こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「このジャンル、絶対需要あると思ったのに全然仕事が来ない…」
「流行りの画風を取り入れてみたけど、思ったほど仕事に直結しない…」
こういう経験、クリエイターさんなら一度はあるんじゃないでしょうか。
わたし自身もそういう経験が何度かありますし、
多くのクリエイターさんをサポートしていくなかで、
「需要があるはず」と「需要がある」の間には、思ったより大きな溝があることがよくわかりました。
「需要があるはず」で動いた人に起きること
AIコンテンツ・VTuber・ゲーム実況・ショート動画・筋トレ・新しいプラットフォーム…
「いま〇〇が熱い」という情報を見たり聞いたり肌で感じて、
事業を拡大するために参入を決めたり、習慣に取り入れたりするクリエイターさんは少なくないと思います。
たしかにそういったトレンドに乗ることで、
売上を大きく稼いだり、新しいファンを取り込むことができるかもしれません。
でも「みんなが熱いと思っている市場」の存在を知っているのは自分だけじゃなく、
同じことを考えた人が大量に流れ込んでくるので、結果として競合・供給が増えて単価が下がっていく。
つまり、はじめはブルーオーシャンだったとしても、レッドオーシャンにすぐ変わります。
税理士目線で正直に言うと、
過熱したトレンドを追って運良く短期的に売上を伸ばすことができた人でも、
そのバブルが落ち着いて売上もガクンと下がるってことが珍しくありません。
さらにいえば、時間もお金も投下したのに、
「想像してたよりも全然売上につながらなかった…」ということのほうが多いです。
これを踏まえてお伝えしたいのは、
マクロトレンドは「市場の雰囲気」であって、それが「自分の需要」につながるかは話が別ということ。
ここを混同してしまうと、頑張ってるのに全然報われないという状態になってしまうかもしれません。
「需要がある」の本当の意味
「需要がある」っていうのはどういう状態かというと、
特定の誰かが、いますぐお金を払いたいと思っている状態のことです。
たとえば、
- これからは〇〇が必要になる
- このスキルは将来性がある
- 〇〇と××の掛け合わせは差別化できそう
- 新しいプラットフォームが流行りそう
こういったことにアンテナを張っておくことはたしかに大事です。
でも「売上につながるはず!」という主観的な予測をしても、本当に需要があるか分かりませんよね。
たとえば、「AIでどんなイラストでも生成できる」というのはすごい便利だと思いますし、
広い作風を操れれば「多方面から売上を獲得できる」という予測が立つかもしれません。
でも、「戦闘シーンのイラストが欲しい」というお客様は、
生成AIマスターよりも、「戦闘シーンに特化したイラストレーターさん」にお金を払うと思うんです。
つまり、「市場が熱いかどうか」ではなく、
「いま困っていたり、必要を感じてる人がいるかどうか」で需要があるかを考える必要があります。
需要はどうやって見つけるのか
需要を見つけるためのポイントはいくつかあります👇
「誰が」「なぜ必要か」まで解像度を上げる
なにか商品・サービスを売りたいときは、
- どういう人が求めているか
- どうしてその商品・サービスが必要か
という点を明確にしましょう。
たとえば、ゲームクリエイターさんであれば、
「ゲーム業界にはまだまだ需要がある」だけだと解像度が低い状態。
でも、「インディーゲーム開発者が、個人では作れないUIデザインに困っている」まで解像度を上げると、
どういうターゲットに向けて営業をすればいいかが明確になりますよね。
自分や友達が実際に困った経験の中にヒントがある
「こういうサービスがあったら自分は絶対使うのに」と思った経験、
誰しも多かれ少なかれあると思います。
自分が不便に感じたことや違和感、日々の生活や仕事で「ここがこうなればいいのに…」という葛藤は、
他の人も同じように感じている可能性が高いです。
似たような生活スタイルの人や、同業者さんに対する商品を生み出すタネになるかもしれません。
「なんでやってる人が少ないんだろう?」
競合が少ない領域は、以下のいずれが当てはまります👇
- 需要がほとんどない
- 専門性が必要になることで参入障壁が高い
- コスト(費用や手間)に対するリターンがかなり低い
- 他の人が本当に気付いてない
需要がほとんどないビジネスに参入するのは避けるべきですが、
他の3つであれば、うまくポジションを確立することで長期的に売上を得られる可能性があります。
「自分が考えることなんて他の人も考えてるだろ」ってつい思ってしまうかもしれませんが、
本当に他の人も考えてるかどうかは、一度調べてみることも大事です。
ニッチすぎてもダメ
ただし、需要を絞り込みすぎたり、切り口が斬新すぎると、
どれだけ営業・発信してもそもそもお客様が少なすぎて、ビジネスが成立しなくなる可能性が高いです。
そのため、確認しておきたい視点はこんな感じ👇
- 「この需要、5年後、10年後も存在していると思う?」
- 「いまの市場は小さくても、順調に需要は拡大している?」
- 「実際にお客様がいて、ビジネスが成り立っていそう?」
とくに3つ目が大事で、
「誰かがすでにお金を払っている実績がある」ことは、実在する需要として信頼できます。
ビジネスには勢いが必要なこともありますが、
「絶対需要あるはず」「これから〇〇がくるはず」という段階で前のめりに動くより、
「すでに誰かが困っている証拠がある」を確認してから動いたほうが、うまくいく可能性は高くなります。
Q&A:ビジネスと需要に関する疑問
Q. 自分の需要がどこにあるか、全然わからないときは?
A. 過去の仕事を振り返って「なぜ自分に依頼が来たのか」を考えてみましょう。
「安かったから」以外の理由がそこにあれば、それがあなたの需要のヒントになるはず。
新規のお客様に「なぜ自分を選んだか」を直接聞いてみるのも、有効な方法です。
Q. 売上単価を上げていくための方法は?
A. 一番分かりやすいのは、「代替が効かない存在になること」です。
一見すると競合が多い市場でも、「〇〇といえばわたし」と言える存在になれれば、単価も自然と上がります。
そのためにも、ターゲットを明確にしてクオリティと実績を積み上げていきましょう。
まとめ:市場が熱くても、需要があるかは分からない
- 「市場が熱い」と思っても、本当に需要があるとは限らない
- 「需要がある」とは、特定の誰かがいますぐお金を払いたい状態のこと
- 解像度を上げて「誰が」「なぜ必要か」まで考える
- 自分が実際に困った経験の中にも、需要のヒントがある
- ニッチすぎず、10年後も拡大していそうな市場を選ぶ
「市場が熱い」という情報より、「この人が必要としている」という具体的な需要を見つけにいきましょう。
\ 頼れるパートナーが欲しいときも /
「自分の悩みを共有できるビジネスパートナーが欲しい…」
そんなお悩みも、クリエイター特化の税理士があなたの状況に合わせてサポートします!
