こんにちは!
クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
昨日に引き続き
会計freeeの使い方入門です。
ちなみにその①、その③はコチラ!
![](https://i1.wp.com/mitsuhashi-cpa.com/wp-content/uploads/2021/06/gori0I9A3064072102745_TP_V.jpg?resize=160%2C90&ssl=1)
![](https://i1.wp.com/mitsuhashi-cpa.com/wp-content/uploads/2021/06/gori0I9A3064072102745_TP_V.jpg?resize=160%2C90&ssl=1)
今回は日々の記帳(預金)や
口座間の資金移動についてです!
日々の記帳について
日々の取引は
大きく分けて2つあります。
- freeeに登録した預金口座とカードの取引
- 現金でおこなう入出金取引
会計freeeに登録した
預金口座とカードの取引は
会計freee上に明細が取り込まれるので
画面上で操作すれば記帳は完了します。
これに対して現金の取引だと
自分で取引情報を入力しなきゃいけません。
現金取引の登録方法はその③の記事で説明するので
まずはこの2パターンあることを認識しましょう!
預金の取引登録について
まずは預金の取引登録について!
その①で説明した手順で預金とカードを
うまく登録できていると
会計freeeのトップページ左側に
登録した預金とカードの情報が並びますが
赤マルの箇所にオレンジ色で
数字が表示されますよね。
この数字が
預金、カードの明細を取り込んだものの
いま未処理となっている取引の件数です。
預金口座の取引登録
まずは預金口座の右にある
オレンジ色の数字をクリックして記帳をしましょう。
すると、以下のような画面が表示されます。
(取引の背景色が青⇒入金、赤⇒出金)
ほとんどの預金口座は
その年の1月1日からの取引が同期されるので
開業日が年の途中の場合は
その日付までの取引を全て「無視」しましょう。
①の箇所にあるチェックボックスを押せば
表示されている取引に一括チェックできるので
そのまま「一括操作」の「無視する」(赤マル②)を押せば
一気に複数の取引を無視できます。
(開業日以降の取引を無視しないように注意!)
ちょっと難しい話ですけど
大事なことなのでここで「無視」について解説…!
freeeの操作にある「無視」は
明細にある取引を無かったことにする操作です。
日々の取引でこの処理をすると
本来あるハズの取引が消えてしまうので
あるべき預金残高と会計freee上の残高に
ズレが生じる原因となります。
(残高がズレる要因の半分以上はコレのせい)
それでも今回「無視」を使ったのは
開業日の預金残高を
開始残高として設定しているので
開業日以前の預金取引を
無かったことにしないと預金残高がズレるためです。
例)開業日10月1日時点の預金残高 100万円
開始残高として100万円を設定。
1月1日~9月30日の取引で預金が+50万円。
⇒この期間の取引を「無視」しないと、預金残高が150万円になってしまう。
明細を1月1日から取り込んでも
1月1日~9月30日の取引を「無視」すれば
預金+50万円を無かったことにできるので、預金残高が100万円になる。
こういった初期設定以外では
「無視」を使わないようにしましょう!
開業日より前の取引を「無視」したら
ようやく記帳作業に入ります。
経費の登録
未登録となっている取引を登録していきます。
まずは経費なので背景色が赤の取引を
クリックしてみましょう。
すると以下のような画面が表示されます。
あとは取引の内容にあわせて
赤マルの箇所に勘定科目と備考を入力していきましょう!
勘定科目は以下を参考にすれば
だいたい入力できるハズ。
支出内容 | 勘定科目 |
業界仲間や仕事関係者に対する贈答品や飲食代 | 交際費 |
出版社や依頼主との会費でかかったお金 | 会議費 |
仕事、買い出しのときの交通費 | 旅費交通費 |
画材、機材などの消耗品代 | 消耗品費 |
画集、楽譜、音源などの購入費 | 新聞図書費 |
仕事関連のソフト利用料 | 通信費(or支払手数料) |
アシスタントさんに払う報酬 | 外注費 |
自宅兼事務所の賃料 | 地代家賃 |
スマホ代 | 通信費 |
プライベートな出金 | 事業主貸 |
預金口座からお金を引き出し | 事業主貸(現金勘定は使わない) |
備考欄は明細だけ見ても
何のための出費か分からない時に入力しましょう。
例)ミツハシヒロキへの出金 10,000円
備考:税理士報酬
備考まで入力が終わったら
「Ctrl + Enter」を押して取引登録完了!
(右下の「登録」ボタンでもOK)
未登録の取引がなくなるまで
この作業を繰り返しましょう!
収入の登録
つぎは収入なので背景色が青の取引を
クリックしてみましょう!
今度は青色の画面が表示されますので
勘定科目に「売上高」として入力して
必要に応じて備考を入力すればOK。
ただ、売上の場合は
源泉所得税を天引きされてる場合もありますよね。
そんな時は
赤マルの箇所をクリックしましょう。
金額をマイナスする欄が追加されるので
売上高を源泉所得税が天引きされる前の金額で入力して
下の欄に以下情報を入力しましょう。
- 勘定科目は「事業主貸」
- 金額欄に源泉所得税の金額を入力
- 品目欄に「源泉所得税」と入力
これで源泉所得税が天引きされていても
正しい売上高を記帳することができます!
口座間における資金移動の登録
今度は売上でも経費でもない
口座間における資金移動の登録について。
会計freeeにおける口座というのは
システム内に作った仕事用のお財布のようなものと
その①の記事で説明しましたよね!
ここでは、そのお財布の中で
資金移動やカード利用額の引き落としがあった時に
どのように処理すれば良いのかを
説明していきます。
ここをミスすると
預金残高がマイナスになったり
現金勘定が数百万円になったりします。
慣れるまでは
この記事を見て覚えましょう。
たとえば預金口座から
お金を引き出したとき。
もしくはfreeeに登録していない預金口座に
お金を移動したり
freeeに登録していないカードの利用額が
口座から引き落とされた場合。
freeeは自動的に
「預金口座⇒現金」の口座振替として
処理すること提案してきますが、これは使いません。
以下画像のように
取引登録でプライベートな出費があったものとして処理しましょう。
現金勘定を使わない理由はややこしいので
特に考えずに処理を覚えてもらえれば大丈夫。
それでも気になる方だけ
以下の記事を参照しましょう。
![](https://i2.wp.com/mitsuhashi-cpa.com/wp-content/uploads/2020/01/okaneFTHG5259_TP_V.jpg?resize=160%2C90&ssl=1)
では、登録している預金口座どうしで
資金移動をした場合の処理をみていきましょう。
この場合はfreeeが提案してくれるとおりに処理することになります。
具体的には
以下のように処理します。
なお、freeeに登録している
預金口座間で資金移動を行うと
どちらの明細にも
資金移動の取引が表示されてしまい
そのまま登録すると二重登録になるので
一方の取引は「無視」するようにしましょう。
具体的には以下の記事参照。
![](https://i1.wp.com/mitsuhashi-cpa.com/wp-content/uploads/2020/10/PAKUIMGL9532_TP_V.jpg?resize=160%2C90&ssl=1)
最期に預金口座から
freeeに登録しているカードの利用額が
引き落とされた場合。
この場合は
資金移動と同じように処理します。
ちなみにカードの明細には
預金口座からの資金移動が記録されないので
「無視」の処理は必要ありません。
カードの取引登録について
今度はカードの取引登録。
と言いたいところですけど
上で説明した預金と同じように処理すればOK!
ただ、どこまでの取引を「無視」するかについては気を付けましょう。
例)開業日が10月1日
カードが末日締め 翌月27日の場合
預金と同じように
カードも9月30日までの取引を「無視」すると...
9月1日~30日のカード取引が
無かったものとして扱われてるのに
10月27日に利用額が引き落とされるので
カード残高がおかしな金額になる。
そのため開業日後に
預金から引き落とされる金額に対応する
カード利用期間の取引は
「無視」せずに「事業主貸」として処理しましょう!
次回は現金取引、記帳の自動化について
ここまでの説明でも
かなりボリュームがありますけど
慣れてしまえば
サクサクっと処理できるようになります。
次回は現金取引と
記帳の自動化について説明するので
良ければ参考にしてください!
◆新しいこと
税理士保険の加入。