こんにちは、三橋裕樹です！
売上規模が大きくなると
避けて通れないのが消費税…。
消費税を正しく区分して集計するのはなかなか大変なので、
それまで自分（自社）で申告を行っていた方も、
消費税の納税義務が発生するタイミングで税理士に依頼するということもよく聞く話です。
（売上が1,000万円を越えたら顧問税理士を付けろ、と言われる主な理由はこれ。）
そんな厄介な消費税ですが、
クリエイターの方にはかなり有利な簡易課税という制度があります！
簡易課税制度そのものについては
上記の記事を読んでもらえれば理解できると思いますが、
疑問を持たれることが多いのは、
仕入税額控除の要件との兼ね合いについてです。
仕入税額控除のおさらい
仕入税額控除について簡単におさらいしましょう！
ザックリ言うと消費税は、
1.売上に含まれる消費税から
2.経費に含まれる消費税をマイナス
この結果算出された残高を納めることになります。
そして、上記2.のことを消費税法の用語で仕入税額控除と呼ぶだけなので、
内容としては難しい話でも何でもありません。
（正しく集計するのは大変ですが…）
となると、消費税を安く済ませるためには
この仕入税額控除というものを積み上げる必要がある訳ですが、
仕入税額控除を認めてもらうためにはちょっとした要件があります。
【仕訳に入力すべきこと】
・支払先の名前や名称
・支払を行った年月日
・買ったものや利用したサービスの内容
・支払った金額
【領収証等に書いてなきゃいけないこと】
・支払先の名前や名称
・支払を行った年月日
・買ったものや利用したサービスの内容
・税率ごとに区分された支払金額
・自分もしくは自社の名前
要件を見れば分かるとおり、基本的にはレシートや領収証をもらって
その記載通りに仕訳を入力すれば要件を満たせますよね！
ただ、クレジットカードの明細だけを保管しておくと、
税務調査時に要件を満たさないものとして仕入税額控除から除外される可能性があるので、
「クレジットカード払いでも領収証を取っておきましょうね」というのが、
実務上注意すべき点の一つとされています…。
簡易課税制度との兼ね合い
そんなちょっと厄介な仕入税額控除の要件ですが、
簡易課税制度を選択した場合には気にしなくて良い話になります！
というのも、
簡易課税制度は冒頭の記事でも紹介してあるとおり、
売上に含まれる消費税額に、
みなし仕入率を掛けることで仕入税額控除の額を計算する方法。
ということは、
支払った経費に含まれる消費税がいくらであっても関係ないということ！
売上に含まれてる消費税だけきちんと集計して、
業種に適用されるみなし仕入率さえ間違わなければサクッと計算することができます。
仕入税額控除の要件を満たす必要がないということは、
所得税・法人税で問題にならないように書類を残せば良いということになるので、
「クレジットカードの明細しか残ってない！」という実務でよくあるケースも
一応は問題ないということに！
クリエイター業の方にとっては
税金面で有利に働きやすいので好まれる簡易課税制度ですが、
書類の保管という意味でもメリットが大きいので、
売上が1,000万円を越えたら必ず選択すべきかどうか検討するようにしましょう！
◆編集後記
今日は数年前から気になってて結局行ってなかった近くのイタリアンへ。
もちもち生パスタが手ごろな値段で食べられて良いお店でした！
また、そのお店の隣に輸入雑貨屋さんがあって、
伊良コーラなるものがあったので試しに買ってみました！
公式サイト：伊良コーラ
なんと100年以上前のレシピに基づいて作られたコーラのシロップを
炭酸水で希釈して飲むという伝統のあるコーラらしく。
私が買ったのは希釈済みですぐ飲めるやつです。（500円くらい）
飲んでみた感想としては、すごく美味しくて
味はコーラとジンジャーエールの中間といった感じ。
コーラとしては少し値が張りますが、
なかなか珍しい飲み物なのでぜひ飲んでみてください！
