こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「年末調整って、自分みたいなイラストレーターにも必要?」
「確定申告と何が違うのか、正直よく分からない…」
そんな声を、独立したての若手クリエイターの方からよく聞きます。
この記事では、個人で活動するクリエイター業の方に向けて、
「年末調整と確定申告の違い」や「どちらが必要か」についてやさしくまとめました!
年末調整ってなに?
年末調整は、会社員(=給与をもらっている人)の税金の手続きです。
勤務先が年末に自動でやってくれる処理ですね!
会社員だと毎月のお給料から源泉所得税が天引きされますが、
1年の終わりに税金計算を簡便的に行うことで、払い過ぎた税金が還付されることがほとんど。
この年末調整を行うためには、
扶養家族は何人いるかとか、生命保険料はいくら払ってるかとか、
所得控除の情報を紙面やデータで会社に提出する必要があります。
個人事業主には関係ある?
個人事業主の場合は、1年間の稼ぎを集計して、確定申告を行うことで税金計算が完了します!
会社員なら会社にやってもらえることを自分でやる必要があるということ。
そのため、完全に個人で活動しているクリエイター(=給与収入なし)であれば、年末調整は関係ありません!
両方の手続きが必要なパターンも?
ただ、以下のようなケースでは、「年末調整も確定申告も必要」になることがあります:
- 会社で働きつつ、個人事業主として創作活動もしている人
- アルバイトしながら創作活動をしている学生クリエイター
このような場合、まず会社側で年末調整をしてもらいましょう。
でも、それだけだと個人のビジネスで得た収入が含まれていないので、
「年末調整済みの源泉徴収票」と、「個人ビジネスの利益」を合算して自分で確定申告を行う必要があります!
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年末調整と確定申告、どう違うの?
ざっくり比較すると、こんな感じです👇
年末調整 | 確定申告 |
---|---|
対象:会社員など | 対象:個人事業主など |
手続き:会社が代行 | 手続き:自分でやる |
時期:12月ごろ | 時期:翌年2/16〜3/15 |
住民税でバレる?個人事業主が注意すべき点
「会社に副業バレたくない!」という方も多いですよね。
その場合、所得税の確定申告をするときに住民税の「普通徴収」という支払方法を選ぶようにしましょう!
こうすると、お給料の分の住民税については会社にいつも通り通知が届き、
個人事業の分の住民税だけ個人宛に通知がくるようになります。
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よくある質問(Q&A)
-
Q. 個人事業主でも保険料控除は使える?
A. はい、確定申告で申請可能です!保険会社の控除証明書は必ず保管しておきましょう。
保険料控除に限らず、年末調整でできることは確定申告で全て対応できると思ってOK!
-
Q. 副業収入が年間20万円以下なら申告しなくていい?
A. 学生・会社員の方であれば利益が20万円以下なら所得税の申告が不要!
ただし、住民税の申告義務はありますので注意!
不安な場合は税理士に一度確認するのがおすすめ!
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まとめ │ 個人事業主なら基本的に”年末調整”は不要!
- 年末調整は会社員向け、確定申告は個人事業主向けの手続き
- お給料と創作活動の収入の両方がある人は、確定申告が必要
- 副業バレ防止には住民税の徴収方法に注意
知らずにスルーしていると損することも。
自分の働き方に合わせた対応を、早めにチェックしておきましょう!
\ 年末調整と確定申告、ちゃんと分けられてる? /
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