こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
クラウド会計ソフト「freee」を使うと、預金やクレジットカードの明細を自動で取り込めて、
記帳の手間がグッと減りますよね!
でもその一方で、「二重に仕訳されちゃってて残高が合わない…」なんてこともよく起こります。
今回は、freeeを使っているクリエイターさん向けに、
銀行口座・クレジットカード・デビットカードの同期でよくある注意点を、図を交えてやさしく解説していきます!
freeeで銀行・クレカを同期するときにまず知っておきたいこと
まず「同期」ってどういうこと?と思った方もいるかもしれません。
これはざっくり言うと、
銀行口座やクレジットカードの取引明細をfreee内で見られるようにすること。
つまり、freee上で通帳の中身をそのまま見て、記帳できるようにするイメージです。
エラーが起きなければ、明細の内容はfreeeと完全一致します。
銀行口座を同期したときの記帳ミスあるあると対処法
たとえば、A銀行とB銀行の2つをfreeeに同期したとします。
A銀行からB銀行に「100円」を送金すると、
それぞれの明細にはこう出ます👇
◆A銀行
B銀行への振込 -100円
仕訳にすると...
B銀行 100 / A銀行 100
◆B銀行
A銀行からの振込 +100円
仕訳にすると...
B銀行 100 / A銀行 100
◆仕訳を合算すると
B銀行 200 / A銀行 200
合わせると、なぜか「200円」分の仕訳がされてしまう!
これは、1つの資金移動を2回仕訳してしまっているのが原因です。
対策:「どちらか一方の明細は“無視”する」
対処法はシンプルで、
どちらか一方の明細だけ仕訳して、もう一方は「無視」にすること。
これで解決できます。
(参考)
◆「無視」って何?
freeeには「無視」という機能があり、これは記帳対象から除外するものです。
なので、紹介した資金移動のような場合は、
この「無視」を使う事で二重仕訳を回避することができます。
◆A銀行
B銀行 100 / A銀行 100
◆B銀行
B銀行 100 / A銀行 100 ← 無視!
ただし、生活費のような事業外の出金を無視してしまうと、残高が合わなくなります。
👉 その場合は、「事業主貸」や「事業主借」を使って調整しましょう!
クレジットカードの同期はこう使う!仕訳の考え方も解説
クレカはちょっと考え方が違います。
クレジットカードを同期すると、「使った明細」は表示されますが、
「口座から引き落とされた」明細は表示されません。
この2つのあいだで「無視」する取引は一つもないということになります。
(2025年時点で、アメリカン・エクスプレスは引き落とし額が入金扱いで表示されるので「無視」が必要)
クレカで買った時:
経費 ××円 / クレカ ××円
引き落とし日:
クレカ ××円 / A銀行 ××円
そのまま仕訳を記帳してOKです!
デビットカード利用時の記帳ポイントは?クレカとの違いも紹介
デビットカードの場合は、
クレジットカードよりは”銀行口座”寄りの動きです。
支払ったらすぐ口座から引き落とされるので、
銀行口座の明細に記録されているものを記帳すればOK。
場合によっては「仕訳の重複」に注意しましょう!
まとめ:freeeの同期、記帳で失敗しないために!
- 預金口座同士での資金移動は、仕訳の二重登録に注意!
- クレジットカードは二重にならないが、必ず仕訳ルールを統一
- 預金口座同士での資金移動は、仕訳の二重登録に注意!
-
「無視」機能を正しく使えば、残高ズレも起きにくい!
\ freeeの操作、登録方法に不安がある方へ /
「freeeを同期したら残高が合わない…」
「どれを仕訳して、どれを無視すればいいのか不安…」
そんなお悩みがあれば、クリエイター業に強い税理士がしっかりサポートします!