AIを使いこなすことが前提になったとき、その先で差がつくものって?

クリエイターのお仕事全般
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こんにちは!

公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!

 

「いずれAIに仕事を奪われるんじゃないか」

この不安、クリエイターさんなら多かれ少なかれ感じてるんじゃないでしょうか。

じつはわたし自身も税理士のお仕事しながら日々感じています。

 

ただ、実際に自分が日々使ってるなかで「AIを使いこなせる人が生き残る」という話に対して、

不正解だとは思わないものの、少し引っかかりを感じるようになってきたりしていて。

 

今回はAIとの向き合い方について、

多くのクリエイターさんのサポートをしているわたしの考え方をお話してみようと思います!

 

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実際に使ってみることは間違いなく必要

そもそもの大前提ですが、

AIをまったく使えないより、ある程度は使えたほうがいいのは間違いありません。

 

わたし自身も仕事での活用部分を一部切り取ってみても、

  • 経営方針の壁打ち
  • 損益状況や資金繰り分析のたたき台作成
  • お客様向けスライド資料の構成
  • 定型的な文章のドラフト作成
  • ブログテーマ、構成をもとにした草案の下書き
  • 税制改正や判例内容の要約、分析

こういったことが月々数千円の出費で実現できるのは、ひとりしかいない事務所として本当に革命的です。

 

一方、SNSを眺めていると「あれも自動化!これも自動化!」という魅惑の言葉が溢れかえっているのに、

実際に自分で実装してみると、「この点が全然ダメじゃん」というところも見えてきたり。

 

たとえばfreee会計であれば、

  • 取引記帳の自動化→消込処理ができず、明細と同じ取引が「新たに作成」されるだけ
  • 自動登録ルールの整備→freee導入初期や新しい口座を同期するタイミングなら有効
  • 請求書の自動作成→freee請求書でもともと自動作成機能あり

といった感じで、「思っていたのと違う」ことが少なくありません。

 

でもこれって実際に使ってみることで、

「どこまで任せていいか」「どこは自分が判断しないといけないか」という感覚が身についてくるもの。

 

そのため、「いま別に困ってないし」と敬遠し続けるより、

使いながら自分の仕事との付き合い方を探っていく方が、長期的には絶対に良いと思っています。

 

「使いこなせる人」になることは、差別化にならないかもしれない

ここで本題ですが、「AIを使いこなせる人が生き残る」という話は間違いではないと思うものの、

ChatGPTやClaudeを日常的なビジネス用途で使えるレベルの話であれば、

それ自体はもう差別化にならなくなってきていると感じています。

 

理由はシンプルで、今日から使い始めた人でもある程度のことはすぐにできてしまうからです。

文章を書かせる、要約させる、アイデアを出させる、資料を作る…

こういったことはやり方をAIに聞けば誰でもその日のうちにできるようになります。

 

もちろん、深い技術的な活用(APIを使った自動化や、業務に特化したシステムの構築など)は、

まだまだ差がつく領域かもしれません。

 

ただ、一般的なビジネス利用のレベルでは「なんとなく使える」ことが普通になってきていて、

「AIを使えるかどうか」そのものが差別化になる時期は、もう残りわずかかもしれません。

 

AIが代替しにくい価値はどこにあるか

じゃあ何が長期的に価値になるのかという点についてですが、

職種は違えど共通して当てはまると思うことが3つあるので、税理士業を例に挙げながら説明しますね。

一般論を個別ケースに落とし込む力

AIは一般的な情報を瞬時に出せます。

たとえば「カフェ代は経費になる?」と聞けば、

どういうケースなら経費になるのか、家事按分は必要なのか、というところまで教えてくれますよね。

 

でも本当に大事なのは、

「〇〇さんの場合、収入構造と活動内容を踏まえるとどう整理するべきか」という個別具体的な話。

 

一般論を知っていることと、それを目の前の人の状況に当てはめられることはまったく別の能力で、

この「当てはめる力」は、積み重ねた経験と文脈の理解があって初めてできることです。

 

クリエイターさんのお仕事でも同じことが言えると思っていて、

「こういうテイストで」という抽象的なオーダーを、

そのお客様の文脈に合った形で具体化できるのは、関係性と経験の積み重ねがあってこそ。

 

判断の責任を引き受けること

AIはどれだけ精度が上がっても、判断の責任を負わないので、

AIが出した情報を使うにしても、「これで大丈夫です」と責任を持って言える人間は必要です。

何かあったときに「AIがそう言った」「AIに出力してもらった」では、お客様も納得しませんよね。

 

これは税理士に限らず、納品物に責任を持つすべてのお仕事に共通する話です。

AIをどう使うかの判断も含めて、最終的に責任を引き受けられる人間であることが、信頼の根拠になります。

 

継続的な関係性とブレのないサポート

単発の質問に答えることと、長期的に伴走することは違います。

  • お客様の状況の変化を継続して見ていること
  • 過去のやり取りの経緯を知っていること
  • その人の価値観や優先事項を理解していること

こういった積み重ねは、関係性があってこそ生まれるものです。

 

もちろん同一のAIとの対話であれば、別セッションから情報を拾ってきてくれたりしますが、

同じ質問をしてもタイミングによって回答や出力される成果物の内容が変わることがよくあります。

 

長く付き合ってきた人間どうしであれば、「いつもの」が通じる。

この「文脈を持っている」ことは、継続的なお仕事の関係においてますます価値になっていくと思います。

 

クリエイターにとって、価値になるものは何か

さらに加えて、クリエイターならではの強みとして考えられるヒントを整理してみるとこんな感じ👇

ニッチな領域での経験値の蓄積

特定のジャンルに絞って活動してきたクリエイターさんは、その分野に特化した経験と判断力を持っています。

AIは広く浅く情報を持っていますが、深く狭い領域での実践的な経験値は、まだ人間の方が圧倒的に強い。

ニッチャーであることは、AI時代においてむしろ強みになりうると思っています。

 

クライアントのニーズを汲み取る精度

「言われたことをやる」のではなく、「言葉にならないニーズを察して形にする」力は、

関係性と経験の中で育まれるものです。

AIに「こういうものを作って」と指示するのは人間ですが、

その指示の質を上げられるのも、クライアントのことをよく理解しているクリエイターさんです。

 

類似ケースの引き出しの多さ

「これと似たような案件、以前もやったことがある」という実務経験の蓄積は、

個別具体的なケースの深層を理解していないAIとの大きな差別化になります。

情報量は多くても、自分が実際に手を動かして試行錯誤してきた経験とは質が違います。

 

人間性がますます差別化になる

最後にどの職種にも共通する話をすると、

AIが一般的な情報を瞬時に出せるようになったことで、

「情報を持っている人」の価値は相対的に下がっています。

 

一方で、「この人と一緒に仕事をしたい」「この人に頼みたい」と思ってもらえる人間性の価値は、

むしろ上がっていくと思っています。

 

レスポンスが早い。

話していて安心感がある。

誠実に向き合ってくれる。

長く付き合いたいと思える。

 

こういった要素は、どれだけAIが発達しても代替されません。

情報やスキルをキャッチアップすることは大事ですが、

目の前のお仕事をひとつひとつ丁寧にこなしていくのが経営の基本であることを忘れないようにしたいですね。

 

Q&A:AIと仕事に関する疑問

Q. AIを使い始めるなら、何から手をつければいいですか?

A. 自分の仕事の中で「時間がかかっている定型作業」を一つ選んで、そこにAIを使ってみましょう。

やりたくないけどやらなきゃいけないことでもOK。

文章のドラフト、アイデア出し、調べ物の整理など、

完璧に作業を代替してもらうより、「60~70%作ってもらう」感覚で使い始めるのがおすすめです。

 

Q. お客様に求められている価値を、どうやって言語化すればいいですか?

A. 「なぜ他の人ではなく自分に頼んでくれているのか」をお客様に直接聞いてみるのが一番早いです。

自分では当たり前だと思っていることが、相手にとっての決め手になっていることは少なくありません。

 

まとめ:AIが発達しても、ビジネスの基本は人

  • どんな業種であっても、AIをまず実際に使ってみることは大事
  • 一般的なビジネス利用レベルでのAI活用は差別化にならなくなってきている
  • AIが代替しにくいのは、個別ケースへの落とし込み・責任・継続的な関係性
  • ニッチな経験値、ニーズの汲み取り精度、類似ケースの引き出しはクリエイターさんの強み
  • 一緒に仕事をしたいと思ってもらえる人間性の価値は、AI時代にむしろ上がる

「AIを使えること」はいずれ当たり前になっていくので、

そのなかでもお客様に選んでもらえるように信頼関係を構築していきましょう。

 

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