クリエイターが使用するスマホのカメラアプリ・画像編集アプリは経費になる?

クリエイターの税金・申告関係
スポンサーリンク

こんにちは!

公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!

 

「綺麗な物撮りのために課金したカメラアプリ、経費になる?」

「動画のサムネを作るために加工アプリ使ってるけど、仕事扱いでいいの?」

そんなお悩みを持つクリエイターさん、多いですよね!

 

そこでこの記事では、スマホのカメラアプリ・画像編集アプリと経費の関係について、

クリエイターさん向けにやさしく整理していきます!

 

スポンサーリンク

アプリも基本は「仕事に使っているか」

大前提として、経費になるかどうかは、

「その出費が売上を上げるための事業活動に必要だったかどうか」で決まります!

  • 仕事目的の撮影や成果物に活用している → 経費になる
  • プライベートで写真映りをよくするために使っている → 経費にならない

 

つまり、「業務の一部として必要な支出」であれば、

それがスマホ用のアプリであっても何ら問題はありません。

 

たとえば、

  • Lightroom・VSCO・Snapseedなど、写真の色味を整えるレタッチアプリ
  • Canva・Picsartなど、サムネイルやインスタ投稿を作るデザインアプリ
  • CapCut・VLLO・InShotなど、スマホだけで完結する動画編集アプリ
  • その他、純正ではないカメラアプリなど

これらはすべて、スマホを仕事に生かすために必要となるアプリといえるので、

お仕事のために使用しているのであれば、経費にしてOK!

 

◆おすすめ記事

【プラグイン・エフェクトパックは経費になる?】クリエイターの創作と判断ポイント
こんにちは!公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!「映像制作でエフェクトパックを導入したけど経費になる?」「DAW用の音源プラグイン、趣味半分でも経費にできる?」そんな疑問を持つクリエイターさんも、いますよね!そこで、この記事で...
【AIツールのサブスク費用】クリエイターのための経費化ポイント解説
こんにちは!公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!ChatGPTやNotion AI、画像生成ツールなど…ここ最近、AIツールを使って制作や発信をしているクリエイターさんが一気に増えていますよね。でもそこでよく聞かれるのが、「こ...

 

仕事とプライベートが混ざっている場合は家事按分を

とはいえ、現実的にはこんなケースも多いはずです👇

  • 普段の写真も全部そのアプリで加工してる
  • InstagramやXの投稿が「作品PR」と「日常の記録」で混ざってる
  • 便利すぎて、仕事と関係ない画像もつい加工してから保存してしまう

こういった「仕事でも使ってるけど、完全に業務専用ってわけじゃない」というパターン、

すごくよくあります。

 

そんなときに便利なのが、「家事按分(かじあんぶん)」という考え方!

これは、1つの支出の中に「仕事」と「私用」が混ざっている場合、

仕事の分だけを合理的に経費化するという処理方法です。

 

たとえば、

  • アプリで撮影した写真のうち、7割が仕事案件や作品PR → 70%を経費に
  • 月30日のうち、仕事関連の投稿編集に使ったのが20日 → 67%を按分
  • アプリ内のテンプレや素材の使用履歴の6割が仕事 → 60%を経費に

このように、「利用頻度」や「回数」などで割合を算出して経費にするイメージ。

 

家事按分の割合を算出する方法に厳密なルールはありませんが、

「どうしてこの割合にしたのか?」を説明できるように、算出方法を残しておくようにしましょう。

 

◆おすすめ記事

【サブスク、どこまで経費にできる?】クリエイターが“仕事と趣味”を分ける按分のコツ
こんにちは!公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!Adobe、Spotify、Netflix、ChatGPT…いまや、クリエイターさんにとって、サブスクは欠かせないツール!でも、ふとしたときに「これって経費で落としていいのかな?...
【動画編集で使う音源・BGMは経費になる?】動画クリエイターが知っておきたい税務判断
こんにちは!公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!「効果音やBGMを有料で買ってるけど、経費になるの?」「サブスク型の音源サービスって、経費で落とせる?」動画制作をしているクリエイターさんから、こんな質問をいただきます。たしかに...

 

用途を記録・メモに残す

スマホアプリの利用料って、数百円〜数千円と小さいことが多いですよね。

そのため、

  • 「金額も小さいし、わざわざ使用用途のメモを残さなくてもいいかな…」
  • 「税務調査でも、こんな小さな金額チェックしないでしょ」

といった感じで、適当に処理をしてしまいがち。

 

でも、たとえば月1,000円のアプリでも、

1年使えば12,000円。2〜3個使っていれば、年間2〜3万円と大きな出費になります。

 

だからこそ、万が一税務調査で「これは本当に仕事に使いましたか?」と聞かれたときに、

実際に仕事での用途を説明できるようにしておく必要があります。

 

とはいえ、アプリの使用記録を100%残そうとしたり、細かく管理する必要はありません。

たとえば、

  • 「このアプリは●●用」とメモ帳やエクセルで管理する
  • 課金時の領収書メールやスクリーンショットをまとめて保存
  • SNSや作品内で使った記録(URL・画像)を簡単に控える
  • 会計ソフトの摘要欄に「Instagram用の画像編集に使用」など用途を記入

こういった記録を残しておくだけでも、経費性が認められやすくなります。

 

ちょっと面倒に感じてしまうかもしれませんが、

あとあと自分が困らないように、できる範囲で対応しましょう!

 

◆おすすめ記事

【家族名義のカードで払った経費】クリエイターが知っておきたい処理のコツ
こんにちは!公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!ルールはあれど、自分の名義じゃないカード、やむを得ず使っちゃうことありませんか?たとえば、こんなケース。「まだ自分のクレジットカード作ってなくて、家族名義のカードを借りてソフト代...
【スマホ2台持ちは経費にできる?】クリエイターが私用と仕事をうまく分ける考え方
こんにちは!公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!「仕事用とプライベート用でスマホ2台持ちしてるんだけど、経費にしていいのかな…?」そんな相談を、動画クリエイター・配信者・作家さんからよくいただきます。今回は、「スマホ2台持ちは...

 

Q&A:スマホアプリに関するあるあるなお悩み

Q. アプリの課金って「消耗品費」で処理していい?

A. 買いきりタイプの場合は「消耗品費」でOK!

サブスクリプションタイプの場合は、「通信費」で処理しましょう。

 

Q. 私用スマホに入っているアプリでも、業務に使っていれば経費にできる?

A. もちろんできます!

スマホが私用かどうかは関係なく、アプリそのものを仕事に使っているかが重要です。

 

まとめ │ スマホアプリも「仕事用」なら経費になる

  • 画像編集・撮影・配信用のアプリは経費対象になる
  • プライベートと混ざる場合は家事按分で一部を経費に
  • 使い方や用途を軽くメモしておくと税務調査でも説明しやすい

 

\ アプリ・サブスク・デジタル支出の経費判断に悩んだら /

「これも経費にしていいのかな?」

そんな疑問も、クリエイター特化の税理士があなたの状況に合わせてアドバイスします!

お問い合わせはコチラ!