こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「仕事用とプライベート用でスマホ2台持ちしてるんだけど、経費にしていいのかな…?」
そんな相談を、動画クリエイター・配信者・作家さんからよくいただきます。
今回は、「スマホ2台持ちは経費にできる?」という疑問に対して
若手クリエイター向けに、やさしく解説していきます!
① 基本は”仕事で使ってるかどうか”
経費になるかどうかの大原則は、「事業のために使っているかどうか」。
たとえば、スマホ2台のうち…
- 1台:完全にプライベート → 経費NG
- 1台:事業用SNS・顧客対応・業務連絡 → 経費OK
こんな使い分けができていれば、“事業用スマホ”は問題なく経費にできます。
もし、プライベート専用のスマホを新しく買い替えるときは、
新機種の金額が高くて「どうにか経費に…」って考えちゃうかも知れません。
でも、新機種も変わらずプライベート専用だったら、経費に入れちゃダメなので注意しましょう。
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② 完全に分けられないときは“按分”という考え方
実際は、「どっちでも使ってる…」って人が多いと思います。
たとえばこんな使い方👇
- LINEはプライベート&顧客対応
- 業務用のチャットアプリをよく使う
- カメラ・編集は仕事だけど、インスタは半分趣味
正直、私もこんな使い方をしてます。
そういうときは、「仕事で使ってる割合」だけを経費にする=「按分(あんぶん)」という方法を使いましょう!
たとえば:
- 月額プラン:3,000円
- 仕事で使ってるのは7割 → 経費計上は 2,100円
1台のスマホをプライベートと業務用で兼用してる場合は、
1週間の活動時間のうち、「〇時間」仕事している等、何かしら具体的な基準を設けると説明しやすいですよ!
まずはざっくりでもOKなので、計算根拠をメモしておくようにしましょうね。
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③ 通信費だけじゃなく、端末代も按分できる
「スマホ買ったときの本体代」は、原則として減価償却(基本的に4年で分割)になりますが、
それも仕事用割合に応じて按分OKです。
たとえばこんな感じ👇
- iPhone購入:200,000円
- 仕事で使ってるのは半分くらい
→ 半分100,000円だけが経費対象となり、それを数年で割って毎年少しずつ経費にします。
青色申告の場合は、30万円未満は買った年に全額経費処理できる特例もあるので、
自分にあった償却方法を選ぶようにしましょう!
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④ “2台持ち”だからこそのメリットもある
スマホ2台を持っている場合、
- 仕事と私用を分けて記録しやすい
- 通信明細・履歴で「使い道」がハッキリする
つまり、税務調査で聞かれても、説明がつけやすくなります。
この「分ける仕組み」があるだけで、経費の透明性が高くなり、余計なトラブルを回避できます。
なお、私のお客様で複数台所有している人に使い道を聞くと、こんな理由があるみたいです。
- ゲームアプリのテスト機としてiPhoneとandroidを所有
- 電子で連載してる漫画の、見え方をチェックするために大きさの違う端末を所有
- 複数のお仕事をしていて、機密性の高いお仕事用に持ち運ばない専用機を所有
きちんとこういった理由があって、その通りに使ってるなら、どれも経費化OK!
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まとめ │ スマホ2台持ちは、うまく使えば節税と管理の味方に!
- 仕事で使ってるスマホは経費OK
- 按分するなら「使ってる割合」をざっくり記録
- 2台持ちは、経費区分が明確になりやすい
私用との境界が気になるときは、
「どのくらい仕事に使ってる?」を基準に、少しずつ整えていけば大丈夫です!