こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
個人事業主として独立してから、業界や知人のご縁もあって
複数の会社やクライアントから「給与」をもらうケースって出てきたりします。
そういう方、「あれ?思ったより手取りが少ない…」と感じたこと、ありませんか?
実はこれ、源泉所得税の取り扱いの違いが原因かもしれません。
この記事では、「給与が2社以上あるとどうなるの?」という疑問を、
初めての人でもわかるようにやさしく解説します!
【主たる給与 vs 従たる給与】どう違う?選び方は?
複数の会社から給料をもらっている場合は、1つを「主たる給与」、他を「従たる給与」に分けます。
✅ 主たる給与(甲)
- メインの会社(最も金額が大きい)
- 「扶養控除等申告書」を提出する
- 年末調整してくれる(けど従たる給与があれば確定申告必要)
✅ 従たる給与(乙)
- サブの会社
- 「扶養控除等申告書」を提出しない
- 年末調整されない(確定申告が必要)
ポイントは、「扶養控除等申告書」を出したかどうかです。
一人が出せるのは1社のみなので、それ以外は「従たる給与」扱いになります。
◆参考記事

【源泉所得税の差額】2社から給与があるとどう変わる?
主たる給与と従たる給与では、源泉徴収される税額が大きく異なります。
たとえば月17万円の給与(社保なし想定)があるとき、
- ・主たる給与(甲欄):3,700円
- ・従たる給与(乙欄):11,700円
こんなに差が出ることもあります!
このように「乙欄(従たる給与)」は多めに源泉徴収されるので、想定より手取りが低くなることに…。
※確定申告をすることで還付されることが多いです。
従たる給与は想像より“手取りが少ない”と心得よう
従たる給与の会社では「扶養親族の人数」などを考慮せずに税額を引くため、
実際に手元に入る金額は想定よりも低くなりがちです。
これは間違っているわけではなく、税法上のルール。
だからこそ、「え、こんなに少ないの?」と焦らずに、
事前に仕組みを知っておくことが大事です。
【よくある疑問】自分の給与が主たるか従たるか不明なときは?
「自分の給与が主たる?従たる?」
「思ったより源泉されてる?」など、
不安なときは、まずは支払元の会社に直接聞いてOKです。
企業側も給与の処理は慎重に行っていることが多いので、
確認してみればスッキリすることが多いですよ!
まとめ:複数からの給与=確定申告の準備を!
- 給与が2社以上あると「主たる・従たる」に分けられる
- 従たる給与は源泉額が大きくなるので注意
- 年末調整されないので、基本的に確定申告が必要
クリエイターとして活動の幅が広がるほど、こうした“お金のルール”も知っておくことが大切です。
知っていれば不安にならずに済みますし、確定申告でも慌てません◎
\ 源泉税や確定申告でお悩みの方へ /
「振込額ってこれで合ってる?」「源泉されてるの?」
そんな不安があれば、クリエイター専門税理士にご相談ください!