こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「売上は出てるし、黒字のはずなのに…。なんでこんなにお金ないんだろう…?」
そんな風に、帳簿上は黒字なのに、実際の手元資金がスカスカって経験ありませんか?
その理由のカギになるのが、“キャッシュフロー”という考え方です。
この記事では、キャッシュフローの意味と、お金が残らない原因と対策について、
クリエイターさん向けにやさしく解説します!
キャッシュフロー=お金の“流れ”
「キャッシュフロー」は、ざっくり言うと“お金の出入りの動き”のこと。
お金の流れは、大きくわけてこの2つ👇
- 売上が入ってくる(キャッシュイン)
- 支払いでお金が出ていく(キャッシュアウト)
このバランスが悪いと、利益が出ていても現金が不足する状態になってしまうんです。
黒字なのにお金がない…よくある3つの理由
クリエイター業でありがちな、「キャッシュが残らないパターン」を紹介します👇
① 入金が先じゃなく、後だから
制作完了から入金までに1ヶ月以上かかると、その間は“まだお金が入ってきていない”状態になります。
案件としては黒字でも、入金まで実際のキャッシュは手元にない…ということがよく起こります。
② 高額な機材の購入がある
新しく高額な機材を購入すると、10万円以上なら減価償却が必要に。
減価償却は買った金額を、毎年一部ずつ経費化していく処理。
購入した時にお金がなくなるのに、その年の経費は一部だから、お金と会計上の利益にチグハグが生じます。
③ 利益は出たけど、税金や借入返済で現金が出ていく
帳簿では黒字でも、税金・借入金の返済・クレカ支払いなどの経費にならないお金の支払いがあると、
「利益はあるのにお金が減っていく…」という状態になります。
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キャッシュフローが見えるようになると何がいい?
現金の流れを把握できると、
- 「お金が足りなくなる時期」が事前にわかる
- 支出のタイミングを調整できる
- “利益≠現金”という感覚が身につく
つまり、「なんかお金ない…」を防ぐことができるようになるんです。
また、資金繰りの見通しが読めるようになるので、
お金が無くなる前に「融資を受ける」という意思決定もできるように!
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まずはここから!キャッシュフロー整え術3選
初心者でも今からできる、おすすめの見直しポイントはこちら👇
① 月末の「残高確認」をルーティンに
事業用口座・現金・クレカの支払い予定などを一度一覧にして、
「今いくら自由に使えるか」を月末ごとにチェックする習慣をつけておくと安心感がぐんと上がります。
② 高額な出費は“先に分けておく”
機材や税金の支払いなど、ある程度金額が分かる出費は、あらかじめ別口座などでプールしておくのがコツ。
「つい使ってしまった…」を防げます。
③ 売上の一部を「税金用」として取り分け
ざっくりでもOKなので、売上の20〜30%くらいを税金や保険料用に取り分けておくと、
確定申告や納税の時期も慌てずに済みますよ。
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よくある質問│“利益が出てる=安心”じゃないの?
Q. 利益と現金って、何が違うんですか?
A. 利益は“帳簿上の数字”、現金は“実際に使えるお金”です。
クレカ払い・入金待ち・減価償却など、帳簿と現実がズレる原因はたくさんあります。
Q. お金が減るのが怖くて自己投資ができません…
A. キャッシュフローを管理していれば、“今使っていい金額”が見えてきます。
計画的な投資はむしろ前向きな行動!
まとめ │ キャッシュフローを知ると「今の現金」が守れる
- 利益が出ても、お金がない理由は“流れ”にある
- 入金時期・高額出費・税金で現金が減ることも多い
- 月末の残高確認・別口座の管理でキャッシュフローは整えられる
数字に強くなくてもOK!
「手元のお金がどう動いてるか」を意識するだけで、お金の不安はグッと減らせます!
\ 「なんでお金ないの?」が口ぐせになってたら /
売上はあるのに残らない…そんなときは“キャッシュの流れ”を一緒に整理してみませんか?
クリエイター特化税理士×FPの視点でやさしくサポートします!