こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「独立したら自由になれると思ってた。でも気づいたら、会社員のときより忙しくなってた」
「数年したらもう少しペースを落とそうと思ってたのに、忙しくなるばかり」
こういう話、クリエイター業のお客様からよく聞きます。
案件が安定してくることはありがたいことです。
でも、ふとした瞬間にこんな疑問が浮かぶ。
「あれ、わたし、何のために独立したんだっけ?」
この記事では、独立したクリエイターさんが知らず知らずのうちに、
仕事に生活や人生を支配されていってしまう理由と、そこから抜け出すための視点を整理していきます!
自分に裁量があるから、自分で忙しくしてしまう
フリーランスの最大のメリットは、自分の裁量で仕事をコントロールできること。
自分が働きたいときに働いて、必要な分だけ稼いで、疲れたら休む。
それがほとんどの人にとって理想ですよね。
でも実際には、独立したばかりの頃は収入が安定しないぶん、
「次いつ案件が来るかわからないから、今は全部受けておこう」と断れなくなります。
そして収入が上がってきても、
「いつ業績が下がるかわからないから、稼げるうちに稼いでおこう」という気持ちが出てくる。
気づけば、予定の空いているところに仕事を詰め込んで、休める日がなくなっていく。
そんなことを繰り返していたら、
自由を求めて独立したのに、気づいたら仕事に支配されている。
これは多くのフリーランスさんが経験することなんです。
「働き続けること」が自分を認める条件になっていく
また、独立をしてから業績を伸ばしていくためには、
ライバルとの差別化をはかっていくことが成功のカギになります。
そのためにも競合の調査をする必要がありますが、そこにも大きな落とし穴が。
SNSやネットで同業者を見ていると、自分の「足りない部分」が目につくようになります。
「あの人はもっと発信している」
「あの人はもっと実績がある」
「もっとガツガツ仕事しなきゃ」
そこに意識が向いてしまうと、休むことに罪悪感を覚えるようになって、
働き続けること・学び続けることをしていないと、自分を認められなくなってしまうんです…。
さらに今の時代は、クリエイター業のお仕事が生成AIに置き換わりつつある部分も見え始めています。
その不安が重なることで、忙しい日々を送ることが、ある種の精神安定剤になっていく…。
これは意志が弱かったり、仕事のやり方が悪いわけじゃなくて、
フリーランスという働き方が生み出す心理問題なんです。
形を変えて、ずっと繰り返してきたこと
少し視野を広げると、こういう構造ってフリーランスの働き方に限った話じゃありません。
「自分に自由や裁量があるのに、気づいたら新しい悩みが増えた」という経験、
心当たりがある人は多いんじゃないでしょうか。
たとえば、こんなケース👇
ファンに届けたくてSNSを始めたのに、発信に支配されている
「自分の作品をもっと多くの人に届けたい」と思ってSNSを始めたのに、
気づけば、いいねの数やフォロワー数が気になって投稿ペースを落とせなくなっている。
バズらないと不安になり、更新しない日が続くと焦り、
「発信すること」自体が目的になっていた。
効率化ツールを導入したのに、ツール管理に追われている
「作業をもっとスムーズにしたい」と思って、タスク管理アプリやプロジェクト管理ツールを入れたのに、
気づけば、ツールの設定や整理に時間を使っていて、肝心の制作時間が減っている。
便利になるはずのツールに、時間を奪われていた。
在宅での仕事になったのに、仕事とプライベートの境界がなくなった
通勤がなければ自由な時間が増えると思っていたのに、
家にいるぶん「いつでも仕事できる状態」になってしまって、夜中でも休日でも対応してしまう。
オフィスにいたり事務所がある方が、「退勤」という区切りがあった。
生きていると、無意識のうちに手段と目的が入れ替わってしまうことって多いですよね。
そしてそれは形を変えてずっと繰り返してくことなので、
フリーランスさんだけが抱える問題じゃなくて、もっと根深い人間の本質的なパターンだと思っています。
ループから抜け出すための設計をする
これらを踏まえて「じゃあどうすればいいの?」という話をします。
わたし自身の経験も踏まえて言うと、精神論や根性論では解決しません。
「もっと頑張れ」「断る勇気を持て」では、根本的な構造は変わらないからです。
大事なのは、「不安があっても、大きく左右されない状態」を設計すること。
具体的には、こういった設計をしておきましょう👇
「単発」の収入を「継続」に変えていく
単発の案件だけで稼いでいると、いつも次の仕事を探し続けなければいけません。
毎月一定の収入が入るサブスクリプション型のサービスを取り入れたり、
単発で依頼を受けたお客様にリピートしてもらうことに注力しましょう!
その積み重ねで、「少なくとも〇ヶ月はこの収入を維持できる」という安心感を得られると、
不安が減って、無理に仕事を詰め込まなくてよくなります。
「断れる基準」を先に決めておく
仕事が来てから断るかどうかを考えると、多少「ん?」と思うことがあっても、
「これ断ってもほかの仕事があるか分からないし…」と不安が先に来て断れません。
でも、「この条件なら受ける、この条件なら断る」という基準を、
仕事が来る前に決めておけば、感情ではなくルールで判断できるようになります!
自分にとっての優先順位を本音で整理してみる
案件の取り方や働き方に「これが正解」はなくて、
価値観や体力、置かれている環境によって全然違います。
お金なのか、やりがいなのか、自由な時間なのか、健康なのか。
自分にとって何が一番大事かを本音で整理しておくと、仕事のスタイルがブレにくくなります!
どれもすぐに変えられるものじゃないかもしれません。
でも「構造を変えよう」という視点を持つだけで、日々の判断が少しずつ変わっていきますよ。
まとめ
- 独立すると、自分に裁量があることで忙しくできてしまう
- 足りない、不安という心理が、休むことに罪悪感を抱かせる
- 抜け出すには、不安があっても左右されにくい設計をつくることが大事
自由になりたくて独立したはずなのに、気づいたら仕事に支配されていた。
そのループから抜け出すために必要なのは、
もっと頑張ることじゃなくて、働き方の設計を見直すことだと思います。
\ 税務・お仕事の不安、相談してみませんか? /
「このままじゃよくないってわかってるけど、どうすればいいかわからない…」
そんなお悩みも、クリエイター特化の税理士があなたの状況に合わせてサポートします!
