こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「10万円のiPad買ったけど、青色申告なら全額経費でOKでしょ?」
たしかに、30万円未満の機材は“少額減価償却資産”としてその年に全額経費化できます。
でもちょっと待って!
10万〜20万円未満のものなら、“一括償却資産”として処理したほうが有利なケースもあるんです。
一括償却資産ってなに?
名前は聞き慣れないけど、実はとってもシンプルなルール👇
- 10万円以上20万円未満の固定資産が対象
- 取得年から3年で均等に経費化(年33.3%ずつ)
- 買った月に関係なく、初年度から1/3を経費にできる
- 白色申告でもOK!
つまり、税務的に「ちょっとずつ落とす」方法です。
なぜ青色申告でも使う価値があるの?
実は「全額経費にしたらお得」ではない場合もあります。理由は2つ👇
① 固定資産税(償却資産)対策になる!
10万円以上の資産は、固定資産税(償却資産)の申告対象になることも。
一括償却資産にするとこの対象から外れるため、将来の税金が減らせます!
② 来年以降の節税につながることも
少額減価償却だと今年しか節税できないけど、
一括償却なら3年に分けて安定的に節税できるメリットも。
所得税は稼いだ年ほど税金が多くなるので、
売上の伸び具合によっては翌年以降に経費にした方がトータルで節税できる可能性があります!
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どんな人におすすめ?
- 10万〜20万円の機材をよく買う人(液タブ・マイク・iPadなど)
- 今後の売上UPが見込まれる人(節税の効果を分散させたい)
- 固定資産税(償却資産)対策をしたい人
特に音楽家さんは多額な音響機材を多く所有していることが多いので、おすすめ!
まとめ|”今すぐ全部落とす”だけが正解じゃない!
- 10〜20万円の機材は「一括償却資産」の選択肢もある
- 固定資産税の対策になるので、長く使う機材なら検討価値あり
- 迷ったときは、来年以降の収入や事業計画もふまえて判断しよう!
\ 機材の処理、ちゃんと選べてる? /
「今年中に買った方がいい?」
「全額落とすと翌年の節税どうなる?」
そんなときは、クリエイター専門の税理士が”買い方と処理”の戦略を一緒に考えます!