こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
イラスト、漫画制作、音楽、動画、執筆…
いまやどの分野でも本業・副業クリエイターさんの人口は爆発的に増えていますよね。
SNSやプラットフォームを開けば大量の「神作品」が並び、AIまで発達してきて、
「正直、この先自分の出番なんてあるのかな…?」と不安になる瞬間もあるのではないでしょうか。
でも、そんな競合だらけの市場でも、
「選ばれる理由」を育てることができれば、ファンの方やクライアントにしっかり届きます。
そこでこの記事では、「差別化」と「選ばれる理由」をどう作るかについて、
クリエイターさん向けにやさしく解説していきます!
競合が多い市場そのものは悪いことじゃない
まず理解しておきたいのは、
「競合が多いことは悪いこと」ではないということ。
むしろ、それだけ市場に需要があるからこそ人が集まっているわけで、
イラストも動画も音楽も、人が求めているから作品があふれるんです。
たとえば、YouTubeはゲーム実況やフィットネス動画、キャンプVlog、ペット動画などなど、
どのジャンルも数えきれないほど投稿がありますよね。
今から始めても、トップ層に勝つことはかなり難しいのは間違いありませんが、
その一方で、月刊アクティブユーザー数は増加傾向が続いており、
需要が育っているのも事実。
だからこそ大事なのは「数の多さに負ける」ことではなく、
数が多い中でどうやって見つけてもらい、選んでもらえるかを考えることなんです。
競合が多いほど、差別化したときに光るチャンスも大きくなる、と前向きにとらえてみましょう。
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差別化の第一歩は「自分の強みを知ること」
大量にライバルがいる市場で自分を見つけてもらうための分かりやすい方法は、
「ほかの人とはこういう点で違いますよ」という差別化をすること。
差別化というと大げさに聞こえるかもしれませんが、
スタートはシンプルで、自分の強みを知ることから始めていけばOK。
具体的には、
- 自分が楽しく続けられること(イラスト制作、作曲、動画編集、文章執筆など)
- 得意なジャンル(かわいいキャラデザイン、壮大なBGM、〇〇なシーンに合う演出など)
- 周囲に褒められたこと(色使いが独特、説明がわかりやすいなど)
こういったことを書き出してみて、自分の軸を決めます。
強みは「自分にしかできない特別な才能」である必要はなく、
時間があるとついやっちゃうことや、興味が湧きやすいことに隠れてることが多いですよ!
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「誰に向けて」発信するかを明確にする
差別化するためのもう一つのポイントは、
自分が誰をお客様にしたいか、ターゲットを明確にすることです。
たとえば、「イラスト全般描けます!」と言われるよりも、
「〇〇のシーンにマッチして訴求力の高いイラストを描けます」と言われたほうが、
「あ、お願いしようかな」って思いますよね。
「なんでもできる」ことは素晴らしいスキルではあるものの、
お客様目線で見れば、「あなたである必要」が見えづらく、依頼のきっかけを作りにくくなってしまいます。
そのため、「特定の誰かに届けばいい」という考え方でスペシャリストを目指すのがおすすめ!
- イラストなら「異世界もののライトノベルにも使えるファンタジー色の強いイラスト」
- 音楽なら「配信者がBGMに使いたくなる曲や、筋トレ中に聴きたくなるような曲」
- 動画なら「短時間で情報がわかる編集や、空撮などを駆使した目をひく演出」
このように、お客様が「こういう場面であなたの力を借りたい」と言ってくれるような、
ニッチな立場を目指すほうが勝率は確実に高くなります。
お仕事をはじめたばかりの頃は、「あれもこれも!」と自分のスキル不足が不安になりやすいですが、
弱点でほかの人に負けないようにするのではなく、強みで勝ちにいきましょう。
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選ばれる理由は、安心感、信頼感、人柄にある
もちろん差別化した先にもライバルはいますよね。
そんなときでも選んでもらえたり、継続してお仕事をもらえるようになるためには、
「あなたにお願いしたい」と思われるための選ばれる理由を育てていくのが大事です。
選ばれるための理由は、必ずしも「圧倒的な技術」だけではありません。
むしろ多くの場合は、
- やり取りがスムーズで安心できる
- レスポンスが早くて信頼できる
- 作品の雰囲気や人柄に共感できる
- 分かりやすく話をしてくれる
- お客様の意図をうまく汲み取ってくれる
こういった安心感、信頼感、人柄が重要になってきます。
当たり前のことのように感じてしまうかもしれませんが、
クリエイターさんのなかには社会人経験を積まずに個人事業主として独立された方も多く、
「一般的にはこうだよな」という感覚を持っていないことも珍しくありません。
だからこそ、お仕事の依頼をする側にとっては、
「きちんと納品してくれるかどうか」「相談しやすいかどうか」という、
この人になら任せられるという信頼が大きな判断材料になり、それ自体が大きな強みになります。
こういったところは数字では測れるものではありませんが、
長期的に市場で生き残るための大事な武器になることを覚えておきましょう!
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Q&A:差別化に関するあるあるなお悩み
Q. 手を広げたいジャンルが多過ぎる場合はどうすれば?
A. できれば優先順位をつけて、一つのことに注力するのがおすすめ!
そこで軌道に乗ってきてから新しいことに手を出すようにすると、
中途半端で終わる可能性を下げるられます!
Q. その分野で、表に出せる客観的な実績がなくても大丈夫?
A. もちろん大丈夫!
「〇〇専門」という看板を出して、それを見たお客様が信頼できるような作品例を見せられれば、
輝かしい実績がなくても売上に結びつく可能性が高いです。
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まとめ │ 競合が多い市場でも「選ばれる理由」は作れる
- 競合が多いのは需要がある証拠
- 差別化は自分の強み+ターゲットを意識することから
- 安心感、信頼感、人柄が「選ばれる理由」になる