こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「今月はけっこう入ったけど、先月は赤字…」
フリーランスの悩みのひとつが売上のバラつきです。
特に、作曲家・イラストレーター・漫画家など、
納品時期や印税、案件の波に左右される仕事では、月によって収入がまったく違うというのも普通。
この記事では、そんな「不安定な収入」の中でも、
安心して生活し、少しずつ資産形成していくための家計管理のコツを解説します!
固定費を把握して「安心できる最低ライン」を決めよう
まず大事なのは毎月の「固定費」。
どんな月でも必ず発生する支出(家賃・通信費・保険料など)を把握して、
生活するための最低限必要な金額を割り出します。
これが「生活防衛資金」のベースに。
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月収が不安定な人は「年間平均」で資金を設計しよう
月単位でブレる場合は、年単位で売上と支出のバランスを見るのがおすすめ。
- 月ごとの予算は「平均月収ベース」で設計(年間360万円→平均月収30万円)
- 売上が多い月は「補填口座(サブ口座)・貯蓄用の口座や投資」に振り分ける
- 売上が少ない月は「補填口座(サブ口座)」から一部お金を充当する
こうすることで、年間トータルで収支が安定して見えるようになります!
ケーススタディ:平均月収30万円のクリエイターの場合
たとえば、フリーランスとして月収が平均30万円だけど、
月によって収入に差があるAさんの場合。
- メイン口座:売上の振込先(30万円程度/月)
- 生活用口座:毎月20万円を移して生活費をこの口座からまかなう
- 税金・保険用口座:毎月6万円を積立(消費税・住民税・国保など)
- ゆとり資金用:4万円を「自分の未来のため」に使えるお楽しみ予算へ
収入が多い月はゆとり資金や貯蓄に回し、
少ない月でも生活口座から一定額を引き出すことで、「毎月の生活水準を安定化」できます。
収入が0円の月がある場合は、数ヶ月分の平均月収額が入金されるときに、
生活用口座(もしくは補填口座)に振り込む金額を数ヶ月分にすることで乗り切りましょう!
生活費と事業資金を分けて、収入の波に強くなる家計管理に
売上がそのまま生活費になっていませんか?
理想をいえば、事業口座とプライベート口座を分けることで、
確定申告対策にもなりますし、資金の流れもスッキリします。
事業口座→生活費用口座に「定額で振り分ける」仕組みにすると、
無駄遣いを減らすだけでなく、収入が少ない月にも焦らなくなります。
よくある質問(フリーランス家計管理編)
Q. フリーランスは何口座を持つのが理想ですか?
基本的には、次の3~4口座を使い分けるのがおすすめです!
- 生活費口座(毎月の支出用)
- 事業用口座(売上・経費管理)
- 税金積立用口座(税金・社保の支払用)
- 貯蓄・補填用口座(変動月への備え)
このように目的ごとに分けておくことで、
お金の流れが見えやすくなり、無駄遣いの抑制や確定申告時の集計もスムーズに!
Q. 売上がバラバラな月の貯金方法はありますか?
年間を通して見た平均月収を基準に、「固定の生活費+α」を毎月取り分けるようにしてみましょう!
たとえば、50万円の月と20万円の月がある場合でも、
毎月30万円を生活費として使い、残りを「補填口座」にプールしておくことで安心感が生まれます。
Q. 税金の支払いが不安です。積立方法は?
売上のうち、概ね20%を目安に「税金積立用口座」に振り分けておくのが安心です!
特に消費税は、あとあと大きな納税額になりやすい…。
しっかりと準備しておくことで精神的な余裕も生まれます。
不安定でも心がラクになる資産管理|まとめと次のステップ
クリエイターの働き方は、月収が一定ではないからこそ「仕組み」で整えることが大切。
- 口座を役割ごとに分けて、生活と事業をはっきり分ける
- 税金・保険は「発生する前に」積み立てておく
- 自分に合ったペースとルールで、毎月のやりくりをラクに
収入が不安定でも、設計次第で心が安定するお金の流れは作れます。
「資金管理に自信がない…」という方も、一歩ずつやってみましょう!
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