消耗品費に似ている「事務用品費」。わざわざ勘定科目を分ける必要ある?

税務関連

こんにちは!
クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!

少額の備品から
固定資産に計上されないPCなど

ピンからキリまで使える
とっても便利な消耗品費という勘定科目。

ただ会計システムを見ていると
「事務用品費」なんて紛らわしい科目もあったりします。

これって内容に応じて使い分けをした方が良いんでしょうか?

事務用品費の使い道

そもそも事務用品費という勘定科目は
ペン、ノート、クリアファイルなど

事務仕事に使われるような
少額の消耗品を計上するための科目です。

消耗品費として計上しても
まったく問題ないんですけど

上に書いたように
消耗品費って何でも使えるので

30万円未満の固定資産から
100円のボールペンまで含まれると

経営管理をするうえで
あんまり参考になりませんよね…。

なので上場企業だと
きちんと勘定科目を分けて使ってたりします。

一方で個人事業主の方や
小規模企業が事務用品費を使っているかというと

私は見たことありませんね…。

使い分けはする必要ナシ!

では税理士的に見て
消耗品費と事務用品費を分けた方が良いかというと

まったく必要ないと思います。

そもそもペンであっても
パソコンであっても同じ消耗品費ですし

大きな企業じゃないかぎり
事務用品費に該当するものなんて
多いときでも年間1~2万円程度でしょう。

それなのに勘定科目を増やしても
日々の処理が面倒になったり混乱するだけです…。

これが交際費と会議費のように
同じように見えるだけど内容が全く違うなら

経費のモニタリングという意味でも
税務調査という点でも分けた方が良いですけど

事務用品費は
消耗品費の補助科目みたいなもの。

わざわざ分ける必要があるようには感じません。

勘定科目は分かりやすく!が鉄則

この話に限らず
勘定科目は分かりやすく!が鉄則です。

会議費と交際費を分けたり
水道光熱費や通信費を細分化するのは

パッと見て分かりやすくなりますし
家事按分しやすくなるので有用ですけど

消耗品費と事務用品費が並んでたら
「なんで2つあるんだっけ?」と忘れてしまうレベルでしょう…。

勘定科目をしっかり使い分けるのは大事ですけど
自分が見たときに分かりやすい状態を保つようにしましょう!

 

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