こんにちは、公認会計士・税理士の三橋裕樹です!
SaaSへの意識の高まり、リモートワークの推進が後押ししているのか、ITツールを積極的に導入する企業が増えていますよね。
私が過去に監査法人でお邪魔したクライアントも
salesforceを販売管理ツールとして利用しているところがあったり、
ワークフローシステムを利用した経費精算を行っているところがあったり。
数年前に比べて、だいぶITツールを駆使した業務効率が進んでいるなぁと思うようになりましたね!
そしてまさに今この取組を行っている企業・個人事業主向けにIT導入補助金の二次公募が行われているのですが、
2019年8月23日(金) 17:00が申請期限となっております!
今回はこのIT導入補助金の概要をザックリ紹介しますね!
IT導入補助金とは
そもそもIT導入補助金という制度を初めて聞く人もいるかも知れません。
~そもそも、IT導入補助金とは?~
飲食・宿泊・卸売・小売・建設・運輸・医療・介護・保育をはじめ、幅広い業種の中小企業・小規模事業者の皆様が「生産性向上」に役立つITツールを購入する際に、その経費の一部を国が補助する制度です。
一般社団法人サービスデザイン推進協議会「かんたん解説!IT導入補助金2019」より引用
これだけ見ても分かるとおり、とてもお得な制度です。
経営効率の改善は働き方改革とも直結するので、「国全体でITツールの導入を推進しようぜ!」ということですね。
対象企業・対象者について
細かい要件は色々あるのですが、
- 業務分類が対象外
- 会社規模が大きい
- 大企業に支配されている
- 既に2019年のIT導入補助金が採択されている
- 宗教法人、風俗営業会社、反社会的勢力
上記のような企業・個人事業主は対象外となります。
詳細はこちらをご確認ください。
申請要件について
対象会社はIT導入補助金の申請を行うことができますが、申請要件として主に以下の内容があります。
- 日本国内で事業を行っている
- 携帯電話番号を登録する
- 労働生産性の伸び率について数値目標を作成する
- 「SECURITY ACTION」の宣言を行う
- 必要書類を提出する
- 生産性についての情報(売上・原価・従業員数・就業時間)等を事務局に報告する
なんとなく分かるような分からないような…。
- 労働生産性の伸び率について数値目標
- 生産性についての情報
これらの関係については、ITツール導入にともない「どれだけ労働生産性が伸ばせるか」の数値目標を申請時に作成。
IT導入補助金が採択され、実際にどうにゅう補助金を使用してITツールを導入してから、生産性がどの程度改善したかの事後報告を行うということです。
それらはともかく、「SECURITY ACTION」の宣言ってなんだ?って感じですよね。
「SECURITY ACTION」の宣言
「SECURITY ACTION」というのは、
企業自らが情報セキュリティ対策に取り組むことを自己宣言する制度です。
具体的には以下のように2段階に分かれます。
1段階目「一つ星」 2段階目「二つ星」
それぞれの要件を見てみると以下のとおり。
【1段階目「一つ星」】
- OSやソフトウェアは常に最新の状態にしよう!
- ウイルス対策ソフトを導入しよう!
- パスワードを強化しよう!
- 共有設定を見直そう!
- 脅威や攻撃の手口を知ろう!
これを情報セキュリティ5か条と呼ぶそうですが、かなり基本的な取り組みですよね…。
【2段階目「二つ星」】
「5分でできる!情報セキュリティ自社診断」を実施することにより自社の状況を把握したうえで、 「情報セキュリティポリシー(基本方針)」策定して、ホームページなどで外部に公表したことを宣言する
こちらは何となく難しそうに見えますが、
上記リンクをもとに一つずつ進めていけば問題なくクリアできるでしょう。
いずれも、自己宣言はこちらの手順書を参照すれば簡単にできます!
補助金対象サービスについて
これらに基づいてIT導入補助金申請の準備が整ったとしても、実はまだ不完全なんです…。
下記図をご覧ください。
かんたん解説!IT導入補助金2019かんたん解説!IT導入補助金2019
(中小企業・小規模事業者向け公募要領のポイント)より抜粋
これは実際に補助金採択されたのにITツールの導入をしない不届者対策だと考えられますが、
ITツールを提供している会社側からも「この会社は確かに導入するつもりですよー」という申請をしてもらわないとダメなんですね。
しかも導入するのはIT導入補助金対象となるサービスじゃなきゃダメです。
ただ、皆さんが名前を聞いたことがあるようなサービスはたいてい対象だと思いますので、ここは深く気にしないで大丈夫なはずです!
ちなみにIT導入支援事業者はこちらから検索できます。
おわりに
いかがでしたか?
補助金申請はどれも煩雑なことが多いですが、採択されればその分大きな恩恵を受けることできます!
皆さんもぜひIT導入補助金の申請を行い、業務プロセス・経営管理業務のさらなる効率化を進めましょう!