こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
タブレット、カメラ、パソコン、楽器、オーディオインターフェイス…
クリエイターが創作の幅を広げていくためには機材への投資が欠かせないですよね。
ただ、数年使える創作に必要な道具とはいえ、
数十万円の機材を一括で買うのは、ほとんどの人にとってかなり重い判断だと思うんです。
この記事では、高額な機材を買うときはローンを組みべきなのか、一括で払うべきなのかについて、
それぞれのメリット・デメリットを比べて税理士目線でわかりやすく解説します!
まず押さえたい「減価償却」のキホン
メリット・デメリットの前に押さえておきたいのが、減価償却(げんかしょうきゃく)という考え方。
めちゃくちゃざっくり説明すると、
「長く使うものは、何年かに分けて経費にしましょうね」っていうルールです。
具体的には10万円以上の機材を買うと、
原則として購入金額を数年間に分割して経費にすることになります。
たとえばこんな感じ👇
- パソコン:15万円 → 4年(買ったときから48ヶ月)に分けて経費計上
- カメラ:20万円 → 5年(買ったときから60ヶ月)に分けて経費計上
経費化する年数は国税庁の耐用年数表を見て決める必要がありますが、
音響機材や撮影機器は「5年」、デジタル端末は「4年」になることがほとんどです。
なお、一括払い・分割払いのどちらで買っても、
「買った金額」を「耐用年数」に応じて経費にするという処理は変わりません。
なので税務・会計的にはどちらを選んでも本質的な違いはなくて、
お金に与える影響を考えて、どっちにするか検討する必要があります。
一括払いのメリット・デメリット
一括払いと分割払い、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
まずは一括払いについてまとめるとこんな感じ👇
メリット
- ローン手数料や金利がかからない
- お金が用意できればすぐ買える(審査などの手続が不要)
- 買った瞬間から機材の所有権が自分にある
- 住宅ローンや車のローンを組むときにマイナス要素が増えない
デメリット
- いきなり高額な支出がきて資金繰りが苦しくなる
- 分割支払をしたら同時に買えた機材を買えなくなる
つまり、自分の資金繰りに大きな影響を与えない金額であれば、
トータルの支払額も少なく、自由に売却もできる一括払いにするのがおすすめ!
分割払い(ローン)のメリット・デメリット
一方で、分割払い(ローン)のメリット・デメリットはこんな感じ👇
メリット
- 手元資金を守りながら機材を導入できる
- 同時に複数の機材を買える可能性がある
- 利息は「支払利息」、手数料は「支払手数料」として経費にできる
デメリット
- 利息や手数料負担でトータルの支払額が増加
- ローン審査に時間がかかる/通らないリスク
- 所有権が金融機関側に留保されるケースがある
- 住宅ローンや車のローンを組むときにマイナス要素になる
分割払いは、言ってしまえばお金を借りている状態と同じ状態。
なので利息も含めた支払いがいずれ資金を圧迫する可能性はありますが、
Appleの「金利0%分割払い」など利息がない(orかなり少額な場合)は、ローンもおすすめです。
さらにいえば、毎月の支払いが無理のない範囲であれば、
「この機材だけでなく、他の機材も一緒に買える」という可能性もあります。
数年計画で考えていた機材入替が1年で完了したら、時間を買ったと考えることができますよね。
そのため、事業優先で考えていくのであれば、
(無理のない範囲で)低金利のローンを使いつつ機材を充実させ、売上を早く稼いで回収する、
というのが理想的な展開の仕方かなと思っています。
もちろん人それぞれ、
- 個人的な価値観として何を優先するか
- 来年、再来年の業界的な需要は伸びそうか
- 機材を導入後、具体的な効果は見込まれるか(売上を伸ばす or 業務の効率化が大きく進む)
といったことも含めて考える必要があるので、悩んだときはぜひ税理士に頼ってみてください。
Q&A:機材の購入に関するあるあるなお悩み
Q. 30万円未満の機材は買った年に全額経費にできますか?
A. 青色申告なら、少額減価償却資産(10万円以上30万円未満)として買った年に全額経費にできます。
白色申告の場合、10万円以上の機材は「減価償却」する必要がありますが、
青色・白色問わず、20万円未満なら「一括償却資産」として3年間に分割して経費処理することもできます。
Q. クレカで一括払いってどう?
A. 翌月に大きな収入があることが確定してたり、確実に資金を用意できるなら全然OKです。
利息、手数料が発生せずに支払いを1ヶ月遅らせることができるので、
うまく使えば収入と支出のラグを埋める手段にもなります。
Q. 機材購入のために融資を受けるのは?
A. きちんと事業に必要な投資であれば問題ありません。
設備投資の場合、一般的な分割払いよりも利率が低く設定されていることも多いです。
ただ、審査~着金まで3週間~1ヶ月程度かかることがあるので計画的に準備しましょう。
まとめ :高級機材の支払方法は「資金繰り」とのバランスで選ぶ
- 一括払いは金利ゼロだけど、一気に資金残高が減る
- 分割払いを支払総額が増えるけど、短期的な資金繰りへのダメージは小さい
- 金利によっては融資を使って時間を買うのがおすすめ
高額な設備投資をするときは、自分に合った支払方法を選んでビジネスを加速させていきましょう。
合理的な節税をしつつ資金繰りを健全にしていきたい場合は、税理士が全力でサポートします。
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