お金の使い方も経営判断のひとつ

お金の使い方

こんにちは、公認会計士・税理士の三橋裕樹です!

面白い本を見つけたので読んでます。

お金増やし方に関する本は数え切れないほどありますが、これは「減らし方」。

お金持ちである著者がどのような価値観を判断軸としてお金を使っているのか書いてあり、それが逆説的にお金を増やす方法になっていたという話です。

そして、この著者の考え方は経営にも通じるところがあります。

お金を稼ぐことは目的ではない

「お金を稼ぐことが目的ではない」。当たり前の話です。

お金はあくまでも、いずれ何かと交換するための手段でしかなく、その交換先にこそ価値があります。

そのため、事業を拡大するにしても、まず根本として「欲しいもの・したいこと」があり、それを実現するためにお金を稼ぐという前後関係を間違えないようにしなければいけません。

これが明確になっていないといくら稼げば良いのか分かりません。

もちろん稼げるだけ稼ぐというのも良いんですが、その分だけプライベートな時間を奪われてしまうのであれば人生における幸福度は結果として下がってしまうでしょう。(仕事が趣味、という人は別ですが。)

また、「稼いだお金で何をしたい?」と聞かれて明確に答えられないようであれば、何のために働いているか分からず、仕事に対するモチベーションも上がりにくいです。

お金があればあるほど人生において採用できる選択肢は増えますが、その稼いだお金で何をするかが重要です。

他人の価値観に左右されない

これも経営に通じる話です。

豪華なオフィス、高級外車、ブランド品、高級マンション…

私も憧れがあります。

ただこれって他人に対して見栄を張り、羨ましがられたいという承認欲求からきているものだったりしますよね…。

つまり、「自分がほしいものを買いたい」ではなく、

「他の人が欲しいと思うものを所有して優越感に浸るためにために買いたい」という状況。

これではいくらお金があっても足りません。上には上がいますから。

著者は自分の価値観を確かめるために、周りに誰もいない環境で、何を買っても誰も見てくれない、誰も誉めてくれない状況でもそれが欲しいか考えてみることを勧めています。

これは極端かも知れませんが、自分の価値観を突き詰めるためには合理的な話です。

自分が本当は何を欲しがっているか、これが正確に分からないからお金をどんどん浪費してしまうのかも知れません。

贅沢が悪いわけではない

そして注意が必要なのは、「贅沢が悪」という訳ではないということ。

他人から見て贅沢であっても、自分にとっては「欲しいもの」「したいこと」のためにお金を稼いでいる訳ですから、何も後ろめたさを感じる必要はありません。

私もお客様から「無駄遣いしてすいません」とお話頂くこともありますが、ご本人が働いて得たお金を使って好きなものを買う事にケチなんて付けられないです。(経費に混在してたら指摘しますが…。)

昨今の状況を考えれば保有資金を厚くすることはとても大事なことですが、自分がほしいもの・したいことにお金を使うことも同じくらい大事であると忘れないようにしたいですね!

 

◆編集後記

今日は最寄駅近くのプラモデルショップに初めて入店し、そこで見つけたミニ四駆を2個購入しました。(世代は違いますが、マグナム・ソニック1台ずつ。)

約20年ぶりにミニ四駆を購入した訳ですが、箱を眺めているだけでワクワクしますね。

これから組み立てます!