【課税事業者になったら?】クリエイターが消費税スタート時にやるべき3つの準備

クリエイターの税金・申告関係
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こんにちは!

公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!

 

「インボイスに登録したら、課税事業者になったって言われたけど、何すればいいの?」

「消費税って、ただ納税するだけじゃないの…?」

そんなふうに不安になる方、すごく多いです。

 

実は、課税事業者になると“消費税対応の準備”が必要になるんです!

 

この記事では、インボイス登録して消費税の納税義務が発生したら、やっておきたい3つのことを、

クリエイターさん向けに分かりやすく整理していきます!

 

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① 請求書の「税込表示」と「登録番号」忘れてない?

課税事業者になると、請求書の記載内容がちょっと変わります👇

  • 登録番号(T+13桁)を必ず記載
  • 「税込金額」と「税率ごとの消費税額」を記載

たとえば👇

イラスト制作費:¥55,000(税込)
内訳:本体50,000円+消費税5,000円(10%)
登録番号:T1234567890123

これを忘れると、相手が仕入税額控除できずに迷惑をかける可能性も…!

 

ひな形を更新して、いつでも正しい書類が出せる状態にしておきましょうね!

 

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② 消費税の「計算ルール」と「納税スケジュール」を把握しよう

これまで免税だった人にとって、いちばんの変化は“消費税の納税が発生すること”です。

基本の流れはこんな感じ👇

・預かった消費税(売上に乗っかってる消費税)
・支払った消費税(経費に乗っかってる消費税)
 → 預かった消費税-支払った消費税=納付する消費税額

 

なんかそんなに大したことなさそうに見えるかもしれませんが、

これ、実際に計算してみるとエグい納税額になります…。

たとえば)売上550万円 - 経費220万円。いずれも税率10%のケース
・預かった消費税:50万円
・支払った消費税:20万円
 →納付する消費税額:30万円

※実際はもうちょっと複雑な計算をします。

今までは払わなくてよかったのに、いきなり数十万円の支払が増えるって痛すぎますよね…。

 

なお、申告・納税のタイミングは、ほとんど確定申告書と同じですが、

消費税の申告・納税期限は毎年3月31日になってます。

 

期限ギリギリに確定申告して「やばい!納税できない!」とならないように、

“消費税は別でプールしておく”のがおすすめ!

 

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③ 会計ソフト・帳簿づけも“消費税対応モード”へ

会計ソフトを使っている方は、課税事業者になったら「消費税あり」の設定に変更しましょう!

 

また、売上・経費の登録をするときに、「消費税区分」も選択する必要があります。

  • 消費税率(10%・軽減8%など)
  • 「適格」かどうか(支払先がインボイス登録してれば「適格」)

初年度は特に“処理ミスで消費税申告も間違える”ことが多いので、なるべく早めに整えておくと安心です!

 

そしてもう1点注意。

今までは「日付」「勘定科目」「支払額」「備考」が分かればよかったのに、

それに加えて「消費税率」も分からないと正確な登録ができないということ。

 

つまり、今まではクレジットカード明細で会計ソフトへ登録をしていた人は、

明細に「消費税率」や「内税額」が書いてないので、消費税法上の要件を満たさないことになります。

 

保存する書類が増えてしまいますが、クレカ明細だけじゃなくレシートも保管するようにしましょうね…。

 

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こんな手もある:消費税の簡易課税制度

課税事業主になったばかりのクリエイターさんに、すごくオススメしたいのが、

「消費税の簡易課税制度」です!

 

これはざっくりいうと、こういう簡単な計算で納税額を算定できる特例です👇

預かった消費税(売上に乗っかってる消費税) * 50% = 納付する消費税額

 

つまり、「経費にいくら消費税が乗ってるか」を把握する必要がないので、

この制度を使っていれば、会計ソフトの「消費税区分」が間違ってても問題ないことになります。

 

また、経費の消費税額を把握する必要がないということは、

消費税額の記載されてるレシートがなくても大丈夫ということ。

 

2025年時点では、2年前の売上高が1,000万円未満なら、

2割特例という、「簡易課税制度」の割合を20%にした特例が事前申請なしで使えますが、

2割特例を使えない人は申請するようにしましょう!

 

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Q&A:課税事業者になったばかりの不安あるある

Q. 納税が始まるのって、いつの売上からですか?

A. インボイス登録番号の通知書に記載された登録日以降の売上から、消費税の納税対象に!

年の途中から登録したら、その日以降の売上・経費の消費税額を集計することになります。

 

Q. 経費の消費税って、どう計算すればいいの?

A. 会計ソフトで「税区分」を入力することで自動計算されます!

細かいところが不安なら、スポット相談もおすすめ!

 

まとめ │ 消費税の納税は“準備しておかないと怖い”

  • 請求書の表記と登録番号、忘れずに!
  • 納税スケジュール&資金確保を意識しよう
  • 帳簿や会計ソフトは「消費税対応モード」に切替

課税事業者になっても、ちょっとずつ整えていけば、ちゃんと回せるようになります!

 

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