こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「毎年そんなに収支は変わらないから、今年もこんな感じでいっか」
「とにかく経費は全部入れて、利益を少なくしておこう」
そんなふうに、「なんとなく」で確定申告していることってありませんか?
じつは、毎年似たような数字になっていたり、赤字が何年も続いていたりする申告は、
税務署にとって「違和感のある申告」としてチェックされやすいパターンです。
この記事では、「どんな申告が疑問を持たれやすいのか?」と、
クリエイターさんが気をつけたいポイントをわかりやすく紹介していきます!
どんな申告が「違和感を持たれやすい」の?
まずは、税理士がスポット相談などでパッと見ただけでもわかる、
税務署がチェックするときに「おや?」と思われやすい代表例を見てみましょう👇
- 毎年ほぼ同じ売上・同じ経費で、利益も同じくらい(例:毎年900万円くらいの売上)
- 何年も連続で赤字(例:売上は出てるのに、経費で全部消える)
- SNSでは派手な生活をしてるように見えるのに、所得が毎年低すぎる
- 経費割合が極端に高い(売上1,000万円に対して経費950万円など)
- 開業から数年経っても、ずっと赤字で推移している
- 他の同業者に比べて、経費が異常に多い
こういった申告書(決算書)の内容になっていると、
- 毎年赤字なのに、なんで生活できているんだろう
- 申告していない収入があるんじゃないか
- プライベートの出費を経費に入れてるんじゃないか
という疑問を持たれやすいポイントになり、税務調査に当たる可能性も…!
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なぜ「違和感」に注目されるの?
税務署が申告書をチェックするときは、
基本的に過去からの業績推移や、同業者との比較、売上高の大きさなどを見て、
「不自然さがないか」を確認しているといわれています。
業種や契約内容によっては、売上がいつも同じくらいになることも珍しくはないんですけど、
毎年ギリギリ1,000万円に届かず推移してるようだと、
「これ、消費税を逃れるために調整してない?」って疑問視されても不思議じゃないですよね…。
また、経費の話をすると、
「毎年同じくらい多額に経費がかかってる」ってちょっと変ですよね。
会社員の人でも、よほどきちんと管理しないと、その年によってお金の使い方って変わると思うんです。
しかも経費が多額な理由が、外注費とか地代家賃ではなく、
「消耗品費」や「交際費」だとしたら…?
「プライベートな支出が紛れてる」とか、
「きちんと集計しないで数字を盛ってる」とか、より疑われやすくなります。
もちろん、きちんと帳簿をつけて正しい申告をしていれば
税務調査に当たっても問題ないんですけど、
「見た目が不自然な申告」は、調査対象に選ばれるきっかけになる、というのは認識しておきましょう!
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クリエイターが気をつけたいポイント
ただ、多くのクリエイターさんは、
基本的には売上・経費に波があることが多いですよね!
そのため、きちんと帳簿をつけて申告すれば、
税務署がチェックしたときに「なんか違和感あるな」という数字にはなりにくいです!
そのうえであらためて整理しておくと、
違和感を減らすためのポイントはこのあたり👇
- 帳簿をしっかり残す(何をどこで使った経費か)
- 売上は漏らさず計上する(別口座の入金や、源泉後の入金に注意!)
- 赤字が続いているときは、理由を把握して改善策を取る(生活費の確保も!)
- ざっくり入力は避ける(根拠のない数字は帳簿に入れない)
- 売上や経費の根拠が言えるようにしておく(見積書・請求書・取引履歴など)
どれも基本的なことですよね!
もし周りの知人に「適当にやってるよ」という人がいても、
いざというときに責任を取ってくれることはないので、きちんと申告するようにしましょう!
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Q&A:申告に関係するあるあるなお悩み
Q. 赤字ってダメなの?どう見られる?
A. 赤字自体は悪いことではありません!
ただし、「ずっと赤字で申告」しているということは、お金が減り続けている状態なので、
申告外の収入があると疑われやすくなります。
Q. 売上が毎年似てしまうけど…
A. 実際に似たような売上になる業種もあります!
そういう場合は、変な調整を入れたりしないで、実態通りに売上を集計して申告するのが大切!
まとめ │ 「違和感」は「説明できるかどうか」がカギ
- 毎年同じような収支・赤字申告は、チェックされやすい
- 税務調査では「実態どおりか、客観的な説明ができるか」を重視される
- 帳簿や記録を残して、根拠を示せる状態をつくろう
年内のうちから少しずつ準備して、適正な申告ができるようにしましょう!
\「これって違和感ある?」不安な方へ /
「毎年同じような申告で大丈夫かな?」「赤字が続いてるけど問題ある?」
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