【個人事業主の生活防衛資金】クリエイターは手元資金をいくら貯めれば安心?税理士・1級FP技能士が解説!

独立開業

こんにちは!

公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!

 

「売上に波があるから、いくら貯めておけば安心なの?」

「個人事業主の生活防衛資金って、どのくらいが理想?」

 

フリーで働くクリエイターにとって、お金の不安ってつきものですよね。

この記事では「生活資金」と「事業資金」を分けて考えながら、

自分に合った防衛ラインをどう作るか?をわかりやすく解説します!

そもそも「生活防衛資金」ってなに?

生活防衛資金とは、いざというときのために取っておくお金のことです。

例えばこんな場面:

  • ケガや病気で1ヶ月働けない、急に多額の出費がかかる
  • 主要な取引先が突然なくなった
  • 家賃・光熱費・食費は払わないといけない

こんな場合でも必要十分なお金が溜まっていればリカバリーできます。

つまり、収入がゼロでも生活を守れるお金=生活防衛資金ということです!

生活防衛資金の理想は「生活費の3〜6ヶ月分」

まずは生活費から考えてみましょう!

最低3ヶ月分、できれば6ヶ月あると安心です!

たとえば家賃7万円、食費3万円、光熱費2万円、消耗品費1万円、通信費1万円だと月々最低15万円くらい。

  • 3ヶ月分:45万円
  • 6ヶ月分:90万円

もし90万円が常に預金口座に入ってたらかなり安心ですよね!

今貯金残高が極端に少ない方は、外食費や服飾費を少し削ってでも3ヶ月分のお金を貯めときましょう!

クリエイターは「事業資金」も考えよう

生活費の他に、もう一つ見ておくべきなのが事業に必要なお金です。

たとえば…

  • Adobeなどのサブスク代(月3,000〜10,000円)
  • 通信費やクラウドストレージ代
  • 必要な機材のメンテナンス費
  • アシスタントさんへの報酬(漫画家さんなど)

この「仕事を止めないためのお金」も、ざっくりと見積もっておきましょう。

事業資金の目安は「1〜2ヶ月分」

こちらは生活費より少なめでOKで、事業用の固定費1~2ヶ月分くらい。

たとえば毎月の事業固定費が3万円くらいなら…

  • 1ヶ月分:3万円
  • 2ヶ月分:6万円

このくらいを「仕事用の予備費」として取っておくと安心です!

生活費+事業費で考えると?

項目 金額(例)
生活費(月15万円 × 3ヶ月) 45万円
事業費(月3万円 × 2ヶ月) 6万円
合計(防衛ライン) 約51万円

もちろん、いきなりまとまったお金をストックするのは大変なので少しずつで大丈夫です。

まずは「10万円」「30万円」など、自分にとって現実的に達成可能な目標を1つずつクリアしていきましょう!

よくある質問Q&A

Q. 売上が安定してからでいいですか?

A. 少額からでも今すぐ始めるべきです!
まずは「1万円だけ残しておく」ことが本当に大事!売上が安定する頃には防衛資金が目標に届いているかも。

 

Q. インフレと物価高に備えて投資した方がいいんじゃない?

A. 投資はあくまで「余剰資金」でやるもの。まずは生活の基盤を安定させましょう!
新NISAは確かに使いやすいですが、いざお金が必要となったときに相場が下落している可能性も…。

 

まとめ:自分の「安心ライン」を明確化しよう!

  • 最低限の生活費(3ヶ月分)が理想
  • 事業費も1〜2ヶ月分あるとさらに安心
  • ひとまず30〜50万円くらいが目安
  • 少額からでもOK!続けることが大事

事業が今後伸びる可能性を秘めていても、

生活防衛資金が底を尽きたら仕事を続けられなくなるかも知れません…。

 

今までは仕事を選ぶ立場だったのに予定していた案件がいきなり消えたことで

「単価低くても良いのでどうかお仕事を…」と安売りせざるを得なくなるなんてことも珍しくありません。

個人事業主だからこそ、お仕事と同じように自分のお金をコントロールできるようにしましょう!

 

「もし預金残高が十分に貯まってきたけど、いくらまで投資に充てるべき…?」といったお悩みや、税務相談、自分に合った将来の資産形成相談できる専門家がほしいという方は、

ぜひ顧問契約を検討してみてください!

税務顧問