0からの独立開業だからこそ理想の事務所づくりができる

独立開業

こんにちは、公認会計士・税理士の三橋裕樹です!

独立開業する際、既存の契約や契約見込のあるお客様というものが全くありませんでした。

何も案件がない日々を過ごすのは辛かったですが、0から始めたからこそ今の自由な働き方にシフトできたように思います。

前職の習慣に捉われない

0から始めるということは、前職の習慣に捉われずに済むということ。

例えばですが、会社という組織に属している時は以下のようなことがルールとして決められています。

  • スーツを着なくてはならない
  • お客様のオフィスに伺う時は原則朝イチから
  • 定時時間内はいつでも対応
  • 必要が無くても月に数回訪問
  • 日中は常に電話対応可

どれも組織の看板を守るために必要なことでしょうし、私もこういったルールに馴染んでいました。

当然、お客様もこのルールに馴染んだ私を見ている訳です。

そのため、もし前職時代の案件を抱えて独立していたら、「あの人、独立してから適当になったよね」と言われないよう、無意識のうちに前職のルールを踏襲していたでしょう。

私の性格上、こういった案件が一件でもあると他のお客様にも自ずと同じように対応してしまうので、0から自分の事務所するためには既存の契約が0で良かったと思います。

電話応対を無くせた

また、上述したルールのうち電話応対をほぼ0にすることができたのも非常に大きいです。

前職の時はかしこまったメールでやり取りをすることが多く、こちらもお客様も微妙なニュアンスを伝えるときはすぐ電話に頼っていました。(メールが届いているかを確認するために電話をしていたこともあるほどです。)

そのような状況ですから、一日の半分以上を電話に費やすなんてこともありました…。

お客様とのコミュニケーションは大事ですので電話そのものが悪だとは全く思いませんし、メールやチャットだと話しにくい用件もあるでしょう。

しかし、作業をしている最中であっても電話が鳴れば作業を中断しなくてはなりません。これが数日に一回レベルであれば問題ないでしょうが、常時電話対応できる状態にしておくと想像以上に電話がかかってくるものです。

しかも気を許してくれているお客様ほど雑談の時間も長くなりますので、結果として多くの時間を電話に取られてしまうことになります…。

私のように一人で事務所をやっている場合には特に時間のキャパが限られていますから、非常時を除いて電話対応をしないという方針にして正解でした。

試行錯誤したから今がある

これは人によると思いますが、私の場合は開業時にお客様が0だったからこそ日々思考錯誤していました。

独立した先輩達に挨拶周りをしたり、開業セミナーに顔を出したり、SNSで宣伝したみたり、事務所HPを自分で作ってブログを書いてみたり。

結果として今に活きているものばかりです。

紆余曲折ありますが、0からスタートしたことで少しずつ理想とする事務所に近づけている実感があるので、今後開業される方は0からのスタートであっても悲観せずにいきましょう!

 

◆編集後記

慢心は絶対ダメだな、と思うような場面に遭遇しました。(私はほぼ第三者でしたが)

過去の実績が大きければ大きいほど「自分は分かってる」と盲目になりがち…。

年齢を重ねても謙虚でいたいものですね。