こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
ルールはあれど、自分の名義じゃないカード、
やむを得ず使っちゃうことありませんか?
たとえば、こんなケース。
「まだ自分のクレジットカード作ってなくて、家族名義のカードを借りてソフト代を払った」
この場合、経費にできるのかどうか、仕訳はどうなるのか…意外と迷いますよね。
この記事では、そんな「家族名義のカードで払った経費」について、
処理の仕方や気をつけたい点をクリエイターさん向けにわかりやすく解説していきます!
家族名義のカードでも「事業に使った」なら経費OK!
結論からいうと、たとえ家族名義のクレカでも、
実際にあなたの事業で使った支出なら経費にしてOKです!
まず経費になるかどうかを判断するポイントは「誰のカードか」ではなく、
どういう目的で使ったか、それは事業に関係あるか、ってところ。
「自分がお金を払っていなくてもいいの?」と思うかも知れませんが、
同じお財布で生活している家族(基本的には同居家族)が払った経費なら、
事業の経費に認めてもいいよって特例があるんです。
とはいえ、会計ソフトへの記帳の仕方がちょっとややこしいので、
次に仕訳のコツを見ていきましょう!
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仕訳の考え方:プライベートのお金で払った経費として処理
家族名義のカードで支払った場合は、
「プライベートのお金で支払った」ものとして処理するのが一番シンプル!
たとえば、Adobeのサブスク代2,000円を、母親のカードで払ったとします。
このときの仕訳はこんな感じ:
【支払時】
通信費 2,000円 / 事業主借 2,000円
【後日、母に2,000円を返金したとき】
何も仕訳処理をしない。
もちろん、こういう処理も考えられます👇
- 経費を支払った時:「未払金」として処理
- お金を清算する時:「未払金」を取り崩す
でも、家族が立て替えてくれた経費って、
清算するなら、その場ですぐお金渡すってことも多いと思うんです。
なので、「未払金」の科目を使って厳密に管理するのは、
友達とか取引先に経費を立て替えてもらったときくらいで大丈夫!
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他人名義のカードに関する注意点
他人名義のクレジットカードを使う場合、以下の点に気をつけましょう👇
・必ず「何に使ったか」を明確に
支払ったときのレシートや、サブスクの利用明細を残しておきましょう!
アカウント名は自分の名前にしておくのがベター!
・継続的な利用は要注意
たまに使う分には大丈夫ですが、毎月のように家族のカードを使うのはなるべく避けましょう。
税務調査でのリスクを減らすという点もそうですが、厳密にはクレジットカードの不正利用に該当する可能性も!
・自分名義のカードを作っていく方向で
ネット銀行系のクレジットカードは、審査スピードも早く、すぐ作れることが多いです。
経費処理をラクにしつつ、証拠を残しやすくするためにも、将来的には「事業用カード」を持つのが理想!
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Q&A:クレカに関するあるあるなお悩み
Q. 家族のカードで払った場合、利用明細を残すべき?
A. 必ず残して保管するようにしましょう!
経費がパッと目につくように、プライベートな支出をマスキングするか、経費取引に印をつけるとベター!
Q. 家族にお金を返していない場合は?
A. 返していなくても、経費として計上すること自体は可能です!
「未払金」を使うと、こういう場合にややこしくなるので、「事業主借」を使うようにしましょう。
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まとめ│他人名義カードの支払でも経費にできる!
- 家族名義のカードでも、事業で使った支出なら経費になる
- 支払時に「事業主借」を使って仕訳する
- 継続的に使うのではなく、一時的な対応にとどめるのがベター
家族に頼りながら活動している時期って、誰にでもあります。
そういうときでも、会計ソフトへの登録はきちんと処理していきましょう!