税理士との初めての打ち合わせで話すことと、意識すべきポイント

税務関連

こんにちは、公認会計士・税理士の三橋裕樹です!

普段税理士と絡む機会がない人にとっては、税理士はなんだか怖い存在のように映るようです。

マルサのイメージがあるのか、お金に関する警察のような見方をされることがあるのかも知れません…。

そのため、初めて税理士と打ち合わせする場合には身構えてしまう方もいるようです。

基本的に税理士は事業主の味方

前述のイメージがある場合には身構えてしまうのも無理ない話ですが、まず覚えてほしいのがそもそも税理士は事業主の味方ということ。(事業主が悪いことをしている場合には敵になるかも知れませんが…。)

・経営成績を良くしたい

・資金繰りを改善したい

・税務での困りごとを解決したい

・記帳内容を見てほしい

・融資支援をしてほしい

などなど、事業主の抱える課題や痛みは多岐に渡ります。

契約するサービス内容にもよりますが、多くの税理士はお客様に合ったサービス提供をするべく真摯に対応をしてくれるハズです!

初回はお客様のことを知るための時間

まず、お客様が求めるサービスの意識合わせを行うためには限られた時間のなかでお客様のことを知らなくてはなりません。分かりやすいところで言うと、税理士はこういったことを知ろうとします。

・事業内容や事業環境

・事業の状況

・資本関係

・(あれば)過年度の申告書や決算書の確認

・売上、経費、資産、負債といった数値周り

・記帳状況や確定申告の状況

・今後の事業展開方針

・今現在抱えている悩み

・税理士に求めるサービス内容

これによりある程度の状況や課題が見えてきますので、税理士はそれに合わせてサービス提案をします。

オーバースペックな提案は受ける必要なし

お客様のなかには、そもそも税理士が何をやってくれるか分からないという方が少なくありません。

「どうせ契約するなら色々やってもらおう」という気持ちがあると思いますが、欲張ってしまうと高額な報酬を請求されることになります。

そのため、オーバースペックにならないようお客様自身も税理士の提案を冷静に判断することが必要になります。

中には、話だけ聞いて「じゃあ〇〇円です。」という値段だけ提示してくる税理士もいますが、そういう場合には何でその値段なのかを深堀りするようにしましょう。

お客様には提案を断る権利がありますので、「この人とはなんか合わないな…」と思うようであれば、そもそも契約締結を辞退することも必要です。

品定めという訳ではありませんが、契約前のお打ち合わせは商談ですので、お客様も「税理士を選ぶんだ」という姿勢を持った方がフラットに話を聞けるのではないかと思います。(正直、他の税理士も山ほどいるので…)

雑談をすることで見えてくることもある

ちなみに、お打ち合わせの中では、本題の話から逸れた話をすることも結構あります。

「最近〇〇業界でこういうサービス出ましたよね。」

「今はお客様訪問できないので営業苦労されてますよね。」

「この辺再開発進んでますよね。本社移転も検討しているんですか?」

あくまで例ですが、こういった話をしているとほとんどのお客様から「あ、そうだ、あれ聞きたかった」といった感じで質問を頂きます。

事業を営んでいると、自分の頭で考えていて答えが出ないことや背中を押してほしいことって結構あるハズなので、雑談も大事なお打ち合わせの一部と考えましょう。

 

繰り返しになりますが税理士はお客様の力になりたいと考えて話をしていますので、不必要にガードを固めず、話せることはドンドン話していきましょうね!