開業間もないタイミングでも個人事業主がプライベートと仕事用に預金口座を分けた方が良い理由

税務関連

こんにちは!
クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!

個人事業主の大きなメリットといえば
会社を作るときのような手続が何もないので

許認可がいらない業種なら
「やろう!」と思った日からビジネスできること。

それこそ開業届を出さなくても
ビジネスを始めること自体はすぐできます。

(そのまま開業届を出さない人も珍しくありません)

ただ、その気軽さもあって
事業用の口座をきちんと持っている人って
あんまりいないようで…。

それでも適切に記帳できてれば
何も問題はないんですけど

できることなら
事業用口座は分けて管理することをオススメします!

記帳がラクになる

まず一番分かりやすい話をすると
口座を分けることで記帳がかなりラクになります!

口座内にプライベートの入出金があると
事業に関係なくても

いちいち事業主勘定を使って
仕訳を記帳しなきゃいけません…。

もし1ヶ月ごとの
預金取引が15件あるとして

プライベートの入出金が10件あるなら
口座を分けるだけで仕訳が5件に減りますよね!

記帳代行をお願いしてるなら
この件数を減らすだけで報酬額が下がる可能性も…!

何より預金取引が減れば
お金の流れもチェックもしやすくなります。

簡単に口座開設のできるネット銀行や
全く使ってない過去の口座でも良いので

都合の良いタイミングで
事業専用の口座を持つようにしましょう!

事業資金の浪費をなくせる

今度は生活面でのお話。

たとえばですけど
預金残高が200万円あったとしましょう。

このうち事業資金が160万円
プライベート資金が40万円だったとしても

ほとんどの人は
自由に使えるお金が200万円あるかのように
錯覚してしまうんじゃないでしょうか…。

(私もそうです…。)

そうすると事業用に残しておくべきお金を
いつの間にかプライベートで浪費してしまい

設備投資だったり
仕事関連の固定費でお金が一気に出て行ったときに

自分が想像するよりも
はるかに少ない預金残高しか残らなくなります。

特に運転資金の融資を受けたあとは
ついつい気が大きくなって高い買い物をしがち…。

仕事とプライベートでお金の区別ができないと

税務署からも金融機関からも
良い目では見てもらえませんから

大事な事業を守るためにも
口座はキッチリと分けるのがオススメ!

まずは個人名の口座でも大丈夫

ちなみに本名とは別に
個人事業主としての屋号があるなら

屋号に合わせた
預金口座を持っておくのが理想です!

客観的に見ても
「ちゃんと区別してるね」と分かりやすいですからね。

ただ、わざわざ手続するのが面倒であれば
個人名の口座を事業専用にしても問題ありません。

実態としてきちんと管理できていることが重要!

いずれにせよ個人事業主は
仕事とプライベートのお金を混同しやすい状況にあるので

事業をやるなら最低限の管理として
「これが事業用」と言える預金口座を
確保しておくようにしましょう!

 

◆新しいこと

ダイソー ゴールドカラーカトラリー。