こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「スケールフィギュア、良すぎるから配信部屋に飾りたい…」
「METAL BUILD、作品の資料として使ってるけど、どこまで経費になる?」
趣味的なお買い物として見られがちですが、
仕事にも活かすことのできるハイクオリティなフィギュアたち。
この記事では、ちょっと値段が高めのフィギュア代が経費になるケース・ならないケースを、
クリエイターさん向けにわかりやすく解説していきます!
基本は「仕事で使っているか」が判断ポイント
大前提として、経費になるかどうかは、
「その出費が売上を上げるための事業活動に必要だったかどうか」で決まります。
ここで大事なのは、「なんとなく気持ち的に仕事に活かしてる気がする」ではなく、
客観的に見て、第三者が「仕事の一部だね」と納得できる状態であること。
たとえば、こんな使い方をしている場合👇
- フィギュアを配信背景に並べ、演出やトークのフックにしている
- レビュー動画や紹介記事、SNS投稿のネタとして活用して収益をしっかり得ている
- イラスト・漫画制作で、ポージングや衣装・装飾の参考にしている
こうしたケースであれば、「収益活動に必要=経費として妥当」と判断しやすくなります。
とくにスケールフィギュアやMETAL BUILDは、
通常のフィギュアに比べて造形が素晴らしかったり、ポージングが精巧なので、
資料としての価値もかなり高いですよね。
反対に、
- ただ棚に並べているだけで、創作や発信には関係していない
- 買ったけど、仕事では一度も使っていない(飾ってるだけ)
- 「今後使うかも」と思って買ったけど、使ってない
といった状態では、趣味性が強くなりすぎて、経費として認められにくくなります。
「好きで集めてるだけ」と思われないように、
「具体的に、どんな仕事で使ってるか」を自分で言葉にできるものを経費に入れるようにしましょう。
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「半分は趣味」そんなときは家事按分という考え方
METAL BUILDやスケールフィギュアって、正直テンション上がりますよね…!
わたしも知人の部屋に飾られた1/8スケールの東方フィギュアをはじめてみたとき、
「これはお金出す理由あるわ…」と感動したのを覚えてます。
さて、そんな「趣味だけど、ちゃんと仕事にも使ってるよ」ってときに使えるのが、
家事按分(かじあんぶん)という考え方!
たとえば、
- 趣味としての要素もあるけど、配信で紹介もしたうえで毎回背景に映してる
- 普段はコレクション棚にあるけど、構図勉強も兼ねて撮影してSNSにアップしている
- 今の連載作品とガンダムは関係ないけど、複雑なポージングをデッサンして画力アップに使ってる
こうした場合は、「仕事で使っている割合」に応じて費用の一部だけ経費にする、
という処理が可能になります。
たとえば「2万円のフィギュア、月に半分くらい使ってるな…」という場合、
購入金額の50%(1万円)だけを経費にする、といったイメージ!
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按分処理をするときに注意したいこと
家事按分を使うときには、「なぜこの割合にしたのか」という説明が大事。
たとえば、一定期間のうち「●回仕事で使った」というような記録があると、
按分割合も算定しやすくなりますよね!
それに加えて、
- 配信画面のスクショやSNS投稿の記録
- どの作品制作で参考にしたかのメモや制作ログ
- 会計ソフトの帳簿に「●●に使用(按分割合50%)」といった記録を残す
こういった証拠を残すことができれば、
口頭で「仕事用です」とだけ言うよりも、客観的な説明ができるようになります!
ちなみに、税法上で「この計算方法じゃなきゃダメ」と決められているわけではないので、
「使っている目的」と「頻度・時間」に注目して、
自分にとって納得感があるルールを作っておきましょう!
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Q&A:フィギュアに関するあるあるなお悩み
Q. 飾ってるだけでも配信背景に映っていれば経費になりますか?
A. 映っているだけでなく「演出の一部」「配信の企画用」など、役割があればOK!
きちんと仕事に活かして、記録を残しましょう!
Q. まったく使ってないけど、資料用に買ったという意図だけでも大丈夫?
A. 趣味としての支出とみられやすいので、意図だけでは経費にならない可能性が高いです…。
実際に使っている「実績」があると安心!
Q. ガンダムやアニメ系だけじゃなく、アメコミ系や映画キャラでもOK?
A. ジャンルは問いません!
仕事に活かしているなら、経費としての根拠は持てます!
まとめ │ フィギュアも「ちゃんと使えば」立派な仕事道具!
- 配信や創作で実際に使っていれば、フィギュアも経費にできる可能性あり
- 趣味と仕事が混ざる場合は「家事按分」で割合対応を
- 持っているだけでは経費にできないので注意!
「好き」を創作に活かしているなら、きちんと処理して経費にしましょう!