こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「貯金だけじゃ不安だから投資を始めてみたい」と思ったタイミングで、
「一気にまとまった金額を入れるのと、少しずつ積み立てるのはどっちがいいんだろう?」
こんな疑問を持ったことはありませんか?
クリエイターさんは収入の変動が激しい職業のため、
お金に余裕があるときもあれば、「今月厳しいかも…」っていうときもありますよね。
そんな場合にどう投資と向き合うべきか。
そこでこの記事では、「一括投資」と「分割投資(積立)」の違いやメリット・デメリットを整理して、
クリエイターさん向けにおすすめの考え方をお伝えします!
一括投資とは?
一括投資は、その名のとおりまとまった金額を一度に投資する方法です。
わたしのお客様をみてみると、
- 収入が多かった月に、余剰資金を一気にNISAに投入する
- 株価が暴落したときに一気に投資する
こういう投資方法をしている人も珍しくありません。
一括投資の特徴は「すぐに大きな資金を運用に回せる」ことですが、
こんなメリット・デメリットがあります👇
一括投資のメリット
- 投資を始めた瞬間から大きな資金が動くので、投資の成果を早く得られる可能性がある
- 暴落したタイミングを狙ってお金を投資することで、複利の効果がより高まる可能性がある
- 収入に余裕がないときは投資をしないことで、生活費の確保がしやすい
一括投資のデメリット
- 投資した直後に相場が下がると大きな含み損を抱えるリスクがある
- 投資タイミングを見定めるための精神的なプレッシャーが大きい(値動きに一喜一憂しやすい)
- まとめて大きな金額を投資に向けるのは、心理的なハードルが高くなりやすい
◆おすすめ記事


分割投資(積立)とは?
一方で分割投資とは、毎月〇日や毎週〇曜日など一定のタイミングで少しずつ投資する方法です。
わたしはコチラの方法で投資を行っており、
- 毎月〇万円ずつ投資信託を買う
- 収入の一部(売上の5%など)をコツコツ運用に回す
- 株価が上がっていても下がっていても、投資のタイミングを変えない
こういった投資スタイルのお客様が周りには多いように感じますね。
定期的にコツコツ型であれば少額から始めやすく、
こんなメリット・デメリットがあります👇
分割投資のメリット
- 相場の高い・安いに左右されにくく、平均的な購入価格になる(ドルコスト平均法)
- 少額から始められるので心理的な負担が少ない
- 一度証券会社等で設定すれば、あとはほぼ放置で投資が継続され続ける
分割投資のデメリット
- 高騰時でも投資し続けるため、暴落時を狙った一括投資に比べるとリターンが小さくなる可能性
- 毎月定額の投資を行う場合、収入が少なかった月は負担感が高くなりやすい
- 運用までに時間がかかる(大きな資産形成には年数が必要)
◆おすすめ記事


ドルコスト平均法ってなに?
分割投資(積立)のメリットで挙げた「ドルコスト平均法」。
名前は難しそうですが、仕組みはシンプル。
一定額を、定期的にコツコツ投資を続けることで、
トータルで見ると購入単価のばらつきをカバーできる方法のことをいいます。
たとえば、
- 毎月1万円を投資信託に積み立てる
- 値段が高い月は少ししか買えない
- 値段が安い月はたくさん買える
これを繰り返すことで、
長期的に見ると「投資総額に対して保有口数を多くできる可能性が高い」と言われてます。
(絶対勝てるような魔法のテクニックではありません)
具体例でイメージ
仮に毎月1万円を3か月積み立てたとします。
月 | 価格 | 買える数量 |
---|---|---|
1月 | 100円 | 100個 |
2月 | 50円 | 200個 |
3月 | 200円 | 50個 |
合計投資額は3万円。手元にあるのは350個。
平均購入単価は3万円 ÷ 350個 = 約85.7円になりました。
このように、長い投資期間のなかで相場が上下することがあっても、
ほぼ自動的に平均購入単価を抑えられる仕組みがドルコスト平均法なんです。
特徴と注意点
- 相場を読む必要がなく、初心者でも安心して続けやすい
- 「今高いからやめよう…」と悩まずに済むため、精神的にラク
- 暴落時だけを狙う買い方に比べると、同じ金額を投資した場合にはリターンが少ない
◆おすすめ記事


クリエイターさんにおすすめは?
結論からいうと、収入が安定しにくいクリエイターさんこそ、
将来の資産形成を確実に行うためにも「分割投資(積立)」がおすすめです。
その理由はこちら👇
- 毎月の収入に波があっても、少額なら無理なく継続できる
- 相場の上下に一喜一憂せず、投資に意識を奪わずにお仕事に集中できる
- 「投資を習慣化する」こと自体が、長期的な強みになる
お金に余裕があるときに投資をするスタイルだと、
「今は〇〇買いたいし、投資は次のタイミングにしよう」とついつい先延ばしにしてしまいがち。
そんなときも毎月・毎週定期的に投資している習慣があれば、
「この分は投資用のお金として残しておこう」と冷静な判断がしやすくなり、
長期にわたって資産形成ができることで、複利やドルコスト平均法の効果を味方につけやすくなります。
投資は「ある時一回やれば終わり」ではないからこそ、
長期の目線で続けやすく、十分にリターンを得られるバランスのいい方法を選択するようにしましょう!
◆おすすめ記事


Q&A:投資に関するあるあるなお悩み
Q. iDeCoや小規模企業共済を一括払いにするのはどう?
A. 利益が多く出た年からスタートするとき、
その年の所得控除を受けるために一括払いにするのは全然アリです!
ただ、翌年以降についても投資のタイミングを年1回で固定してしまうと、
ドルコスト平均法の恩恵を受けにくくなるため、毎月払いに変えるのがおすすめ。
Q. 一括投資をするときの注意点は?
A. 生活費や事業資金に手を付けないことが大前提!
とくに投資した金額を自由に引き出せない場合は生活が破綻する可能性あるため、
投資は余剰資金で行うという原則を忘れないようにしましょう。
まとめ │ 投資は「無理なく続けられる形」がベスト
- 一括投資はリターンが早い反面、リスクや心理的負担も大きい
- 分割投資(積立)はリスク分散でき、初心者や収入が不安定な人に向いている
- クリエイターさんこそ、分割投資でコツコツ資産形成がおすすめ