたいし、
家族との時間もなるべく犠牲にしたくないし、RTA動画や配信も見たい。
わがままかもしれませんが、AIの学習に全振りするのは、時間的に無理なんです。
だからこそ、誰かが善意で公開してくれた情報を後追いで検証させていただいて取捨選択をする。
最前線からは1歩、2歩、あるいはもっと遅れてしまうかもしれませんが、
AIに関する激流に溺れないためにはこの方針がわたしに一番合ってると思ってます。
AIスキルの習熟度と本業のスキルが、比例するとは思わない
他の記事で何度も書いてきたとおり、まったくAIを使わないのはもったいないと思っています。
ただ、「AIこそすべて」だとも思っていません。少なくとも、いまのところは。
たとえば税理士の仕事で言えば、
税法や判例、過去のQ&Aをプロジェクトに流し込んでいつでも参照できる箱ができあがったとしても、
それだけで適切な判断ができるとは限りません。そういうことは税務調査官がやるべき仕事なはず。
お客様それぞれが抱える、
「明確には言わないけれど、こういう価値観を持っているな」
「言語化はされていないけれど、こういう要望がありそうだ」という人間的な部分は、
人間が判断したり、守秘義務を守れる範囲で情報をストックしていったりする必要があると思っています。
(重ねていいますが、いまのところはです)
イラストレーターさんがAIを使って作業を効率化しても、
そこから評価される作品に昇華させるためには、イラストレーターとしての本来のスキルが必要なように、
AIスキルを蓄積していくことと同じくらい、本業のスキルを伸ばしていく必要がある。
使える道具が増えることは確実にいいことです。
でも、それはあくまで「使う権利がある」というだけで、「使う義務がある」わけではありません。
AIの発達がすさまじいがゆえに、どこまでAIに依存するかは能動的に決めることを忘れないようにしたいですね。

