こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
確定申告や決算の時期になると、よく聞きます👇
「税金がもったいないから、今のうちに何か買っとこう!」
「利益減らせば税金減るよね?」
「今節税のために買っておくべきものってなんですか?」
たしかに、節税は大事です。
でも、“節税のための出費”が、本当に必要な支出なのかは立ち止まって考える必要があります。
この記事では、お金を守るために考え方についてクリエイター向けにやさしく解説します!
① 税金は「利益に応じて」かかるだけ
まず大前提として、税金は稼いだ利益に対してしかかかりません。
たとえば、税率が20%なら、100万円利益が出たら納税額は20万円。
残りの80万円は、ちゃんとあなたの手元に残るお金なんです。
でも節税のために100万円を経費でつかったら、
節税はできても100万円お金が手元からなくなってしまうことに。
つまり、「税金がもったいないから買う」は、
“80万円残るところをわざわざ使い切ってゼロにする”みたいな話になってしまいます。
② 「節税」のつもりがただの浪費かも
よくあるケース👇
- まだ現役で使えてるPCを買い替え
- 予定のなかった備品の大量購入
- とりあえず誰かと飲みに行く
もちろん、事業の成長に必要な投資ならOK。
でも「節税になるし!」と勢いでお金を使うのは、“お金を減らしてるだけ”かもしれません。
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③ 比較すると、こうなります👇
利益(=持ってるお金と仮定)が500万円あるケースで比較してみましょう。
節税目的で400万円の出費をした場合(税率25%)
元々の利益 500万円 - 経費の支払い 400万円 = 最終利益 100万円
最終利益 100万円 * 税率 25% = 税金 25万円
経費・税金の支払いで、425万円なくなるので、手元には75万円しか残りません。
節税目的でお金を使わなかった場合(税率25%)
元々の利益 500万円 * 税率 25% = 税金 125万円
税金の支払いで、125万円なくなりますが、手元には375万円残ります。
このとおり、結果的に300万円の手元資金差が出ます。
無理に節税しなければ、小規模融資レベルのキャッシュが残せることもあるんです。
まとめ|節税より「お金を残す」を大切に
- 税金は利益にかかるだけ。節税は手元資金を減らす罠になることも
- 手元資金が減れば、いざという時に身動きが取れない
- 「必要な支出」か「勢いの浪費」かを見極めよう
税金はたしかに払いたくないけど、
「税金を払ったほうが、お金が残る」ケースもあるということ、忘れないでいてくださいね。
\ 「節税」と「投資」の境界線に悩んだら /
「今の支出って正しいの?」
「この買い物、本当に必要?」
そんなお悩みも、クリエイター特化の税理士があなたの事業に合わせてお金の流れを一緒に考えます!