フリーランスのクリエイターは国民年金付加保険料で老後に備えましょう!

税務関連

こんにちは!
クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!

個人事業主にとって
老後の不安は尽きませんよね。

会社員と違って
退職金が用意されるわけではないので

きちんとライフプランニングしないと
働けなくなった時にお金が底を尽きてしまうなんてことも…。

(クリエイター業だと会社員でも退職金が無かったりしますけど…)

顧問税理士がいれば
こういった相談もできますが、

頼りに税理士がいない時でも
最低限の備えはしておきたいところ。

そこで私がオススメするのは
国民年金の付加保険料を支払うことです!

個人事業主の年金受取額は半額!?

個人事業主が加入する
国民年金保険は支払額が固定されています。
(令和3年度は月額16,610円)

これに対して会社員が加入する
厚生年金保険は収入に応じて
毎月の保険料が変わってしまいますけど、

自分が全額を払うわけではなく
雇ってくれている会社が半分を払ってくれるので

実際の負担感よりも将来貰える年金額が多いという特徴があります。

例)神奈川県の会社に勤める月収30万円の会社員なら、
毎月54,900円を会社と個人で半分ずつ負担。

つまり、会社員の場合は
個人と会社でツインターボ状態!
図で表すとこんな感じになってます。

 

毎月の支払金額が多ければ多いほど
将来の年金受取金額も多くなりますから

何の対策も打たないと
会社員の方に比べて老後の生活が
かなーり苦しくなってしまいます…。

たとえば個人事業主として
国民年金保険に40年間加入し続けたとしても
毎月65,000円くらいの年金しかもらえませんが、

もし年収330万円の会社員だとしたら
厚生年金保険に40年間加入し続けると
毎月144,000円の年金がもらえることに…。
(配偶者が扶養対象ならその分も追加)

個人事業主こそ
老後に備えないとマズイっていうのが
よく分かったかと思います…。

(参考サイト)

国民年金の将来受取額

三井住友銀行の年金試算シミュレーション

何よりもまず国民年金付加保険料を払おう!

この格差を少しでも埋めるために
iDeCo、小規模企業共済、国民年金基金といった
年金を増やすための制度が色々あるわけですが、

ぶっちゃけ考えることが多すぎて
「何から手を付ければ良いの?」という人が多いハズ。

そこで私がまずオススメするのが
何も考えずに国民年金の付加保険料を払うこと!

参考サイト:付加保険料の納付のご案内

この制度をザックリ説明すると、

毎月400円を上乗せして払えば、
200円 * 払った月数
この分だけ年金を上乗せで支給してもらえます。

たとえば30歳の人が
60歳までの30年間(360か月)払うと

200円 * 360か月=72,000円

月額にして6,000円ですが、
30年間の累計付加保険料は
400円 * 360ヶ月=144,000円なので

2年間年金を受け取れば
3年目以降は払った付加保険料額以上に
年金が上乗せで支給されることに!

もちろん、付加保険料も全額社会保険料控除の対象!

「年金制度が破綻する」なんて話もありますけど、
将来破綻しようがしまいが今払わなきゃいけないものですし、

自分の老後も貰えるなら少しでも多い方が嬉しいですよね!

しかも400円であれば
1回のカフェ代程度のものですから
掛け捨てになっても痛くない金額。

ぜひ有効活用しましょう!

これに限らず
個人事業主が老後に備えるための優遇制度を
国がきちんと用意してくれてますから

自分一人じゃよく分からないけど
漠然とした不安を少しでも解消したいという場合は
税理士に頼ってみることをオススメします!

 

◆新しいこと

岩手県県税事務所に提出する書類の作成。