【お気軽税務】マンガはOK?書籍代はどこまで経費にできる?

税務関連

こんにちは、公認会計士・税理士の三橋裕樹です!

事業を営む上で欠かせない支出の一つが書籍代。

特に私のような専門家は知識を日々蓄積していかなければならないので、固定費に近い感覚で書籍を購入してしまいます…。

ここで気になってくるのが、どこまで経費に認められる?ということですよね!

そこで今回は、書籍代と経費について少し説明していきたいと思います!

マンガも経費になったら最高ですね!

経費のおさらい

いったん経費のおさらいをします!

誤解を恐れずにザックリ言うと、仕事に関連のある支出が経費に該当します。

その内容のイメージとしては以下のとおり。

・その出費をすることで売上が拡大する見込みがある

・事業を行っていくうえで必要となる出費である

書籍のお話で言うと、公認会計士が会計の本を購入する場合は「仕事に関連ありそう」な気がしますよね。

または音楽家が楽譜を購入したら、それも「仕事に関連ありそう」だと感じますよね。

つまり、自分がある事業で生計を立てている時、その業に関連する書籍は原則経費になります。

この理由は仕事に関連のある支出だから。

上記の例は仕事との関連を客観的に証明しやすいですよね!

業務関連のなさそうな書籍

ここで気になるのが、自分の仕事と関連のなさそうな書籍は経費にならないの?ということ。

これは私に限らずだと思いますが、お客様が営む事業の理解を深めるために関連業界の書籍を読むことってありますよね!

もちろん知的好奇心を満たしたいからという理由もあるとは思いますが、ほとんどの人は書籍を読むことでより質の高いサービスを提供できると考えるからではないでしょうか。

つまり、自分が営む業務とは直接的に関連があるとは言えない場合でも、仕事に関連のある支出と考えられるケースがあるということです!

書籍は特に顕著だと思います。

全く別業界の世界に触れることでインスピレーションを得るという人は数多くいますし、右脳的思考を鍛えるためにアートを学ぶ人も少なくないです。

そのため、自分自身が「これは仕事のために必要!」と感じた書籍代については、やましい気持ちがない限り経費に計上して良いというのが個人的な見解ですね!

マンガって経費になるの?

結論からお話すると、経費になる余地はあると思います!

業務関連性という話をすると、漫画家さん、イラストレーターさんなどはマンガを参考資料として用いることが多いのではないでしょうか。

それでしたら当然に経費として認められると考えます!

一方、普通の社会人がマンガを経費にできるのかと言うと厳しいとは思います。

といいますのも、マンガは一般的に趣味嗜好の範疇に属する支出と考えられることが多いからです。

仮に自分が税務調査する立場の場合、納税者がマンガを経費にしてたら「本当に経費性あるの?」って思ってしまいますよね…。

ただ、ここも議論の余地があると考えます。

マンガはある種空想の世界を描いていますので、マンガを読んでいて「あ、こんなサービスあったら良いなぁ!」と思う事ってありませんか?

これもインスピレーションの一つと言えますよね!

そうなると仕事との関連性を見出せる場合もあるということです。

経費として認められるにはかなり厳しいラインだと思いますが、マンガだから直ちに経費として認められない訳ではないという点を認識しておくのは良いかも知れません。

どのような場合であっても、仕事に関連のある支出と言えるかどうかが大事ということですね!