事業を守るためには、年末目前に新しく「必要なモノ」を作らないのが大事

融資・経営支援

こんにちは、三橋裕樹です。

融資や試算表の分析に関する記事で
お金を残すことの重要性をたくさん書いてきました。

お金なくして、事業は続けられません。

耳にタコができるくらい話だと思いますが、
今年も年末が目前に迫ってきました。

そこで、来年に十分な資金が残るよう
意識してほしいことをあらためて記事にします!

ムリして節税しない

まずは基本中の基本。
ムリして節税策を取ろうとしないことです。

順調に利益(≒所得)が出てくると、
税金を少しでも安くしようとして、
ついつい経費を増やしたくなりますよね…

税金でお金が出ていくくらいなら、
経費として使ってやる!となる気持ちは凄くよく分かります。

でも、経費を増やすということは、
その分お金が出ていくということ。

利益が100のとき、
100分経費を増やせば税金が0になりますが、
増やした経費分の100だけお金が出ていきます。

一方で、利益が100のとき、
経費を増やさずに(税率を25%と仮定して)税金を25払っても
75だけお金が多く残ります。

こうやってみると、
節税策が自分の首を絞めるということが
よく分かると思います。

お金を使えば使うほど事業の安定性が崩れていきますから、
短期的な考え方で経営が苦しくならないようにしましょう!

新しく「必要なモノ」を作らない

これも大事なことです。
新しく「必要なモノ」を作らないこと。

年末が近くなってくると
「実はあの備品、前から買おうと思ってたんだ!」と
お財布の紐が緩むことってありますよね。

本当に仕事で必要なモノであれば、
資金繰りがよほどひっ迫していない限り買うべきでしょう。

ただそれが本当に必要なモノだったら、
期中のどこかで既に買っているんじゃないかな、と思います。

(たとえば、PCが急に壊れたら時期に関係なく買いますよね)

なので、新しく「必要なモノ」が出てきたときに一度考えてほしいのは、
「経費になるからってムダ遣いしようとしてないか?」というところです。

根本的には先ほどの節税策と同じ話ですが、
経費を増やせば増やすほどお金がなくなりますので、
自分の事業を守るためにもきちんと見分けるようにしましょう!

あくまでもキャッシュベースで判断

定期的に試算表を作っていると
どれだけの利益を上げたのか適時に確認することができます。

利益が上がっていけばお金も増えていくのが自然な流れですが、
固定資産のような多額の買い物をすると、
利益とキャッシュに大きなズレが生じてきます。

「利益は出てるけど、実はお金使い過ぎだった!」

こんなことが事後的に分かったら致命的な話なので、
あくまでもキャッシュベースで経営判断をするようにしましょう。

定期的に作っている試算表を横に並べるだけでも、
お金が増えてるのか、減っているのか
という傾向を見ることができます。

そうすれば
今後のお金の出入りもなんとなく予測できるハズ。

お金の動きをモニタリングすることでよけいな出費も減るので、
年末目前こそ現預金残高はマメにチェックするようにしましょうね!

 

◆編集後記

ついに、カフラーノのコーヒーミルを手に入れました!何気に初の手動ミル!
このミル、8,000円超と少しお高いですが、、、

オールインワンタイプなので挽いた珈琲豆がそのままフィルターの上に落ちて、そこにお湯を注げばそのまま着脱可能の保温コップで飲める優れものです。

カッコよさもアウトドアにピッタリ!

豆を挽く粗さも調節できるので、ミルを今後買おうとしている方はぜひ検討してみてください!