クリエイターこそ接待交際費と会議費を分けるようにしましょう!

税務関連

こんにちは、三橋裕樹です!

個人事業主として活動していると
カフェやファミレスで
お仕事のお打ち合わせをすることもありますよね。

とくにクリエイター業の方であれば
事務所を借りていない方がほとんどなので

他の業種に比べると
そういう機会が多くなりやすいようです。

「あ、自分もそうだわ。」と思った方は
接待交際費と会議費を分けるようにしましょう!

接待交際費と会議費の関係

接待交際費と会議費。

どちらも同じ経費ですし、
仕事に関係する出費しか
経費に入れちゃいけないという点も同じです。

ただ、この2つの違いは
お仕事に直結する支出かどうか、という点。

たとえば業界のベテランさんから
いま仕事を貰っているわけじゃなくても、

そんな人からご飯のお声がかかったら
今後案件をもらえるかも知れないですし

「はい、喜んで!」ってなりますよね!

これは直接仕事に直結する出費ではないですけど

業界で上手くやっていくため
今後案件を貰うための点数稼ぎ
新しい発見を手に入れるため

なんて考えることができるので
接待交際費として経費にすることができます!

 

これに対して
Zoom会議するときの飲食代
カフェでの飲み物代
レンタル会議室の利用料など

仕事に直結する打ち合わせのために
払ったお金は会議費として経費にします!

場所がカフェや自宅であっても
会議室で打ち合わせしてないだけで
完全に仕事の時間ですからね。

なので明確に
「〇〇案件」と言える場合は会議費。

そうじゃない場合は
接待交際費を使いましょう!

怪しい出費が含まれやすい接待交際費

何でこの2つを分けるかというと
接待交際費は怪しい出費が含まれやすいからです…。

たとえば百貨店の領収証だけ見せられても
それが贈答品なのか
プライベートのお買い物なのか
実態を判断することはできませんよね。

「いつも仕事を紹介してくれる人がいて
そのお礼としての贈答品です」

なんて言われたら
「あぁ、じゃあ経費だなぁ」と思いますけど、

本当のところは
自分のバッグを買っただけかも知れません。

また、プライベートで行った焼肉店の領収証も
「同業者を接待した」と言われれば
税理士としてはそれを信じるしかありません。

税務調査だったら
その同業者に確認取ったりしますけど

確定申告書には
接待交際費の総額しか記載されてませんから
かなーり不透明な支出なんですよね…。

なので接待交際費って
個人事業主の方からすると
「言ったもん勝ちだよね」と思われやすいもの。

そんなことは
当然税務署もわかっていますから
接待交際費の金額が膨らんでいると

「おやおや?これ大丈夫?」と思うわけで…。

なので議事録とかも備えて
「打ち合わせでかかった費用です」と
自信を持って説明できるようなカフェ代とかは

接待交際費じゃなく会議費に含めた方が
変な誤解を受けずに済みます!

あくまで実態で判断

ただ世の中には
ズルいことを考える人が山ほどいるもの。

「仕事とプライベートのカフェ代を混合して
接待交際費と会議費で良い感じに散らせば良いじゃん」

なんて発想も出てくるかも知れませんが
あくまで経費になるのは仕事に関係する出費だけ!

確定申告した時点では
バレないかも知れませんが、

ある時税務調査の対象となって
そんなことがバレてしまえば

悪質な脱税行為として
重加算税の対象となってしまいます…。

むずかしい話も多いですが
あくまで税務の基本は実態が大事ということ。

悪いことは考えないようにしましょうね…。

 

◆新しいこと

ラノベ 『千歳くんはラムネ瓶のなか』。