実際のところ、ほとんどの個人事業主とひとり法人は月次分析をしていない

クリエイターの税金・申告関係
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こんにちは!

公認会計士・クリエイター業専門税理士の三橋裕樹です!

 

「毎月帳簿付けをして、月次分析をしましょう」

駆け出しの個人事業主さん向けの税金・会計本を読むとこういうことが書いてあったりしますよね。

たしかに、やらないよりやったほうがいいのは事実です。

 

でも正直に言ってしまうと、ほとんどの個人事業主さん・ひとり法人さんは、

月次分析なんてやってませんし、決算数値の分析もしてません。

記帳を終えて、申告書を提出して、納税を済ませる。

そこまでできれば、もうそのあとのことはきれいさっぱり忘れてしまう。これが現実です。

 

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そこまで分析に力を入れる必要がある人は少ない

決算数値を振り返らないからといって、サボっているとか意識が低いとかいう話ではありません。

税理士目線で冷静に見ても、本格的な数値分析に力を入れる必要があるほどの人はかなり少ないです。

 

その理由は、自分のお金の使い方がそのまま決算書に反映されるから。

従業員を雇用していたり、外注さんとチームを組んでお仕事をしている場合と違って、

自分がまったく想像してなかったお金の動きが分析から明らかになることはほとんどありません。

 

当たり前の話になってしまいますが、

機材やオフィス用品を買ったり、AIツールやサブスクサービスに課金するほどお金がかかり、

そうやって経費が増えれば利益が減り、税金が安くなります。

 

難しい分析ツールを使わなくても、「今年は何にお金を使ったか」を思い出せば、

利益が増えた理由も減った理由もほとんど説明がついてしまうので、

流動比率などの指標とか、利益率とか、そういう難しいことは考えなくても大丈夫なんです。

 

何もしなくていいかというとそうでもない

とはいえ、「分析なんて一切いらない」という話かというとそういうわけでもなくて、

決算が終わったあとに、最低限確認しておいたほうがいいことはあります。

 

具体的にはこの3つ👇

  • 去年と比べて口座のお金は増えたのか、減ったのか
  • お金が増減した原因について、思い当たることがあるか(売上の増減、出費がかさんだ、など)
  • 自分が意図していない無駄な出費がないか(想像以上に不要なツールの契約が残っていた、など)

これが毎年ちゃんと確認できていれば、それでも十分なくらい。

 

本来、売上が上がれば利益も上がります。

利益が上がれば、税金や社会保険料の支払いが30%くらい増えますが、

まるまる税金に持っていかれるわけではないので、

普通に考えれば「売上が上がれば、手元に残るお金も増えるはず」なんです。

 

それなのに、

「お金が増えている実感がない。むしろ去年より厳しい気がする…。」

もしそう感じるなら、原因は大きく2つに絞られます。

  • 事業の中で、自分が意図していない支出が発生している
  • プライベートで使うお金が、思っている以上に増えている

 

お金に余裕がないときは「どうやってやりくりしよう…」と問題を大きく考えてしまいますが、

原因さえ特定できれば「どの蛇口を締めればいいか」の見当がつきますし、

原因が明確になれば行動も起こしやすくなります。

 

逆に言えば、

  • 細かい飲食代や備品
  • 日々の交通費
  • 水道光熱費や通信費
  • 支払手数料

こういった支出は管理しようとしたところで、

だいたいは「必要だから発生しているもの」なので大きく減らすことはできません。

 

管理しても結果が大きく変わらないことにリソースをつぎ込むことよりも、

いまのお金がどういう状況で、これからどうしていくべきかを考えたほうが有意義です。

 

決算数値だけは見直すクセを付けておいたほうがいい理由

申告のときにまとめて帳簿付けをするタイプの人でも、

決算数値だけは見直すクセをつけておくことをおすすめします。

 

その理由は3つ。

まず、売上が上がるほど「自分はうまくやれている」というバイアスがかかりやすくなるので、

数字が伸びているときは、意識しないと現状を振り返るタイミングが自然に生まれることはありません。

 

また、口座に入ってくるお金が増えると「これくらいならいいか」と判断の基準が少しずつ緩んでいき、

本来は1つで済むAIツールをいくつも契約したり、使ってないサブスクを放置したり…。

1つ1つは小さい出費でも、振り返るタイミングで一気に整理すると年間数万円のお金が浮くかもしれません。

 

そして何より、事業が軌道に乗って忙しくなるほど新しい習慣をつくるのは難しくなり、

「決算を振り返る時間」は後回しにされやすくなっていきます。

だからこそ、そこまで忙しくないいうちに「これは毎年やること」と仕組み化しておくと、

忙しくなってからも意外と続けられるものです。

 

毎月の帳簿チェックも、難しい専門用語や数式を使った分析もできなくて大丈夫。

年に1回、決算が終わったタイミングで、

「お金は増えたか減ったか」「その理由に心当たりはあるか」「意図しない出費はないか」。

この3つだけ、1時間くらいでいいので時間を取ってみてください。

 

それだけで、きっと来年の自分が「今年はこういうお金の使い方をしていこう」と見えるようになります。

 

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