- ボカロ系会計士税理士
- クリエイター支援の事務所
今やこの2つで三橋裕樹公認会計士事務所というカラーがほぼ全て表されています。
他の税理士先生とお話をしていると、
「エンタメ系のお客さんが多くて羨ましいです!」
「ボカロ系会計士って変わってますね!」
というお声をよく頂きますが、
正直、独立開業時にこの方向性を明確にイメージできていた訳ではありませんでした…。
音楽業界特化からの転進
開業当初は、漠然と音楽業界を相手に仕事をしたいと考えていました。
それはプロフィールにもありますが、音楽家があまりにも安く利用されていることを目の当たりにして、
「この業界を変えたい」という思いがあったからです。
また、音楽を生業としている人達は学生の頃からイベント等を通じて複収入を得ていることが多く、
「税金のことをあまり知らないまま確定申告を行ってそう」という漠然としたイメージがあったので、
その悩みを解決できれば、という思いを抱いていました。
こんな立派そうなことを口先では言ってるものの、実力・営業力不足もあって仕事は全然取れなかったです。
そのまま数か月が経過し、「本当にやりたい熱意があるのか?」と疑問を抱くようになりました。
正直な話をすると、クラシックや音楽の歴史の事を全くと言っていいほど知らないし、
クラシックそのものを好きな訳でもありません。
ただ妻がヴァイオリニストということで音楽業界の実情を少し知っているだけ。
むしろ本当に好きなのはゲーム音楽やボーカロイド、アニソンです。
(ちなみに妻もクラシックはあまり好きじゃありません…。)
実際にホールに足を運んで音楽を聴きに行ったのも、
ボーカロイドやゲーム曲のコンサートがほぼ全てです。
これを改めて自覚した時に、
「あ、そういう業界のお客様と仕事できたら毎日楽しそうだな!」とようやく熱意を持てました。
こういった背景があり、今のようなカラーを持った事務所方針へと転進することに。
たまたま理想のお客様に繋がれた
この転進後、ボカロ系会計士税理士として売っていく(?)ことを決めたのですが、
2019年の秋頃からTwitterや士業登録サイト等を通じて、
イラストレーターさんや、ゲームクリエイターさんから少しずつお声がかかるようになりました。
また、確定申告時期には著名な社労士先生のご紹介があり、
更に多くのゲームやアニメサウンドの作曲家さんからご依頼頂けました。
この連鎖は何か凄いことをしてバズった事で発生した訳ではなく、偶然が重なっただけですが、
たまたま理想のお客様をサポートできる機会に恵まれる結果に…!
(本当に皆さん、ありがとうございます…!)
特定の業界に集中するにあたって誤解されがちなのですが、
私はオタクと呼べるほどアニメ、ライトノベル、ボーカロイドに詳しくありませんし、ゲームも下手です。
縛りプレイなんて一生やることはないでしょうし、吐き気や頭痛に襲われるので長時間ゲームができません。
数えたことがないので分かりませんが、最終話まで視聴したアニメ数も3桁に届いてないと思います。
声優さんの話に至っては全くついていけません…。
ボーカロイドについても2008年から聴いているものの、好き嫌いが激しいのと、
会計士試験の勉強と社会人生活でボカランを追えてない時期があるため知らない曲もたくさんあります。
(有名Pの曲でも網羅してませんし、カゲプロでさえ聴いたことない曲がたくさんあります。)
ですが、アニメやゲーム、ボーカロイド関連の話は好きです。
アニメやゲームの話を見聞きしていると、自分でもワクワクするのが分かるほど。
そういったワクワクや感動を生み出す人のサポートができたらこんな嬉しいことはありません。
余談ですが、他の事務所から税理士変更でご契約頂いたお客様に
「こういう業界の人間だからって税理士に舐められてる感じがあった」という相談を頂いたこともあります。
せっかくお金を出して依頼するのであれば、そのような気持ちを抱かせる先生よりも、
私が代わりにサポートした方が双方にとってwin-winなのではないかと感じます。
他業種のお客様もいるの?
とはいうものの、クリエイター業以外のお客様ともお仕事をさせて頂いてます。
「特化じゃないんかい!」と怒られそうですが、
税理士として独立する以前に監査法人で蓄積してきた知見を無駄にするのは勿体ないと感じてます。
元々のお客様を無下にすることは絶対にしませんし、
今後も何らかの理由で私を選んでくださったお客様にはしっかり対応していきます。
そのためにも、色々な業界のお客様と少しずつでもお仕事させて頂き、多業種についての理解を深めることが必要だと考えています。
個人事務所なので柔軟に運営してます!
ここまで読んで頂きありがとうございます!
長文を書いてしまいましたが、
個人事務所ということで柔軟に方針を見直し、自分が好きな業界を支援したいという気持ちで仕事をしている
というのが結論です。
また、最寄駅から自宅まで自転車で移動するだけでも立派な税理士事務所が数件見当たりますので、
世のお客様が抱える幅広いニーズにお応えするのはそういった先生にお任せします…。
個人事務所として、今後も自分が進みたい方向に進み続けていければなと思います。