【クリエイター向け】会計ソフト入力が面倒な「少額な経費」とどう付き合う?

クリエイターの税金・申告関係
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こんにちは!

公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!

 

「100円や200円の出費をいちいち会計ソフトに入れるのが面倒…」

「カフェ代や文房具代、領収書はあるけど入力が追いつかない」

「少額だし、別に処理しなくていいかな…」

そんなお悩みを持つクリエイターさん、かなり多いと思います!

 

そこでこの記事では、処理するのも面倒と感じてしまう「少額な経費」とどう付き合うかについて、

クリエイターさん向けにやさしく整理していきます!

 

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少額な経費が面倒になりやすい理由

少額の経費を処理することが面倒に感じてしまう主な理由は、

金額の問題というより、管理の手間が増えることにあります。

 

たとえば、

  • 領収書やレシートが多く、入力作業が細切れになる
  • 100円でも1万円でも、仕訳にかかる手間は同じなのに節税効果が少ない
  • 「あとでまとめてやろう」と思うと、溜め込んでしまい余計に大変になる

つまり、負担感に対して手間が多く、どうしても億劫に感じてしまいがち。

 

たとえば税率20%と仮定すると…

  • 100円のレシート50枚の節税額:400円
  • 10,000円のレシート1枚の節税額:2,000円

こう考えると、「少額だしいいや」って気持ちにもなってしまいますよね。

 

ただ、少額な経費もコスパが悪いとはいえ、

確実に税金・社会保険料を減らしてくれる金券のようなもの。

すべて放置するのではなく、ラクに処理できる方法を取り入れて合理的に税金を減らしましょう!

 

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少額な経費と付き合うコツ

税理士のわたしが考える、少額な経費と付き合うコツをいくつか紹介します👇

1. 会計ソフトと連携できるキャッシュレス決済を活用する

これが王道中の王道!

会計ソフト(freeeやマネフォなど)と連携できるクレジットカードや電子マネーで決済すれば、

明細データを会計ソフトに取り込むだけでOK。手入力の手間を大幅に減らせます!

 

ある程度使用目的が決まっている経費などであれば、

明細を読み込んだときに「自動で処理」するルールづくりもできるので、

1,000円未満の経費ほど、この便利さが効いてきます。

 



 

2. 会計ソフトのアプリでレシートを撮影する

これもかなりおすすめ!

freeeやマネフォなどの会計ソフトには専用のスマホアプリが用意されていて、

スマホアプリからレシートを撮影するだけで自動で仕訳候補を作ってくれる機能がついています。

これを使えば、入力の手間をほとんどゼロにすることが可能。

 

たとえば👇

  • コンビニでノートを購入 → その場でアプリを開いて撮影
  • カフェ代を支払った → 帰り道にパシャっと撮影
  • 文房具や小物を買った → 家に帰る前に撮影しておく

こうして習慣にしておけば、レシートを溜め込んで月末に苦しむことがなくなります

OCR(文字認識)機能で日付や金額も自動入力されるので、確認して登録するだけでOK。

 

しかも、データはそのままクラウドに保存されるので、

「レシートを失くしたらどうしよう…」という不安からも解放されます。

「手入力がどうしても続かない」という人こそ、会計ソフトのアプリ機能をフル活用するのがおすすめ!

 

3. 自分のなかで科目のルールづくりをしておく

たとえば、ペンやノート、PC・ガジェット周辺機器など、

支出の内容がいろいろある場合に、「これは何の科目で処理するんだっけ…」という疑問があると、

つい調べるのが億劫になって、経費処理が面倒になってしまいます。

 

多少アバウトでも問題なし!

とにかく続けやすさを優先するのが正解です。

 

4. 1ヶ月単位でまとめて入力

レシートを毎回入力するのではなく、月末や「毎月○日」など決めた日にまとめて処理する方法もアリ。

都度都度処理していくよりも、「この日は記帳の日」と決め打ちするほうが効率的に進むことも多いです。

 

たとえば「レシート入れ」をひとつ決めておいて、そこに放り込んで月末に一気に処理。

時間を区切って作業するほうが心理的にもラクですし、「1回で終わる達成感」があるので習慣化しやすいです。

 

5. あえて経費にしないという選択肢

これは最終手段です。

金額が本当に小さく、労力に見合わない場合は、無理に経費にしなくてもOK

 

上に書いたとおり、毎月100円〜200円の支出を経費に入れないと決めても、年間で数千円レベル。

入力の労力と天秤にかけて、「これはあえて経費にしない」と割り切るのも立派な判断です。

大事なのは、ブレずに同じ方針で続けること。

 

こうした工夫を組み合わせれば、「少額な経費に追われて作業が止まる」状態から解放されます。

自分に合ったルールを見つけて、無理なく続けられる仕組みを整えていきましょう!

 

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レシートのおすすめ保管方法

「少額な経費」は数が多くなりがちだからこそ、

紛失してしまわないように、レシートをどう保管・整理するかがポイントになります。

 

具体的には、こんな保管方法がおすすめです👇

スマホで撮影してすぐデータ化

上に書いたものと同じ内容です。

会計ソフトのアプリやレシート撮影アプリを使えば、OCR機能で日付や金額も読み取ってくれて、

紙を残さなくてもデータで保存できるので、紛失の心配がありません。

 

レシート専用の封筒・ポーチを用意する

外出先でレシートを受け取ったら、とりあえず同じ場所に入れる習慣をつけましょう。

月末にまとめて処理するときにも便利です。

玄関に封筒を置いておき、毎日帰宅してすぐに入れる習慣をつけておくのもおすすめ。

 

クリアファイルやジャバラファイルで分ける

わたしも採用しているのがこの方法。

12ポケット以上あるクリアファイルや、ジャバラファイルを使って、

「月別」「勘定科目別」にレシートをわければ、あとで処理するときも見直すときもラクです。

 

いずれにせよ、「受け取ったら、その日のうちにやる1アクション」を決めておくことがコツ!

放置せずに早めに整理するだけで、レシート管理はぐっとラクになりますよ!

 

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Q&A:少額な経費に関するあるあるなお悩み

Q. 少額な経費をまとめて「雑費」で処理してもいい?

A. 基本的にはNG!「雑費」は他の勘定科目が該当しない場合に使うものです。

少額とはいえ「ちゃんと会計処理してない」と税務署に疑われないためにも、

多少アバウトでもいいので、適切な勘定科目で処理するようにしましょう。

 

Q. 経費に入れなかったことで税務調査で指摘を受けることはあるの?

A. 経費に入れなくても税金が増えるだけで、税務著にとっては得なので基本的に指摘は受けません。

逆に言えば、自分で経費処理しないことには税金を減らせないので、

「これは確実に仕事で使った」といえる出費は、できる限り経費に入れましょう!

 

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まとめ │ 少額な経費は「無理なく管理」するのがカギ

  • 少額な経費を放置してしまう原因は、管理の手間が大きいこと
  • キャッシュレス、アプリ撮影、まとめて処理などで、効率化できる
  • 保管ルールを決めて、紛失を防止してあとから処理しやすい状態にしよう

 

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