こんにちは!
公認会計士・税理士の三橋裕樹です!
今回は論文式試験に向けた
勉強法について書いていきます!
私は5月短答に合格したのですが、
回答不能問題が財務会計論の総合問題で出たこともあって
正直合格してないと思ってました。
そのため5月短答後〜7月まで
簿記1級の勉強しかしていなかったというアホっぷり…。
もちろん一回目の論文式試験は惨敗です笑
(足切りされなかったのが不思議なくらい…)
そのためこの記事は
以下の方を主な対象にしています。
- 12月短答合格者
- 過年度短答合格者
なお、科目は経営学を選択しています。
※私は自宅でTACのweb講義を受講していたため、
同じ境遇の方は特に参考になると思います!
科目別の勉強法
論文式試験まで進むと、
短答から大きく変わることが2つあります。
・マーク式から記述式へ
・2科目追加(租税法、選択科目)
ただでさえ多い試験科目がさらに増えて、
記述問題に変わる!
3人に1人が論文式に合格するとはいえ、
恐ろしい話ですよね…。
やることが一気に増えるので
すべての科目をバランスよく勉強していくことは
よほど余裕がない限り難しいです。
そのため、私は以下のように割り切って勉強していきました!
- 租税法、経営学は11月〜1月まで講義消化とトレーニング問題。
2月からは租税法のアクセス・理論を定着させつつ、経営学は問題集を繰り返す。- 理論科目は毎日全科目少なくとも1時間は学習する。
- 11月〜3月末までは、財務会計論(計算)と管理会計論(計算)の勉強をしない。
4月に入ったら全答練に向けてアクセスを1回からやり直す。
ではこれをもとに科目別の勉強法を見ていきましょう!
【財務会計論(計算)】
財務会計論(計算)は、
4月に入ってからアクセスを最初から解き直し、
不安がある論点はトレーニング問題集に戻って
フォローするといった感じです。
答練は解いてみるものの深追いせずに、
論文式での問題の解き方を確認するくらいにしか
使用していませんでした。
【財務会計論(理論)】
財務会計論(理論)はテキストをベースに
比較表がある論点と言葉の定義をひたすら書いて覚えました。
答練などを解いていても、
典型的な言い回しなどが絶対に出てくるので、
本番でもそのまま吐き出せるように
頭に叩き込んだ記憶があります。
また、答練については
基礎答練~全答練まで網羅的に問題を確認して、
テキストに記載していないような話が出た場合であっても、
内容の理解くらいはするようにしていました。
なので財務会計論(理論)は、
比較表やキーワードをそのまま問われても書けるくらいには、
暗記するようにしましょう。
【管理会計論】
管理会計論の論文式は、
短答式以上に埋没問題の出題可能性が高いです。
そのため財務会計論(計算)と同様に
4月に入ってからアクセスとトレーニング問題集を
再度固めれば十分かと思います。
理論問題に関しては、
TACの問題集に出ているものを覚えれば
本番でも十分戦えます。
【監査論】
監査論は苦手科目でした…。
なので説得力がないかもしれませんが、
結局のところ
テキスト⇔答練の繰り返しが
一番のように思います。
なお、監査報告書等の分例は
音読を繰り返していると
どういう事が書いてあるのか、
なぜこういう記載をしないといけないのかが明確になってくるので
個人的にはオススメします。
【企業法】
基礎期の頃に六法をある程度読み込んでいれば
どの辺りにどんな条文があるか分かるようになっているかと思います。
その状態になっているのであれば、
配布される論文問題集と答練をどんどん回していきましょう。
企業法に関しては、
電車で移動している時や湯船に浸かっているときに、
問題を見て頭の中で答案構成(どの条文を使うかも明確にする)
→解答例を見てみる
といった感じで良いと思います。
ガッツリ時間を割く必要はないですが、
答案構成をする訓練は大事です。
【租税法】
絶対に得意科目にすべきです!!
租税法は法人税、所得税、消費税が出題科目ですが、
勉強の比率としては7:2:1くらいに捉えて問題ないと思います。
論文式試験の本番においても
法人税の基礎問題を取りこぼさなければ
合格ラインにグッと近づくので、
まずは法人税を重点的に固めていきましょう。
講義の消化ペースとしては、
12月短答までは温存しておき、
短答後に少なくとも毎日1コマを消化、
復習もリアルタイムで行っていくことが大事です。
3月末まで集中して固めれば、
全答練でも本番でも科目合格レベルの得点率が安定するので、
全答練が始まる前にケリをつけましょう!
【経営学】
最も費用対効果の高い科目。
選択科目の中では
圧倒的に選択される確率が高い科目ですが、
テキスト、トレーニング、
基礎答練を固めるだけで60%弱の得点率が安定します。
つまり受験生のほとんどが
トレーニング問題集レベルの問題さえ
まともに解けてないということですよね。
なので、3月までにトレーニング問題集を固めれば
一気にアドバンテージを取れて他の科目に注力できます。
講義は租税法と同じペースで消化し、
早い段階でアウトプットへ移行するよう心掛けましょう。
科目の多さに負けず、メリハリをつけて
個人的な意見ですが、
毎日全科目の勉強すると逆に効率が悪いです。
それをやるより、
期間を決めてそれぞれの科目を一度ガッツリ固め、
直前期に再度思い出し作業を行うといった方が、
理解が進みますし勉強も続けやすい気がします。
こればかりは合う合わないがありますが、
ぜひ参考にしてみてください!
論文式試験の勉強方法まとめ
・1月~3月は租税法と経営学に注力し、計算を捨てても問題なし。
・計算科目は4月以降にアクセス、トレーニング、基礎答練で固める。
・理論科目は毎日継続する。