こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「展示会や打合せで出張するんだけど、Airbnbって経費にしていいの?」
「ホテル代は経費になるって聞いたけど、民泊もOK?」
「撮影兼ねて旅行してる場合、どこまで経費にできる?」
宿泊費って、案外「私的な出費との境界線」があいまいになりやすい支出ですよね。
この記事では、Airbnbなどの宿泊費が経費になるケースと注意点を、
クリエイターさん向けにやさしく整理していきます!
出張や制作に必要な宿泊なら、経費にできる!
大前提として、経費になるかどうかは、
「その出費が売上を上げるために必要だったかどうか」で決まります。
そのため、Airbnbのような民泊サービスを利用した宿泊であっても、
「仕事に必要な移動・滞在」にかかった費用であれあ経費にすることが可能!
たとえば、こんなケースは経費にしてOKです👇
- 撮影のために遠方へ移動して宿泊
- 展示会・即売会などへの出展・参加のために宿泊
- 打ち合わせや商談など仕事目的で訪れたときの宿泊
「でも、レジャー施設の近くに泊まったら怪しまれない?」
そんな声もありますが、目的が仕事なら場所や施設の雰囲気は関係ありません。
たとえば、撮影の舞台としてリゾート地を選ぶこともあるでしょうし、
打ち合わせの便を考えて、駅近のAirbnbを選ぶこともあるはずです。
宿泊施設の種類よりも、「その宿泊が仕事のためだったかどうか」がポイント。
大事なのは「仕事に必要だった」という根拠を自分でちゃんと説明できることです!
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Airbnbなどの民泊サービス利用時の注意点は?
Airbnbも、目的が仕事であれば経費にできますが、
ホテルとは違う形式の領収書や支払い方法になるため、いくつか注意が必要です。
以下の点は事前にチェックしておくと安心👇
- Airbnbのサイト上で発行される「領収書PDF」をダウンロードして保存
- 領収書に、宿泊者名・宿泊日・料金・施設名・住所などが明記されているか
- 支払者名が「自分の事業名義」や「本人名」になっているか
Airbnbは原則、紙の領収書を発行してくれないと思うので、
ダウンロードした明細を帳簿とセットで保管しておくことが重要です。
また、あわせて下記のような記録もあると安心👇
- 宿泊が必要だった仕事の内容(例:撮影、展示会、打ち合わせ など)
- 「〇月〇日〜〇日 ●●出張(イベント撮影)」のような帳簿メモ
- SNS投稿やYouTubeでの活動履歴(出張に関連するもの)
つまり、「領収書が紙じゃないからダメ」ではなく、明細と説明できる根拠のセットがあればOK!
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「旅のついでに撮影・打合せ」などは要注意
判断が難しいのは、プライベート旅行と仕事が混ざっているケースです。
たとえば、
- 旅行に行ったついでに、少しだけ現地で撮影した
- 観光メインだったけど、現地の知人と軽く打合せした
こういった場合は、宿泊費をすべて経費にするのは難しい…。
そんなときに使えるのが、「家事按分(かじあんぶん)」という考え方!
仕事での使用割合に応じて、経費にできる部分だけを抜き出して計上する処理方法です。
たとえばこんな感じ👇
- 全体の◯日中、仕事に関係したのは1日だけ → 宿泊費の1日分だけ経費に
- 旅行中の半分以上が仕事なら、その割合を按分して経費化
あいまいな内容のまま全額計上してしまうと、「それは旅行じゃ?」と見なされるリスクも。
とくに家族も同伴しているような宿泊の場合は、
さらにプライベートの宿泊とみなされやすいので、きちんと按分することで、
自分の仕事以外に関する分以外は経費に入れないようにしましょう!
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クリエイターの「現地制作」も経費の対象になる?
最近では、地方や海外でのロケ・撮影・創作など、
場所にこだわった作品づくりをしているクリエイターさんも少なくないですよね。
たとえば、
- 京都の町並みでのコスプレ撮影
- 離島の自然を活かした映像作品
- 現地の文化・グルメを紹介するVlogコンテンツ
こうした明確な創作目的がある場合は、宿泊費も経費として認められやすくなります!
とはいえ、「旅先でちょっと撮っただけ」の場合はややグレーなので、
公開した作品とのつながりがわかる証拠や制作記録を残して経費にしましょう!
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Q&A:民泊に関するあるあるなお悩み
Q. Airbnbの宿泊費を経費にするには、どんな書類が必要?
A. Airbnbの予約履歴からダウンロードできる「領収書PDF」があればOK!
滞在内容や金額、日付が確認できれば問題ありません。
Q. 同行者の宿泊費(家族や友人)も一緒に支払った場合は?
A. 自分の分だけを按分して経費にしましょう!
領収書が合算でも、計算の根拠をメモに残しておくと安心!
Q. 出張先で観光もしたけど、メインは撮影だった。全部経費にできる?
A. 撮影が仕事の主目的であれば宿泊費も経費にできます!
観光の比重が大きい場合は、日数や費用を按分して処理しましょう。
まとめ │ Airbnbも、仕事目的ならちゃんと経費になる
- 仕事のための宿泊なら、Airbnbでもホテルでも経費にして大丈夫
- プライベートと混ざる場合は「日数」や「仕事に要した時間」などで按分処理
- 理由や記録をしっかり残しておくと安心
仕事だからといってビジネスホテルじゃないとダメということはありません。
きちんと理由のある宿泊であれば、証拠を残してしっかりと経費にしましょう!