事業用車両を購入するなら、マル経融資の利用を検討しましょう

融資・経営支援

こんにちは、公認会計士・税理士の三橋裕樹です!

事業の規模がある程度大きくなってくると、機動力を上げるために事業用車両の購入する方も多いでしょう。

その際に検討してほしいのがマル経融資というものです。

自動車ローンの利率は高い

手持ち資金に余裕がない場合、多くの人は自動車ローンを組むことになりますよね。

ただ、同じ自動車ローンでも利率に大きな違いがあります。

例えば、カーディーラーの提示する自動車ローンは手続きが簡潔かつ審査が通りやすい反面、

利率が5%を超えることが多く、購入者に不利な融資といえます。

ローン完済まで自動車の所有権が移転しないことがほとんどという点でも極力利用を避けたい融資です。

 

また、銀行系の自動車ローンは利率が1%~2.5%程度と低く魅力的ですが、その分審査が厳しめ。

安定した収入が約束されている正社員の場合には利用を積極的に検討すべき融資といえます。

(画像は横浜銀行のマイカーローン)

事業主にオススメのマル経融資

上記を見る限り銀行系の自動車ローンが最善策ということになりますが、

事業主の方にオススメしたいのが日本政策金融公庫のマル経融資融資(小規模事業者経営改善資金)です。

以下の表は日本政策金融公庫のページから切り取った情報ですが、自動車ローンに利用する場合には設備資金として融資を受けることになります。

(商工会議所の推薦が必要となるため、実際の相談窓口は最寄の商工会議所になります。)

利率欄に「特別利率F」と書いてありますが、

2020年9月時点ではなんと1.21%(固定)の低利率です。

他の自動車ローンと異なり利率に幅がないため、審査が通ればこの利率で借りることができます。

個人事業主の場合には個人名義で融資を受けることになるため事業を畳んでも返済義務が残りますが、企業名義で融資を受けることができた場合に無担保、保証人不要というのもかなり大きなメリットでしょう。

マル経融資は利用しやすい

マル経融資は事業主を支える国の融資制度のため、基本的には融資の実行に対して協力的です。

1年以内であれば据置期間も受けやすいですし、新型コロナウイルス感染症による売上減少や令和元年台風第19号による被災を受けている場合には利率が更に下がる可能性があります。

正社員と異なり業績にバラツキがあることにも当然理解がありますし、今後の拡大見込等も踏まえて融資の検討を行ってくれます。

まさに事業主の強い味方といえる融制度ですので、車のみならず設備投資の際は優先的に検討するようにしましょう!

 

◆編集後記

今日は少し遠くのスーパーへ。ついでに見知らぬ土地で愛犬の散歩を楽しみました。

また、昨日作ったきな粉を使うべく、日中は初わらび餅作り。水飴みたいに形状が変わっていくのでなかなか面白かったです。