こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です。
フリーランスとして独立したあと、意外と悩むのが「健康保険」。
住んでいる市区町村の国民健康保険(国保)に加入する人が多いですが、
実はそれ以外にも、文美(文芸美術国保)や芸能人国保など、クリエイターに向いている選択肢もあるんです。
今回は、所得が500万円/1,000万円のケースを例に、健康保険料を比べてみました!
① 国民健康保険組合
所得に応じて金額が決まる「定番」の健康保険です。
収入が増えると負担も増えるのが特徴。
(この記事では令和6年 茅ヶ崎市の料率をもとにシミュレーションしています。)
前年の所得が500万円のケース
前年の所得が500万円、30歳で扶養家族がいない場合。
医療分、支援金分ともに限度額に達していないので、
計算結果がそのまま健康保険料になります。
前年の所得が1,000万円のケース
前年の所得が1,000万円、30歳で扶養家族がいない場合。
医療分、支援金分ともに限度額以上の計算結果になったので、
こちらは限度額が支払うべき健康保険料になります。
どちらを見ても全然安い保険料ではないですけど、
フリーランス初年度など、まだ売上が少ない人には一番安く済む場合もあります。
② 東京芸能人国民健康保険組合
芸能系クリエイターの人なら加入を検討できるこちらの国保組合。
所得に応じて金額は変わるものの、上限額が比較的低いのが特徴です。
前年の所得が500万円のケース
前年の所得が500万円、30歳で扶養家族がいない場合。
この時点で、国民健康保険組合よりも安いことが分かります。
前年の所得が1,000万円のケース
前年の所得が1,000万円、30歳で扶養家族がいない場合。
やっぱり国民健康保険組合よりも安い!
所得が上がってきたときに節税効果が見込める選択肢です。
③ 文芸美術国民健康保険組合
漫画家・イラストレーター・作曲家など、クリエイターの味方といえるのがこの「文美」。
最大のメリットは、「所得に関係なく、保険料が一律」な点です!
つまり、 30歳で扶養家族がいない場合は、所得500万円でも1,000万円でも年間約30万円のみ。
年収がある程度ある人にとっては、最も節税インパクトの大きい選択肢。
国民健康保険の上限額と比べると、60万円近い差額がありますからね..。
ただし、加入には文美国保の加盟団体に
年会費(2〜3万円程度)を払って在籍する必要があるので注意!
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まとめ|クリエイターこそ「健康保険」はしっかり選ぼう!
- 国民健康保険は万人向け。収入が低いうちは有利なことも。
- 芸能人国保は高所得時に割安。上限が低めで安心。
- 文美は最強コスパ。加入条件はあるが、ハマれば圧倒的におトク!
健康保険って「どれでも同じでしょ?」と思いがちですが、年間で数万円〜数十万円違ってくることも。
一度、自分に合った制度を見直してみるのがおすすめです!