こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
売上がぐんと伸びてきたとき、
まず気になるのが「税金、めっちゃ取られるのでは…?」ってことですよね。
たしかに、納税額も一気に増えるので対策なしだとビックリしちゃいますけど、
でも、だからといって「とにかく節税しよう!」と突っ走るのは危険です…!
この記事では、「節税よりも、手元にお金を残す」という考え方について、
クリエイター向けにわかりやすくお伝えしますね!
節税って、本当に”得”してる?
たとえば、所得が500万円の人は、所得税がだいたい60万円弱かかります。
そこで「経費を増やして節税しよう!」と、
いろいろ買い込んで400万円を使ったとしましょう。
すると、所得は100万円になって、所得税も5万円くらいに。
一見、所得税が55万円も減ってラッキー!って思いがちですが…
使ったお金は400万円で、節税効果が55万円。
つまり….400万円の出費 − 55万円の節税=345万円のマイナス
節税したつもりが、むしろお金がどんどんなくなっている…。
これは節税じゃなくて、ただの出費になってしまっています。
年末に「とりあえず買う」は危険
12月になると、「経費にできるうちに…」と買い物が増える人、やっぱり多いです。
たとえば、
- 大量の文房具やガジェットを買い込む
- いつ使うか分からないソフトを導入
- 「名目のために」講座や教材を申し込む
税金払うくらいなら、好きなもの買っちゃえ!って気持ち、よく分かります…。
でも、あとから「あれ、思ったより使ってないかも…」ってこと、ありませんか?
そのとき手元に残ってるお金が少ないと、むしろ精神的にも経営的にも不安定になってしまいます。
「お金が残る」って、選択肢が増えること
一方で、気持ちに余裕があって、「無駄なお買い物はしない」ってポリシーの人もいます。
そういう人を見ていても思いますが、
手元にお金が残っていると、こんなことができるようになりますよ👇
- 良質な外注サービスを活用して、もっと創作に集中できる
- 作業環境をアップグレードして、新しい案件に対応できる
- 必要なときに学びや研究に投資できる
- 資金繰りに困らず、高単価な仕事だけを選べる
つまり、「勝ちパターン」に乗りやすくなるってことです。
気持ちの余裕もお金から生まれる
お金がないと、どうしても不安が先行します。
「来月の住民税、払えるかな…」
「もし今病気やゲカになったら、残高がほぼ0になる…」
追い込まれてしまうと、焦って値引きしてしまったり、やりたくない仕事を引き受けたり。
あるいは、そのストレスで浪費してしまったり。
生きるためには仕方ないとはいえ、やっぱり負のスパイラルに陥りやすくなるんですよね…。
だからこそ、キャッシュ(現金)を手元に残すって、本当に大事なんです。
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無理のない節税と「お金を残す」のバランスを
もちろん、まったく節税しないでいいって話ではありません。
合理的な節税、つまり事業や自分の将来にとって必要なことにはお金を使っていきましょう!
たとえば、
- iDeCoやNISAの活用
- タイミングを見ての設備投資
- 必要な経費のしっかり管理
これらはムダじゃない、意味のある支出です。
あらためて、「税金がもったいないから何か買わなきゃ」は、本末転倒。
「税金を払ってでも、ちゃんとお金が残る」ことの方が、将来の安心につながりますよ!
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よくある質問(QA)
Q. じゃあ、節税ってしない方がいいんですか?
A. いいえ!意味のある節税はどんどんやりましょう。
ただし、「節税=消費」になってないかを見直すのが大事です。
Q. 節税に使えるお金の目安は?
A. 「生活費+税金+3ヶ月分の予備資金」を差し引いた残りの範囲内で考えるのがベター!
必要であっても、今そこまでお金を出すべきではない、というときには控えましょう。
Q. 残ったお金はどうすれば?
A. 一定額を越えたら「将来のための積立(運用や事業投資)」に分けるのもおすすめです。
でも、まずは生活防衛資金を貯めておくのが最優先!
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まとめ │ 極端な節税は避けて、お金を残す経営を目指そう!
- 節税のための出費は「本当に必要か?」を考えるのが大事
- お金が手元に残れば、気持ちにも事業にも余裕ができる
- 無理なく、お金が残る仕組みづくりをしていこう
「節税テクニック」より、「お金がちゃんと残ってるか?」
この視点を持つだけで、フリーランスとしての安定感がグッと増していきますよ!
\ 節税とキャッシュのバランス、相談してみませんか? /
「この支出って本当に必要?」
「無理のない節税ってどうすれば?」
そんな悩みにも、クリエイター専門税理士が丁寧に寄り添います!