良い融資か悪い融資かを決めるのはその使い道

融資・経営支援

こんにちは、公認会計士・税理士の三橋裕樹です!

「借金なんてしなければしない方が良いに決まっている」

融資を毛嫌いする人は少なからずいますが、融資を良いものにするか、悪いものにするかはその使い道次第です!

融資で安全を手に入れる

融資を受けることの目的は保有資金を厚くすること!

保有資金が大きく増加すれば、事業としての安全性が大きく高まります。

手元資金が100万円の時と、500万円の時。

どちらの方が事業を継続できるかは一目瞭然ですよね。気持ちにも余裕ができます!

融資に抵抗を持つ方からすれば、

「いつか元本を返さなきゃいけない…」

「利子分だけ余計にお金が出ていく…」

このような負の側面が気になるかも知れませんが、融資を受けても使わなければ元本はいつでも返済できます。

支払利息も事業を存続するための保険料みたいなもの。

お金が無くなれば事業は潰れてしまうので、保有資金を厚くするために受ける融資は良い融資に該当します。

融資で時間を手に入れる

他にも、融資を受けることで時間を手に入れることができます。

例えば、生産能力が大きく向上する設備が1,000万円するとしましょう。

  • 設備を買うために時間をかけて1,000万円貯める
  • 融資を受けてすぐ設備投資をする

稼げることが分かっているなら、結果として稼げる金額が大きくなる後者を選択すべきなのは明確ですよね!

自分で満額貯めるまでに必要となる大量の時間を融資が取り払ってくれる。

このような目的のための融資も、良い融資に該当するでしょう。

浪費のための借金はNG

では悪い融資は何かというと、浪費するための融資です。

もっと綺麗なオフィスにしたい!

もっとカッコイイ社用車がほしい!

自分の欲しいものを手に入れるためにビジネスをやっている訳ですから、全く悪いことではありません。

ですが、融資を受けてまで豪華にしたオフィスや社用車が利益や価値を生まないのであれば、それは悪い融資でしょう。

(車や住宅のローンも同じ話です。)

お金を貸す側は、お金を一時的に貸すことで事業を拡大して、儲けたお金で利子付きの元本を返済することを望んでいます。

その意に反するようなお金の使い方は自分の首を絞めるだけですので避けるべきです。

目的通りに融資を利用!

元々、融資には大きく分けて2つあります。

  • 運転資金
  • 設備資金

これを見て分かるとおり、浪費は融資の目的に含まれていません。

設備投資にしても、その投資をすることでどれくらい利益を生むのかを説明する必要があります。

ということは、この目的通りに利用すれば必然的に良い融資になるということ!

良い融資を活用して、事業を拡大していきましょう!