税理士との契約はコストなのか、投資なのか

税務関連

先日、税理士との契約について以下のツイートをしました。


ちょっとした反響がありましたので、今回はこれに関連したお話です。

税理士との契約はちょっと高い…?

そもそもの話ですが、金額だけ見ると税理士への報酬ってちょっと高いですよね。

規模がそこまで大きくなくても記帳込みの確定申告だけで10万円程度、

顧問契約の場合には決算料だけでなく月々数万円の顧問報酬をお支払い頂く必要があります。

「税務面の不安をどうにかしたい」という漠然とした悩みを解消するためのコストと考えると、何だか割高に感じるのも無理はないでしょう。

なんせ、会計システムが発達したことで何となく良い感じの記帳を行うことができますし、

ネットで調べれば大抵のことは誰かが分かりやすく解説してくれています。

(正しいかは置いておいて)確定申告をする、という点にフォーカスをすれば税理士がいなくても何とかなるのが実情でしょう。

そのため、出来る限り税理士に頼らず自分で頑張ってみようとする意識が生まれるのはよく分かります。

というより、究極的にはそれがあるべき姿だと考えています。

税理士と契約するメリットの見えにくさ

一方で、確定申告を何年も自分でやってきたベテラン事業主様であっても、いざ税理士に見てもらうと「これおかしいね」という記帳、申告が散見されたりします。

また、先輩や業界仲間に聞いた話をそのまま自分に当てはめてミスをするというのもよくある話です。

そのため、冒頭に埋め込んだツイートの引用RTで他の先生が呟いていらっしゃいますが、

問題点を早期に是正・発見して、少しでも不測の損害を回避する(もしくは最小限に抑える)ことが税理士の役割と言えるでしょう。

 

ただ主観を述べさせて頂くと、このような役割を税理士が果たしていると納得している事業主様であれば、税理士への報酬が高いとは思わないのではないかと考えてます。

(役割を果たせていない場合や、法外な報酬価額の場合は除きます。)

 

全ての事業主様が同じ考えであれば税理士として嬉しいのですが、実際の体感として「とにかく安くお願い!」という事業主様はまだまだ多いように思います。

事業主様側の視点に立てば、その時点において顕在化していないリスクに対してまとまったお金を払うことに抵抗があるのは仕方のないことですよね…。

そして、同じ肩書を持っている人に頼めるのであれば安いに越したことはないと考えるのは、どのサービスにおいても同じ話ではないでしょうか。

これらを踏まえると、「税理士はコストでしかない」と考えている事業主様は少なくないように感じます。

もっと単純なメリット

何だか難しい話をしましたが、もっと単純に考えてみると税理士との契約を「時間が買えるサービス」と捉えればメリットを感じやすいのではないでしょうか。

冒頭に埋め込んだツイートに時給の話が出ていますが、

何よりも時間が欲しい事業主様が税務面の悩みに1日費やしても答えが出ず、その悩みが税理士に相談することで解消されるものであれば、それだけで税理士と契約するメリットがあると言えます。

 

ザックリした計算ですが、、、

売上1,000万円取れる事業主様がいたとすると、月間売上は833,333円です。

一ヶ月当たり22日働くとして、8時間労働であれば時給4,700円程度となります。

サービス内容もよりますが、だいたい売上1,000万円程度の規模であれば税理士の顧問報酬は15,000円~20,000円程度でしょう。

そう考えると、1個の問題で1日悩むくらいであれば、毎月いつでも税理士に相談可能というサービスを契約した方が経済合理性があるということになります。

 

たまにしか悩みが発生しない場合には、顧問契約をせずともスポット相談するという手もあります。

少し高いですが、家事代行サービスのようなもの。

これで浮いた時間を事業拡大に充てるも良し。

自己研鑽や趣味の時間に充てるも良し。

つまり時間を買うための投資と見ることもできます。

「税務面の不安を解消してもらう」という漠然とした理由よりも、なんだか前向きに検討したくなるサービスにじて頂けるのではないでしょうか。

アウトソーシングは拡大のための投資

事業の拡大を意図するのであれば、自由に動ける時間を増やすことが大事です。

それをサポートするべく、今や世の中には便利なアウトソーシング事業が溢れかえっていますよね。

営業代行なんてサービスもあるほど。

何だかお堅いイメージがある業界ですが、言ってしまえば税理士だってその一つです。

そのため、個人的にはコストではなく投資と考えた方がシックリくるような気がしてます。

ぜひ上手く活用して、多くの事業主様がますます拡大してくれたらなと思います。