こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
2024年からはじまった新NISA。
かなり使い勝手がよくわたしもしっかり積み立てていますが、
お客様に聞いてみてもかなり含み益が出ている人が多いみたいです。
ただ、自分が投資した金額よりも数十%も含み益があると、
「相場が急落する前に、利確しておいた方がいいのかな…?」
って悩んでしまいますよね。
そこでこの記事では、NISAで含み益が出たときの取り崩し判断ポイントについて、
わかりやすく整理していきます!
投資をはじめたばかりのクリエイターさん、必見です!
① 「目的」を再確認して、焦って売らない
まず最初に見直したいのは、「なんのために投資しているか」という目的です!
一時的な値動きに心が揺れるのは、誰にでもあること。
それが儲かっているときだとなおさらですよね。
でも、多くのひとがNISAを始めた理由って、
- 将来に向けた資産形成
- 老後や不安定な時期の備え
- インフレに負けないお金づくり など
つまりすぐ使うお金ではなく、数十年後に使うためのお金のはず。
そしてNISAを始めようと決心したとき、
いろいろな情報を見て「数十年間あたため続けて、複利の力に頼ること大事」って学んだと思うんです。
それを踏まえると、個人的にはまだまだ放置し続けるのがベストだと考えてます。
短期的にはすごい含み益が出ることもありますし、
あるときいきなり含み損に転落することもあるかもしれません。
でも、そういったときも周りに流されずに、
淡々と投資を継続していくのが、インデックス投資の効果を最大限活かす方法だと思います。
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② 十分な手元資金の確保を優先する
「含み益があるうちに利確したい」と考える気持ちが強いひとは、
もしかすると手元のお金が十分に貯まりきってないからかもしれません。
投資はいつも右肩上がりに伸びるわけではないことを知っていても、
十分に貯金がないときって、どうしても相場が下落したときに気持ちが落ち着かなくなります。
そういう場合は、取り崩してお金を回収するのではなく、
一時的に投資金額を下げて、貯金残高を厚くするのも一つの手!
少額で継続するか、投資したお金を取り崩さなければ複利の効果が持続します。
具体的な優先順位としては、こんな感じ👇
| ゾーン | 目的・内容 |
|---|---|
| ① 生活資金 | 生活費6ヶ月分の確保が最優先。 |
| ② 事業・税金資金 | 機材の買い替え・税金の支払いなど、まとまった出費に備えるための資金。 |
| ③ 投資資金 | 上の2つを確保したうえで、継続的に出せる範囲で。 |
このようにお金を確保したうえで投資を行えば、
相場の上がり下がりで極端に心が揺さぶられなくなります。
また、毎月の投資額が高すぎて趣味・プライベートに使うお金が捻出できなくなってしまうと、
そのストレスによる反動で含み益に目がくらみやすくなるので、そこも気を付けましょう!
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③ 必要なときには前向きに取り崩して、また積み立てる
とはいいつつも、NISAの強みは売りたいときにいつでも売れること。
緊急事態でお金が足りなくなったときや、ライフイベントの変化でお金が必要なときは、
前向きに取り崩して、また少しずつ投資をしていきましょう。
この時に気をつけたいのはこの3つ👇
- 「必要なとき」だけ取り崩す
- できれば全額取り崩さずに、一部を取り崩す
- 取り崩したあと、少額でもいいから投資を続ける
とくに、取り崩したタイミングで投資をやめてしまうと、
「またお金に余裕が出てきたらやればいっか」という気持ちになりやすく、つい先延ばしにしがち。
だからこそ、少額でもいいので毎月続けることが大事です!
NISAは将来の生活を守るためのお金ではあるものの、
「絶対に取り崩しちゃいけないお金」と思い込み過ぎてしまうと選択肢が狭くなってしまいます。
むしろ、「必要なときにはいつでも取り崩せる」と思いつつ、
第2、第3の貯金みたいなイメージを持っておくと、いざというときにきっとうまく使えますよ!
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Q&A:投資に関するあるあるなお悩み
Q. 含み益が出た都度売って、相場が下がったときに再投資するのは?
A. もちろんそういう投資もアリです!
ただ、長期投資で勝つ可能性を高めるなら、毎月コツコツ投資することで購入単価のバラつきを抑えて、
複利の効果で資産を増大させていくことが鉄板!
とくにNISAの場合は、上限まで投資したあと何年も寝かせて複利の効果を高めるのがおすすめ!
Q. 1年でも早く1,800万円の枠を埋めるべき?
A. そうとも限りません!
相場の波によっては、最短(5年)で枠を埋めきるよりも、
5年以上かけて枠を埋めたほうが安くたくさん株を買える可能性もあります。
周りに流されずに、自分が続けられるペースで投資していきましょう!
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まとめ │ 含み益が出てるときも、基本はそのまま寝かせる
- 気持ちに焦りがでたときは、投資をはじめた目的を思い出そう
- 相場の変動に気持ちが揺らぐときは、手元資金が足りないサインかも
- 「必要なとき」には売れるという柔軟さがNISAの強み
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