こんにちは、公認会計士・税理士の三橋裕樹です!
個人事業主でも会社経営者であっても、ある程度までは必ず売上の拡大を目指しますよね。
営業戦略を練ったり、広告宣伝をしたり、魅力なるプロダクト開発を行ったり。
それらがついに身を結び、売上が伸びてきた!なんて嬉しいフェーズになったのも束の間、
今度は税金が気になってくると思います。
税金….できればあまり払いたくないですよね…。
ある程度までは本やネットで調べれば答えが出てきますが、それも取引量が増えてきたり、新たな取引を始めようとすると自分一人じゃどうにもならないことが多いのではないでしょうか。
そこで探すのが私のような顧問税理士な訳ですが、調べてみると値段もバラバラ。
しかもなんだ記帳代行する、しないって。
ということで、今回はかなり基本的な話ではあるんですが、顧問税理士というサービスの内容についてツラツラと書いていきます!
顧問税理士を探す際の参考にもなるかと思いますので、良かったらご覧ください!
顧問税理士って何?
そもそも顧問税理士ってなんなんでしょう?
単純な話を言えば、報酬を貰って税務面のサポートをする税理士のことを言います。
「これの税務処理ってどうすれば良いんだろう?」と疑問に思った時や、
「申告書の作成方法が分からないから誰かにお願いしたい」という時に税理士が助けてくれるサービスですね。
ちなみに顧問税理士がやってくれる基本的なサービスは以下のとおり。
- 記帳指導(※)
- 記帳代行(※)
- 年末調整
- 節税アドバイス
- 資金繰り、融資サポート
- 経営アドバイス
- 月次監査
※記帳については後述します。
などなど。
どの税理士先生も担当されているような基本業務はこのようなものです。
他にも事業承継サポートや給与計算など色々あるのですが、対応業務は税理士の先生ごとに異なります。
なので、自分が頼みたい業務に合わせて税理士の先生を探す必要があるということですね!
あの…記帳ってなんですか?
ところで、会計や税務(申告)に慣れている人からすれば当たり前に使ってしまう「記帳(きちょう)」という言葉。
これは何かというと、「帳簿に記すこと」の略です。
帳簿に記すものは基本的に日々の取引全て。
売上を獲得したら売上金額を記帳する必要がありますし、何か物品を購入したらその購入金額を記帳する必要があります。
しかもメモ書き程度にノートに書いておけば良いのかというと違いまして、
実は記帳するためのルールというものがあります。
みんなが同じルールに従わない場合、記帳方法によって払う税金が変わってしまうのでそれは不公平ですよね。
なので統一的な基準を作成して、それに従って記帳をしましょうよということです。
このルールを学んで、そのルールに従って記帳するための学問が簿記(ぼき)というものなんですが、
簿記を学んだことがある人ってまだまだ少ないのではないでしょうか。
例えばPCを1台買ったとして、何の「勘定科目(勘定科目)」で記帳するか分かりますか?
消耗品?
固定資産?
そもそも「勘定科目」ってなんだ??
初めて会計・申告(申告)に触れる人にとっては「分からないことが分からない」状態ですよね。
しかし、申告書を作成するためには簿記の基本的なルールを知っておかなければなりません。
顧問税理士と契約するメリット
仮に自分で簿記を学んで記帳ができるようになったとしても、「本当にこれであってるのかな?」と不安に思うことがありますよね。
そういった場合に便利なのが顧問税理士です!
毎月の取引を記帳する際、少しでも疑問に思うことがあれば税理士に聞くことができます!
自分一人で頑張るのも素晴らしいのですが、もし間違えて日々の記帳をしていた場合「いざ申告書作成!」となった時に数か月前の誤りをまとめて直さなくてはなりません。
また最悪の場合には自分で気づかずに申告してしまい、税務調査で発覚して追徴税額が課されるなんてこともあります。
この不安を解消してくれるのが顧問税理士さんです。
さっきの簿記のルールを自分で理解するのがめんどくさい難しいと思う人もいますよね。
そんな場合には、記帳を代行してくれるプランで契約すれば一定期間ごとに領収書を税理士さんに渡すだけで全て正しく記帳してくれます。
本業に集中したい人にもオススメですよね!
また、税理士さんは会計数値を見て分析することが得意な人たちですので、記帳の他にも資金繰りや損益管理をやってくれる人たちもいます。(ちなみに私もやってます!)
なので、あまり安いサービスではありませんが、実際に利用してみると思いの外満足度は高いと思いますよ!
どういう税理士を探せばいい?
これは人により基準が異なりますが、個人的には自分に合いそうな人を選ぶことをオススメします!
厳密に言えば税理士さんの中でもスキル差は激しいのですが、ほとんどのお客様が求めるような税務サービスは基本的な内容です。
そして、税理士さんを変更する理由は
「今の税理士と合わない」とか、
「自分が求めていたサービスと違う」と言った理由が意外と多いんですよね。
なので、自分の話をちゃんと聞いてくれる相談しやすい税理士先生というのが長い付き合いをするうえで結構大事な要素だと思います。
あと一点留意してほしいのが、安さだけで判断するのは危険ということ。
顧問報酬はお客様にとって固定費になってしまうので、安いに越したことはない気持ちは確かに分かります。
ただ、安いということはその税理士先生が費やせる人件費(つまり先生自身の時間)を削っていることに他なりません。
そうなると相談しても反応がなかったり、質問に大して時間をかけずに回答したりということが必ず出てきます。
もちろん仕組み化して値段を安くしている事務所さんもありますが、そういう事務所さんはそんなに多くないでしょう。
なので、もし顧問税理士さんを探す場合には対面で話すか、チャットや電話で色々聞いてみることを強くオススメします!
皆さんが今後顧問税理士を探す際の参考になれば幸いです!