クリエイター業のための「毎月やるべき会計タスク」チェックリスト

税務関連

こんにちは!

公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!

作曲家さん、漫画家さん、イラストレーターさんからよく聞く悩みの一つがこれ。

 

「確定申告の時期がくるたび、1年分の領収書を見て後悔します…」

わかります、わかります…。

 

私も繁忙期に入ると事務所の取引登録がつい後回しになって

「あぁ、溜めてしまった…」となることが今もあります笑

 

私の場合は溜めてもすぐリカバリーができますが、

多くの方にとって取引登録は「面倒で、よく分からないもの」ですよね。

 

そういう方でも「月に一度の習慣」を持つだけで、

確定申告のストレスはグッと減ります。

 

この記事では、毎月やっておくと安心な会計タスク

「5つのステップ」に分けて紹介しますのでぜひトライしてみてください!

なぜ「毎月の取引登録」が大事なのか?

そもそも、個人事業主にとって一番大事なことは、まず「売上を上げること」。

売上がなければ生活費も事業資金も稼げませんよね。

 

でも売上を上げることと同じくらい大切なのが

「毎月の取引登録」なんです!

 

「毎月の取引登録」を行うべき主な理由はこの4つ。

  1. 取引登録の方法に慣れて処理速度が上がる

  2. 確定申告が圧倒的にラクになる

  3. 節税につながる経費の取りこぼしを防げる

  4. 事業のお金の流れが見えるようになる

 

ネットで経費の勘定科目は調べられても、

最大のボトルネックは「会計ソフトの操作方法」です。

確定申告が迫る中で、慣れない操作をしながら、

数ヶ月前の記憶を頼りに取引登録をするのは本当に大変。

 

そんな状況ではミスも起こりやすく、

「もう適当に済ませちゃえ!」という気持ちになるのも当然です。

 

顧問契約いただいているお客様の中には、

会計システムの取引登録を自分で行っている方も多くいらっしゃいます。

 

そういった方々は、毎月登録する習慣を身につけることで、

自然と会計ソフトの操作にも慣れていき、どんどん効率が上がっていきます。

 

すると「なんとなく後回しにしちゃう」が減って、ますます習慣化しやすくなります。

経費の漏れや重複も防げて、お金の流れも自然と理解できるようになりますよ!

【月イチ】でやっておきたい会計タスク5選

それでは、月に1回でOKな「やるべき会計タスク」を5つご紹介します!

 

✅ 1. 領収書・レシートの整理

▶ やること

  • 定期的にレシート、ネット注文のメールなどを1か所にまとめる
  • 「消耗品」「打ち合わせ」「会食」など、項目ごとに分類

  • 案件名などがあればメモを残しておく(レシートなら裏面など)

おすすめ管理方法: 月別ポケットのある「ジャバラ式ファイル」や「クリアポケットファイル」が便利です。

 

▶ ワンポイント
スマホのカメラで撮って、クラウド保存するのも◎。
freeeやマネーフォワードなどの会計ソフトは、画像読み取りから取引登録まで対応してます。

 

▶ あるある注意ポイント
クレジットカード明細だけ見ると「Amazonで何を買ったか分からない」
→ 注文履歴のPDFファイルをダウンロードして保存しておきましょう!

 

✅ 2. 売上の記録(案件ごとにメモ)

▶ やること

  • 納品した仕事・イベント売上などを記録
  • 取引先名・内容・金額・入金予定日なども記録しておく

ExcelやスプレッドシートでOK。会計ソフトで管理できればベストです!

▶ 例(イラストレーターの場合)

日付 案件名 取引先 金額 入金予定日 入金ch
3/5 〇〇案件イラスト制作 ○○社 ¥55,000 4月末

 

▶ ワンポイント
この記録があると「まだ入金されてない」なんてこともタイムリーに把握できます。

よくよく取引先に確認してみると請求書未発行だったなんてこともありますし、
取引先が支払いを忘れてたなんてこともあるので、意外と大事な作業です。

 

▶ あるある注意ポイント
売上登録を入金額にしてしまっている。
→ クリエイター業の場合、企業と取引すると基本的に源泉所得税が天引きされて入金されますが、売上高は天引き前の請求金額で登録しましょう。

 

✅ 3. 銀行口座とクレカの明細チェック

▶ やること

  • 銀行口座・クレジットカードの明細を確認
  • 経費にできそうな支払いをチェック

 

▶ ワンポイント
口座やクレカはプライベートと分けておくのが理想
→ クレカには正式な店名が記載されないこともあるので「この支払い何だっけ…?」とならないように、毎月チェックすると後が楽!

 

▶ あるある注意ポイント
プライベートのクレカで支払った経費を見落としてしまう
→ すべてのカードの明細を確定申告時期にチェックするのは大変なので毎月確認すると後がラクです!

 

✅ 4. 会計ソフトに入力(口座やカードを同期しているとベター)

▶ やること

  • 会計ソフトに売上、経費の取引入力
  • 預金口座・クレカを同期している場合は、取り込んだデータを登録

 

ちなみに会計システムで売上の登録をする場合は

以下のような取引登録が必要となります。

 

【請求書発行時(未入金の状態)】

売掛金  55,000円 / 売上高 55,000円

 

【入金時】

預金口座  49,895円 / 売掛金 55,000円

事業主貸   5,105円

この取引の「事業主貸」は源泉所得税として徴収されている金額です。

 

なお印税のように出版社等が勝手に計算してくれて、

予め決まった月に入金が行われるような場合には、以下のような取引登録だけでOK。

【入金時】

預金口座  49,895円 / 売上高 55,000円

事業主貸   5,105円

 

 

▶ ワンポイント
毎月「経理の日」を決めておくと習慣化しやすいです。
→ 週末の午前中など、1~2時間程度集中できる時間を確保するのがおすすめ!

 

▶ あるある注意ポイント
預金口座・クレカで支払った経費を二重登録してしまう。
→ 同期している預金口座・クレカで支払った領収証には赤チェックを付けたり保管場所を別にするなど、区別がつくようにしましょう。

 

✅ 5. 請求書の発行と入金チェック

▶ やること

  • 今月完了した案件があれば請求書を忘れずに発行
  • 預金の入金と管理ファイルの入金予定日をチェックして、未入金がないか確認

 

▶ ワンポイント
請求書のテンプレートはMisoca等のクラウドサービスを使うのがおすすめ!
→ 会計システムでfreeeを利用していれば、freee請求書を使うと取引登録の手間を省略できます。

チェックリスト(保存版)

□ レシートや領収書をまとめた
□ ネット注文履歴をPDF or スクショ保存
□ 案件ごとの売上を記録
□ 銀行・クレカの明細を確認
□ 会計ソフトに入力 or 同期
□ 請求書を発行したか確認
□ 未入金のチェック

このチェックリストを月末か月初にやっておくだけで、確定申告の負担が半分以下になります!

 

よくある質問Q&A

Q. 毎月やるのが面倒くさい…

A. 一気にやるより、月1回の方が確実にラクです!

月1回やれば思い出す時間が短く済むし、

処理スピードも自然とアップします!

 

Q. 会計ソフトってどれを使えばいい?

A. 初心者の方には freee か マネーフォワードが個人的にオススメです。

やはり会計システムの操作に慣れない人にとっては、

スマホアプリからレシートを撮影することで取引登録もできて、

お仕事の入出金のある預金口座やクレカと連携すれば入力の手間も減らせます。

 

そしてその積み重ねたデータを確定申告書に同期することができるので、

確定申告書を作成する際もかなり時短になります。

 

Q. 税理士に依頼してる人も毎月やるべき?

A. やるのが絶対オススメです!

税理士が節税や納税アドバイスをするには月次データが必須です。

 

また、確定申告書だけ税理士に作成してもらう場合であっても、

適切に取引登録ができていれば税理士報酬を安くできる可能性があります!

まとめ:小さな習慣が、数か月後の自分を救う

月に1回、1~2時間の作業を習慣にするだけで、以下のメリットがあります!

  • 確定申告のストレス、ミスが減る
  • 経費漏れ防止や節税検討の余裕が生まれる
  • 経営者としての感覚が身につく

小さな習慣が、数ヶ月後の大きな安心につながります。

一歩ずつ、自分にあったペースでぜひ始めてみてください!