こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です。
普段使っている
- 仕事道具を持ち運ぶためのバックパック
- イベントや取材で使うショルダーバッグ
- 撮影機材を入れる専用キャリーケース
これって経費になるのかな?と思ったことはありませんか?
この記事では、カバン・バッグを経費できるかどうかについて、
クリエイターさん向けにやさしく整理してみました!
経費になるかの判断は「仕事専用かどうか」
どんなクリエイターさんであっても、
仕事に必要な道具を持ち運ぶためにカバン・バッグを使っているかがポイントです。
- 仕事専用カバン → 経費にできる可能性が高い
- プライベートでも日常的に使うカバン → 経費にするのは難しい
たとえば、
- ノートPCやカメラ機材を入れるためのバックパック
- イベントや展示会で資料やパンフレットを持ち運ぶトートバッグ
- 撮影用レンズやマイク、照明などを収納するキャリーバッグ
- 配信現場にオーディオインターフェースやケーブル類をまとめて運ぶショルダーバッグ
- 現場で作品を展示・販売するためのサンプルや小物を運ぶキャリーケース
こういった用途の場合は、
いずれも「仕事を進めるために必要な物を安全・効率的に運ぶ」という明確な目的があるので、
お仕事のための備品として経費計上が認められる可能性が高いです!
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仕事用と私用はできるだけ分けよう
ただ、カバンやバッグって、ほとんどの人が外出するとき必ず使いますよね。
そのため、基本的に普段使いのバッグは「生活用品」として経費に認められません。
たとえば、
- プライベートのお買い物
- 休日の外出
- カフェに出かけるとき
こういったときに使うバッグは経費に入れると、
自分でも「明確に仕事で使っている」と説明できなくなるので、除外するようにしましょう…。
逆に言うと、用途を明確に分ければ
「このカバンは仕事100%」と説明しやすくなるということ!
たとえば、
- 仕事専用のバックパックやキャリーケースを用意
- 私用のカジュアルバッグやショルダーバッグとは別に保管
- 仕事用バッグはプライベートでは一切使わないルールにする
こうして分けておくことで、
税務調査で「本当に仕事専用ですか?」と聞かれても、迷わず説明することができます。
もちろん趣味嗜好があるとはいえ、
見た目や機能面で「仕事用らしさ」があるバッグを選ぶのも一つの手!
たとえば、カメラ機材専用の収納スペースがあるバックパックや、
資料・PCを安全に運べるビジネスキャリーケースなど、
明らかに仕事用とわかるデザイン・仕様であれば、経費として認められやすくなります。
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私用と兼用する場合は家事按分で処理
仕事用として使っているとはいえ、
プライベートでカバン・バッグを使用することもありますよね!
そういう場合は、全額を経費に計上することはできない代わりに、
家事按分(かじあんぶん)を使い、仕事で使った割合分だけを経費として計上することになります。
たとえば、
- 1か月で10回使用したうち、7回仕事目的 → 70%経費
こういった感じで処理しましょう。
ポイントは、感覚や印象ではなく、実際の使用状況を数字や記録で裏付けること。
仕事用として使った「回数」や「日数」をもとに計算すると、税務調査でも説明しやすいですよ!
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Q&A:カバン・バッグに関するあるあるなお悩み
Q. 高級ブランドバッグでも経費になる?
A. 業務専用で使っているなら可能です!
ただ、ほぼ確実に私用のお買い物と疑われるので、「仕事に使っている」と説明できるよう、
使用記録を残したり、実際に仕事に使っていることがわかる写真などを残しておきましょう。
Q. 撮影用カメラバッグと普段使いのトートを分けた方がいい?
A. 分けた方が説明しやすく、全額経費化もしやすいです!
職業に照らして「明らかに仕事用」と分かるものだとベター。
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まとめ │ カバンは「仕事専用」にすれば経費化しやすい
- 業務で必要となる機材・道具・資料の持ち運び用のカバンは経費にできる
- 仕事専用カバンを用意すると税務調査でも説明しやすい
- 私用と兼用の場合は家事按分で処理
「カバンだし…」と諦める必要はありません!仕事用のものはきちんと経費にしましょう!