こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「自己投資は大事って聞くけど、生活費が圧迫されるのが不安」
「投資のために少し節約しすぎてるかも」
「投資も節約もやってるけど、バランスが分からない」
そんなクリエイターさんも、少なくないと思います。
そこで、この記事では、投資・節約の目的とお金のバランスについて
クリエイターさん向けにやさしく整理してみました!
投資は「将来の収入を増やすため」に行う
投資というと株や仮想通貨などの金融商品を思い浮かべる方も多いですが、
クリエイターさんにとっては自己投資も立派な投資!
とくに活動初期は、金融商品に投資するよりも
「自分のスキルや環境を強化するための投資」が成果に直結します。
たとえば、
- 制作スピードやクオリティを上げるための機材やソフトのアップグレード
- スキルアップのための講座・セミナー・専門書籍
- 集中力や体の負担を減らすための制作環境改善(デスク・照明・音響・椅子など)
これらはすべて、将来の作品の質や仕事の幅を広げるための支出。
ただし、むやみにお金をかけるのではなく、「どれくらいで元が取れるか」を考えることが大切です!
具体的な例として、
- 高性能PCを導入することで、レンダリング時間が半分になり月に追加で1案件受けられる
- 新しいスキルの習得で、これまで断っていた案件にも対応できるようになる
- 音響設備を整えることで、配信や収録の質が上がり視聴者やクライアントの満足度が高まる
こうした回収イメージがあれば、前向きに投資する価値がありますよね。
目安として、1年以内に効果や回収が見込めるものから優先的に取り入れ、
それ以上かかりそうなものは無理せず後回しにするというのが、効果を実感しやすいです!
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節約は「活動を守るため」に行う
一方で、節約は必要以上に支出を増やさず、活動を長く続けられる土台を守ることが目的!
よく誤解されがちな、単なる我慢大会ではありません。
言い換えると、「今の生活と活動を壊さないための守りの戦略」です。
具体的にはこういったもの👇
- サブスクやサービスを定期的に見直す(使っていないものは即解約)
- 外食やコンビニ利用を減らし、自炊やまとめ買いで効率化
- 電気代や通信費など固定費のプランを見直す
- 機材や道具は「買い替え時期」や「本当に必要か」を吟味してから購入
もちろん、できるところを少しずつやっていけばOK。
とくにクリエイターさんは、急な収入減や案件の変動が起こりやすい業種なので、
固定費を軽くしておくことが長くお仕事を続けるためのリスク管理になるんです。
ただし、節約しすぎて心が疲れてしまうと、創作にも悪影響が出ます。
大事なのは「活動の質を落とさずに減らせる部分だけ削る」こと。
たとえば、インスピレーションにつながる体験や、
作品の質を高めるためのアイテムはむしろ維持・強化すべき支出かもしれません。
つまり、節約は「削る」だけでなく、「削らないものを決める」ことでもあります。
これを決めておくと、お金の使い方に迷いが減って、精神的にもラクになりますよ!
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バランスを取るための「配分ルール」
投資と節約のバランスを感覚だけで管理しようとすると、
どうしても「今月は投資しすぎた」「思ったより貯金ができてない」などのブレが出やすい…。
そこでおすすめなのが、あらかじめ収入を配分してしまう方法!
給料日や報酬入金のタイミングでお金を振り分けてしまえば、使いすぎや投資のし忘れを防げます。
目安としては、以下のような割合を基準に考えてみましょう👇
項目 | 目安割合 |
---|---|
生活費 | 50〜60% |
自己投資 | 20〜30% |
貯蓄・資産運用 | 10〜20% |
もちろん、案件の入り方や生活状況によって割合は変えてOK。
ただ、目安を持っておくことで「生活費を削りすぎて体調や制作環境に悪影響」、
「投資を全くしないまま数年経ってしまう」といった偏りを防げます。
慣れてきたら、自分の活動やライフスタイルに合わせて割合を微調整して、
自分に合ったバランスを見つけていきましょう!
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季節や案件によって配分を変えるとき
クリエイターのさんの収入はどうしても安定しにくく、
繁忙期と閑散期の差が大きいことも珍しくありませんよね。
そのため、毎月同じ割合で配分するよりも、
状況に合わせて柔軟に変えるほうが無理なく続けられると思います。
たとえば👇
- 大型案件の報酬が入った月 → 機材投資やスキル習得に充て、将来の収入アップにつながる行動を優先
- 受注が少ない月 → 固定費の見直しや生活費を一部節約して、貯蓄や運転資金を守る
- 季節要因で仕事が増える時期 → 投資割合を増やし、繁忙期明けにも仕事が続く仕組みを作る
- 長期休暇や制作休止が見えている時期 → 支出を抑えて資金を温存しておく
このように「稼げる月に未来への投資」「厳しい月は守りを固める」という意識を持つことで、
資金繰りの安定感が一気に高まります。
とくにフリーランス1〜3年目は波が読みにくい時期なので、
月ごとの見直しを習慣にするだけでもお金の不安が減っていくハズ!
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Q&A:節約・投資に関するあるあるなお悩み
Q. 投資しすぎて生活費がカツカツになったら?
A. 一旦投資をストップし、生活費を確保することを優先しましょう!
生活が安定してこそ、投資の効果も発揮されます。目安は生活費の3か月分を確保すること!
Q. 節約しすぎてモチベーションが下がるのが怖い
A. ご褒美や趣味のためのお金も予算に組み込みましょう!
ゼロにするより、適度にコントロールすることが大切です。
Q. 自己投資と資産運用、どっちを優先すべき?
A. 初期は自己投資優先でOKです!
収入の土台ができてから資産運用の比率を増やしましょう。
まとめ │ 投資と節約は「できる範囲で両方やる」が正解
- 投資は将来の収入アップ、節約は活動を守るために行う
- 収入をあらかじめ配分し、使いすぎややり忘れを防ぐ
- 状況に応じて配分を柔軟に変えるのもポイント
どちらか片方に偏ると、活動の継続が難しくなります。
無理なくバランスをとって、長く創作を楽しめる環境を作っていきましょう!